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赤ちゃんや子供のあせも対策!汗っかきの肌を守るためのケア

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あせもは夏の子どもにつきものの肌トラブルです。でも、油断していると寒い冬場でも出ることがあるんですよ。

子どもの肌は大人に比べてとても繊細です。新陳代謝も活発ですし、たくさん動くのでよりトラブルが起こりやすい状態です。

放置しておくと悪化させてしまうこともあります。またかゆみが原因で夜眠れなくなったり、肌のバリア機能が低下することもあります。

そんなあせもを防ぎ、早めに治すためにはどんなケアが必要なのでしょうか。あせもの症状やメカニズムを知り、あせもケアのコツをマスターしましょう。


あせもの種類とそれぞれの症状…子どもに多い赤いプツプツ

あせもは皮膚にプツプツが出てかゆくなる病気ですが、種類があるってご存知ですか。種類によって、症状も違ってきます。

あせもの基本的な症状は、かゆみをともなう粟粒状のプツプツです。プツプツは汗をかくとピリピリとした刺激や痛みを感じます。

あせもは主に3つに分類されます。私たちが知っている基本的な症状が、すべてのあせもに当てはまるわけではありません。

水晶様汗疹

透明、もしくは白っぽい粟粒のような水ぶくれが素肌の上に広がります。大きさは1ミリから3ミリほどの小さなものです。

あせもの一種ですが、かゆみをともないません。またピリピリとした刺激や痛みも感じないので、気付かないこともあります。

皮膚の表面で起こるあせもです。角層で汗管(汗腺で作られた汗が分泌される通路)がふさがっている状態です。

紅色汗疹

もっともポピュラーなあせもです。赤く盛り上がったプツプツがたくさん広がり、かゆみを感じます。汗をかくとピリピリ痛むなど刺激もあります。

上皮有棘層という、少し深い場所で汗腺がふさがってできるあせもです。

深在性汗疹

日本で暮らす子どもにはあまり発生しません。熱帯に住む人や高温に長時間さらされると起きる、敷石のような盛り上がりが出る特殊なあせもです。

皮膚の深い場所、真皮の内部で汗腺がふさがって起きるあせもです。

あせもの種類や症状の違いは、あせもが発生する場所の深さによって生じます。

水晶様汗疹はごく浅い場所で起きますが、紅色汗疹は少し深い場所で起きます。そこで、症状にも違いが出るのです。

また水晶様汗疹は汗が出る穴のまわりがふさがっているだけですが、紅色汗疹の場合は炎症が起きています。そこでかゆみなどの症状が出るのです。

水晶様汗疹はほとんど自覚症状がないため、できていることに気付かないママも少なくないでしょう。

よく気を付けていると、子どもの皮膚に目立たないプツプツが出ていることがあります。ほとんどの場合、自然と治ってしまいます。

そんなかゆいあせもは夏場の風物詩のひとつですね。でも、実は夏以外にも気を付けたい皮膚症状なのです。

あせもを知って予防に役立てよう!出やすい場所をチェック

みなさんはあせもってどんな場所にできるイメージを持っていますか。子どもは、びっくりするほどいろいろなところにあせもを作ってしまうんですよ。

あせもが発生しやすい体の部分はここ!意外なところも要注意

子どもは本当にあせもができやすいですよね。大人でも、夏場うっかりしているとブツブツができてかゆくなってしまうことがあります。

でも、子どもは大人と比べてはるかにあせもができやすいのです。また出やすい場所も広範囲にわたります。

ケアをするときも、予防する際も、子どものあせもが出やすい場所を知っておくことはとても大切です。

そこで子どものあせもが出やすい場所をピックアップしてみました。

  • おでこ
  • うなじ
  • ひじの内側
  • 背中
  • 足の付け根
  • お尻
  • 膝の裏側

おむつが外れていない子どもの場合、おむつにおおわれている部分も多発しやすい場所です。

あせもは、汗が流れて溜まりやすい場所に出ます。子どもによっても出やすい場所が異なるので、毎回出る場所は注意してチェックしてあげたいですね。

あせもができやすいシーズンは真夏だけじゃない!冬も注意を

あせもは汗をたくさんかくとできます。もっともリスクが高いのは夏の暑い時期です。猛暑日などは特に注意したいですね。

