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嘔吐や下痢…ノロウイルス感染症の感染経路や潜伏期間・症状と対策チェック

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ノロウイルス感染症は、ここ数年流行がニュースになっている感染症のひとつです。

2016年の秋冬にはノロウイルス警報が全国で発令され注意が呼びかけられました。経験した…という方も多いのではないでしょうか。

集団感染も起こすノロウイルス感染症は、赤ちゃんや小さな子供にとって恐ろしい病気のひとつです。また、パパやママにも影響を及ぼします。

高齢者施設や調理施設で集団発生することもあり、保育園や幼稚園などの接触が濃厚な施設でも広まりやすい病気です。

昔は「胃腸風邪」と呼ばれていました。今はノロウイルス感染症のほか、アデノウイルスやロタウイルスによるものが急性胃腸炎と呼ばれています。

家に持ち込まないように、感染を拡大させないように、感染経路や潜伏期間・症状や対処法など、知っておきたいポイントをまとめました。

ノロウイルス感染症の主な症状と、気を付けたい症状

ノロウイルス感染症の主な症状と、病気の症状ではありませんが気を付けておきたい関連する症状についてチェックしておきましょう。

ノロウイルス感染症の主な症状…強い吐き気と嘔吐・下痢

ノロウイルス感染症の主な症状は、おう吐と下痢です。ウイルス性胃腸炎・流行性嘔吐下痢症と呼ばれることもあります。

その他にもさまざまな症状が出ることがあります。主なものから、一部の人にしか出ない症状まで、ノロウイルス感染症の症状をご紹介します。

嘔吐・吐き気
まずは夜にかけてこみあげるような強い吐き気が起き、それから吐いてしまうという人が多いようです。

嘔吐が始まると何度も繰り返し、多い人では一晩に10回も吐いてしまうことがあります。

下痢
嘔吐がおさまると下痢が始まることが多い病気です。下痢は水のようにゆるいうんちで、何度も繰り返すこともあります。
腹痛
嘔吐や吐き気・下痢とともにお腹が痛みます。チクチクという痛みから、不快感・痛みがおそってきます。
発熱・悪寒
発熱がある人もいます。高熱が出ることはまれで、多くは38度前後の微熱です。悪寒が強く出る日ともいます。
体の痛み
筋肉痛やのどの痛みを訴える人もいます。
倦怠感・けだるさ
全身の倦怠感・けだるさやかったるさを訴える人もいます。
機嫌の悪さ・ぐずり
赤ちゃんや小さな子どもの場合、ご機嫌が悪くなったり、ぐずったりすることもあります。
すべての症状が出るわけではありません。嘔吐だけの人も、下痢だけの人もいます。

また感染してもまったく症状が出ない不顕性感染の人も、軽い風邪症状で済んでしまう人もいます。

また、赤ちゃんや幼児が初めて感染した時は、強く症状が出ると言われています。初めての感染には注意が必要です。

ノロウイルス感染症が直接の原因ではないけれど注意したい症状

「脱水症状」と「窒息」は、ノロウイルス感染症が直接の原因ではありませんが、注意しておきたい症状です。

特に赤ちゃんや小さな子供などは注意したいですね。

脱水症状
嘔吐や下痢が続き、水分が失われていくのに水分を補給できないと、脱水症状になってしまうことがあります。おしっこの量が減るなどしたら危険信号です。

吐き気が強く何も飲めないような場合は、早めに小児科へ行きましょう。点滴で水分を補給してもらえます。
窒息
嘔吐物がのどなどにつまり、窒息を起こすことがあります。特に月齢の小さな赤ちゃんは寝返りが上手にできないので危険です。

寝たまま吐いてしまうと窒息の危険は高まります。吐き気が強いときは横向きに寝かせ、目を離さないなど注意しましょう。

ノロウイルス感染症にかかったときの登園停止期間をチェック

ノロウイルス感染症は、学校保健法において「学校において予防すべき伝染病」に指定されている病気のひとつです。

いわゆる「学校感染症」と呼ばれる病気のひとつで、そのうち第三種のその他の伝染病に指定されています。

ノロウイルス感染症は「上限によっては出席停止の必要がある」感染症に指定されており、嘔吐・下痢症状があるうちは出席できません。

嘔吐や下痢に大量のウイルスが含まれているためです。嘔吐や下痢症状がおさまり、全身症状が良くなれば出席できます。

保育園や幼稚園によっては、医師の出席許可証がなければ出席ができない場合もあります。

ノロウイルス感染症で園をお休みする場合は、園の方針をあらかじめチェックしておきましょう。

ノロウイルス感染症の感染経路・潜伏期間・流行時期

ノロウイルス感染症は、どんな経路で感染するのでしょうか。また潜伏期間など、感染予防方法やいち早く気付くためにチェックしたい点を見てみましょう。

ノロウイルス感染症の感染経路…ウイルスが口から入る

ノロウイルス感染症は、ノロウイルスに感染することで発症する病気です。ノロウイルスは非常に感染力が強いウイルスです。

熱にもある程度の耐性を持ち、乾燥してもある程度の時間生き延びることができます。そのためときに大流行を引き起こします。

100個以下、数十個くらいのウイルスが体内に入っただけで感染するケースもあると言われています。

感染者の便には1グラムあたり約10億個・吐しゃ物の中には1万個以上のノロウイルスがいると言われています。

たった数十個で感染してしまう力を持つことを