しかし子どもは夏にだけ汗をかくわけではありません。新陳代謝が活発な子どもは、ちょっと運動しただけで汗をかきます。

お風呂に入った後や、布団を少し重ね過ぎたときなども汗をかきます。真冬でも、エアコンとこたつの併用で汗をかいている子も少なくありません。

あせもは、汗をかくことで発症します。冬でも汗をかく環境なら、あせもができる可能性があります。

こんな子はあせもに注意…アトピー体質や肌が弱い子は要注意

特にあせもに注意したいケースもあります。普段からアトピー性皮膚炎を持っている場合は、汗やあせもによってかゆみが悪化することがあります。

汗をたくさんかくことも刺激になりますよね。普段から肌にトラブルを起こしやすいアトピー体質の子は、あせもをしっかり予防したいですね。

あせもに注意したい子どもの特徴

  • アトピー性皮膚炎を持っている子
  • 湿疹や蕁麻疹など肌トラブルを起こしやすい子
  • おむつが外れていない子

アトピー性皮膚炎を持っていなくても、湿疹や蕁麻疹・乾燥肌など肌トラブルを起こしやすい子はやはり注意してあげましょう。

またおむつが外れていない子は、どうしてもおむつの中がムレやすくなります。おむつが外れるまでしっかりケアしてあげたいですね。

では、どうすればかゆくてつらいあせもを防いであげることができるのでしょうか。あせもを防ぐコツについてチェックしてみましょう。

あせもはできる前に防ごう!できてもすぐ対処できる予防ケア

あせもは一度できるとかゆみや痛みが続いて、子どもにはつらいですよね。あせもを予防するためのお家ケアは、素早く治すための初期症状ケアとしても優れています。

あせものメカニズム…子どもは汗っかきで、汗が詰まりやすい

あせもを防ぐためには、あせもがどうやって発生するのかというメカニズムを知っておく必要があります。

あせもは、汗が通る汗管がつまることで発生することはご紹介しました。暑い日など、汗がどんどん出ると汗管のキャパシティを超え、周囲に汗だまりができてしまいます。

それが肌の内部で起きると患部が炎症を起こし、かゆくて赤い紅色汗疹が起きるのです。では、なぜ子どもに起きやすいのでしょうか。子どもにあせもができやすい理由についてまとめます。

汗腺の数が体の表面積に対して多い

実は、子どもの体には大人とほとんど同じ数の汗腺が存在しています。でも体が小さく、表面積が小さいので汗腺が集中している状態なのです。

体の機能が未発達

子どもの汗腺はまだ未熟で、数は多くても大人と同じようには機能していません。また自律神経もまだまだ未成熟です。

汗をかきやすい

汗腺の数が多い子どもは、たくさん汗をかきます。夏場など、滝のような汗をかく子も少なくありません。

体が汚れやすい

新陳代謝が活発で、さらにほこりっぽいところや屋外でも元気に遊ぶ子どもは体も汚れやすく、皮膚が不潔になりやすいですね。

子どもはたくさん汗をかくにもかかわらず、つまりやすい汗腺を持っています。さらに素肌も汚れやすく、炎症も起きやすいのです。

こうした特徴をふまえて、子どものあせもを防ぐポイントをチェックしてみましょう。

  1. 清潔を保とう
  2. 通気性の良い衣類を着よう
  3. エアコンなどを活用しよう

1.清潔を保とう!汗をかいたらこまめに拭き、早めにシャワー

あせも予防で一番に心がけたいのが、素肌を清潔に保つことです。夏場はもちろん、子どもは体調が良い日はできるだけ毎日お風呂で汚れを落としましょう。

汗をかいたままにしておくことが、あせもを発生させる原因になります。汗はすぐにタオルやガーゼなどで吸収しましょう。

その際、ゴシゴシこすってしまうと肌に刺激を与えてしまいます。ホコリや砂で汚れている場合は、肌を傷つけてしまうこともあります。

吸水性が高く、清潔なタオルやガーゼをそっと肌に当てて、吸収してあげることがコツです。夏場は、予備のガーゼハンカチを持ち歩くと良いですね。

汗をかいたまま長時間放置しておくこともよくありません。帰宅後は、できるだけ早めにシャワーなどで汗と汚れを流しましょう。

汗対策でもっとも効果的なのはやはりシャワーです。夏場は熱い湯船に入ると余計に汗が出るので、シャワーですっきりしましょう。

髪の中も子どもはびっしょり汗をかく!
子どもは髪の毛の中までびっしょり汗をかきます。そのままにしておくと、頭の中や髪が触れるおでこ・首筋にひどいあせもができることもあります。

夏場は、首周りや耳の周りがすっきりするように短く切ったり、女の子なら髪をきちんとまとめてあげると良いでしょう。

2.吸汗性・通気性の良い衣類を着よう!裸より汗を吸う服を着て

夏場は通気性の高い涼しい服を着せましょう。吸汗性・速乾性のある服もおすすめです。吸汗性の低い服は、汗が流れやすくあせもができやすくなります。

暑いと服を着たがらない子もいますが、実は汗をしっかり吸う服を着ていた方が裸でいるよりもあせもができにくくなります。

汗が流れるままにしておくと肌も汚れやすいですね。また汗をかいた素肌と素肌がこすれると、あせもがよりできやすくなります。

あせもができやすいシーズンはコットンのように肌に優しい素材や、吸汗性に優れていると表示のあるものなど衣類の素材にもこだわりたいですね。

汗を吸った服は、毎日取り換えましょう。特に下着はこまめに替え、毎日洗濯して清潔を保ちましょう。

幼稚園・保育園でもできるだけ下着の取り換えを
家庭ではママが気を付けてこまめに下着を着替えさせられても、幼稚園や保育園ではそうもいきません。

幼稚園・保育園によっては、汗をかく季節に着替え用の下着やTシャツなどを持たせるように指導されることもあります。

あせもが心配なときは子どもに「お着換えの時に、下着も着替えてね」と話し、替えの下着を持たせると良いでしょう。

3.エアコンなどを活用しよう!室温や衣類で発汗を調整して

部屋が暑くて汗が止まらないときは、熱中症対策のためにもエアコンや扇風機などを活用して室温を調整しましょう。

熱中症は命にかかわることもある危険な病気です。汗を異常にたくさんかくと、脱水症状になったり塩分が足りなくなって筋肉にけいれんが起きることもあります。

特に注意したいのは夜間です。熱帯夜や日差しが強い早朝は、屋内にいても汗が止まらないほど暑くなることがあります。

寝ている間は特にたくさん汗をかきます。また布団に当たっている面積も広いので、あせものリスクが高くなりますよね。

季節によって注意したい室温や衣替えなどのチェックポイントをご紹介します。

夏・猛暑日・熱帯夜など

エアコンを活用して室温調整する。西日が当たっていた部屋は特に冷えにくいので、早めにエアコンをつけて部屋の壁の温度を下げておく。

おやすみタイマーや扇風機との併用など工夫して、夜間や明け方に室温が上がりすぎないように注意する

春・秋など

パジャマや下着・布団の替え時をしっかり把握する。寝ているときに首筋や背中に触れ、汗ばんでいたらパジャマを薄手にするか布団を1枚少なくする

布団はかけすぎない。ボアシーツなどは暑すぎるので使用しない。冬場も首や背中で汗チェックをして、汗ばんでいたら少し涼しめに調整する。寝る部屋は暖房をつけない。

おでこにもびっしょり汗が浮かぶ真夏は気を付けるママが多くても、気候の良い春秋や冬はあせものことなど忘れてしまいがちですよね。

子どもは汗っかきなので、真冬でも汗をかいていることがあります。こまめにチェックして、汗ばんでいるようなら気温と衣類で調整してあげましょう。

おうちでできるケア!基本は予防と同じ…緑茶で拭くと効果的

これまで肌トラブルがなかった子にとって、皮膚科は未知の領域。ママも「あせもくらいでわざわざ病院に行くのも…」と感じてしまうのではないでしょうか。

そこで、かき壊しや化膿が始まる前に、見つけ次第あせもをおうちでしっかりケアして治してしまいましょう。

あせものケアは、基本的にあせも予防と同じです。汗をかくことであせもを悪化させ、刺激を与えるので汗ケアをしっかり行いましょう。

緑茶で拭く方法
「1日何度もシャワーなんて浴びていられない!」という場合は、汗をかいたときに緑茶で患部を拭いてあげると効果的です。

ペットボトルの緑茶でガーゼを湿らせて、患部を優しく拭います。ゴシゴシこすらないようにしてくださいね。

緑茶を絞って水分を吸収したら、よく乾燥させます。緑茶にはカテキンなどの成分が含まれ、うるおいを守りながらあせもをケアしてくれますよ。

我が家では一番よく効いた方法です。薬は怖いから使いたくない…というママは、一度試してみてくださいね。

昔は「あせもといったらベビーパウダー」と言われていました。でも、最近はベビーパウダーはよくないという声も増えています。

そこで、ベビーパウダーは本当に使わない方が良いのか、また使う時はどうすれば良いのかといった、ベビーパウダーの謎について次項で考えてみましょう。

ベビーパウダーの活用術!上手に使えばあせも対策の強い味方

おばあちゃん世代にとって、夏の育児には欠かせなかったベビーパウダー。でも、今は賛否両論が巻き起こっています。

「ベビーパウダーは使うと良くない」は、使い方次第で変わる

ベビーパウダーはシッカロールとも呼ばれています。古くは天花粉・天瓜粉と呼ぶ人もいました。ベビーパウダーで検索すると、今でもたくさん販売されています。

私が10年以上前に長男を産んだときにはすでに「ベビーパウダーは良くない」と言われていました。

ではなぜベビーパウダーはよくないといわれているのでしょうか。その理由は、あせもができるメカニズムに関係しているのです。

ベビーパウダーをたくさん塗り、素肌をコーティングしてしまうと汗の出口をふさいでしまいます。そこでより汗管が詰まってしまうのです。

でも、私自身子どものころはベビーパウダーが欠かせませんでした。今でも汗が原因で肌トラブルが起きたときは、便利に使っています。

では、ベビーパウダーは何の役に立っているのでしょうか。

ベビーパウダーは、汗を散らし、汗孔(汗が出る穴)周辺に汗が溜まることを防ぐ効果があります。

あせもができかけている場所は、特に汗が流れるとピリピリ痛んでかゆいさも倍増しますよね。子どものころは、そうした場所の汗をパウダーで散らすことで、とても快適でした。

ベビーパウダーが良くないといわれるのは、汗の出口をふさぐほど塗ってしまうことで、汗の詰まりを悪化させてあせもの原因になる場合があるからです。

使い方さえマスターすれば、現在でもあせもに苦しむ子のケアに生かすことができます。次項では上手にベビーパウダーを使うためのコツをご紹介しましょう。

ベビーパウダーを使う時のポイント3つ!清潔・乾燥・薄付け

ベビーパウダーがあせも悪化の原因にならないようにするためには、使い方に工夫が必要です。上手に活用するためのコツをピックアップしてみました。

ベビーパウダーを上手に使うコツ

  1. シャワーのあとなど、肌を清潔にしてから使う
  2. 水分をしっかり拭いてから、さらっとした肌に使う
  3. 白塗りにならないよう、透明感が残る程度に薄付けする

肌が汚れていたり、汗が流れている状態はベビーパウダーを使うのに不向きです。清潔で乾燥した肌に、ごく薄付けしましょう。

自分でつけたがる子もいると思いますが、自分では太ももの裏やうなじなど上手につけられない場所もたくさんあります。

また厚塗りになりやすく、パフやパウダーに触れることで雑菌を繁殖させる可能性もあります。ベビーパウダーはママやパパがつけてあげましょう。

あせもの治療!病院に行く目安と専門の皮膚科で行うあせも治療

実際にあせもができてしまったら、どうすればよいのでしょうか。かゆみを早くストップしてあげるためにできることを探してみましょう。

あせもは悪化する!こんな症状が出たら皮膚科を受診しよう

あせもは「子どもなら誰でもできるものだから…」と油断していると、悪化してしまうことがあります。

あせもの悪化の原因は、子どもの「かき壊し」です。あせもがかゆくて引っかき、化膿してしまうこともあります。

子どもの手や爪には、黄色ブドウ球菌などのばい菌がたくさんいます。そのため、その手で引っかいて傷を作ってしまうことで、傷が化膿してしまうのです。

さらに注意したいのは「とびひ」です。とびひになると膿のつまった水疱ができてつぶれ、全身に広がります。

とびひは他人にもうつります。保育園や幼稚園などの集団生活は接触も濃厚なので、人にうつしてしまうことも、人からうつってしまうこともあります。

そこであせもが出たらこんな症状に注意し、早めに皮膚科を受診しましょう。

あせもの受診のめやす

  • かゆみが強く、かくことが我慢できない
  • かき壊して傷になっている
  • 傷が化膿している
  • とびひになった

小児科でもある程度の処置はしてもらえますが、皮膚の症状を素早く治療するなら皮膚科は専門です。かかりつけ医と相談しながら、どちらを受診するか決めましょう。

あせもの治療…ステロイドは医師の指示通り使って素早く完治

あせもがかゆくて寝ている間も無意識にかいてしまったり、化膿やとびひを起こしたら皮膚科を受診します。

皮膚科ではステロイド軟膏が処方されます。でも、小さな子どもにステロイドを使うのはちょっと…と不安になるママも多いですよね。

ステロイドは確かに副作用がありますが、それは効果が強いことの裏返しでもあります。上手に使えば副作用の不安を抑えて、しっかり治療ができるのです。

ステロイドの上手な使い方を紹介しますね。

ステロイドには炎症を抑える強い効果があります。またステロイド軟膏を処方されたときは、必ず「1日何回、何日間使用すること」という指示があります。

ステロイドを安全に使用し、効果をしっかり出すためには、この用法・用量をきちんと守ることが大切です。

ステロイドは素人判断で長くダラダラ使い続けると副作用の危険が高まります。逆に怖がって用量より少ない量・回数しか使わないと、短期間で治りません。

長期間使い続けることを防ぐためにも、決められた用法・用量を守って早めにかゆみや炎症を抑えることが必要なのです。

またどんな病気でも同じですが、悪化して重症化してしまうと治療が困難になります。炎症が小さいうちに受診した方が、薬の使用も少しで済みますよ。

あせもと間違えやすい子どもの病気…早期発見につなげよう

子どもは皮膚にプツプツができやすく、あせもと間違えやすい病気も少なくありません。見極め方をマスターし、早期治療を行いましょう。

あせもによく似たコリン性蕁麻疹…お風呂上がりの肌に出る

よく間違えやすしのがコリン性蕁麻疹と呼ばれる蕁麻疹です。お風呂上りなどに、背中やお腹にプツプツを中心とした赤みが、星雲を散らしたように広がるものです。

あせもにとても似ていますし、出るタイミングも同じなので「あせもだ」と勘違いしやすいのですが、これは子どもに多いコリン性蕁麻疹と呼ばれる蕁麻疹の一種です。

コリン性蕁麻疹は汗の刺激で一時的に出るブツブツで、体が冷えて汗が引けば自然と治ります。特に治療は必要ありません。

かゆみがあまり強くなく、放置すれば数分~2時間ほどで消える・毎日出るなどの場合はコリン性蕁麻疹の可能性が高いでしょう。あまり心配することはありませんよ。

あせもと間違えることのある、ブツブツが出る子どもの病気

皮膚にブツブツが出て、あせもと間違えることがある病気をピックアップしてみました。

  • 蕁麻疹
  • 湿疹
  • アトピー性皮膚炎
  • 水いぼ
  • 水ぼうそう
  • 虫刺され

それぞれの特徴と見分け方・対処方法について詳しくご紹介します。

蕁麻疹

蕁麻疹の場合は、数時間で何もしなくても引いていきます。全身に広がったり、のどやお腹に変化がなければ様子を見ていても大丈夫です。

湿疹

ニキビのようなブツブツや赤いただれなどの症状が出ます。あせも対策をしても悪化する・軽快しない場合は皮膚科へ行きましょう。

アトピー性皮膚炎

強いかゆみをともないます。あせもケアを行っても改善されない場合やアレルギー体質・アトピー体質を持っている場合は、皮膚科で相談しましょう。

水いぼ

白っぽいポツっとした盛り上がりを持ついぼで、子どもに流行します。かゆみを伴いますが、見た目がちょっと違うので判断できます。できたら皮膚科で治療しましょう。

水ぼうそう

発熱と発疹が出ます。発疹はその後水ぶくれになります。プツプツが体の中心から全身に出て、水ぶくれに変わっていったら水ぼうそうです。小児科を受診しましょう。

虫刺され

蚊に刺されると、刺された場所だけがポツンと盛り上がってかゆみが出るのである程度判断できます。

ダニやチャドクガなど、まるであせものように湿疹が広がることもあります。あせもと間違えやすいですし、子どもは薮に入って遊ぶので刺される危険もあります。

かゆみがいつもより激しい・ブツブツの様子がちょっと違う・痛みが強い場合は皮膚科を受診しましょう。

夏場は虫刺されや水いぼなど、肌トラブルが起きやすいシーズンなのであせもと重なることも少なくありません。

ちょっと治りが悪いな、いつもよりかゆがるなといった違和感があった場合は、早めに皮膚科や小児科を受診してくださいね。

清潔にしてあせもを防ごう!早めのケアで他の病気と見分けよう

元気いっぱい遊ぶ子どもは、夏ではなくても汗びっしょりになることもあります。汗っかきで汚れることもいとわないので、あせものリスクは常にあります。

あせもは、早めに対処したり予防をしっかりすることでジュクジュク化膿を防ぐことができます。感染するとびひになる前にしっかりケアしてあげましょう。

あせも対策は、予防でもケアでも「早めに汗を吸い取り、シャワーを浴びて着替えること」です。清潔を心がけて、吸汗性の高い下着を着せましょう。

またあせもと間違えやすい病気もあります。あせもだからと油断せず、子どもの素肌の変化をこまめにチェックしてあげたいですね。


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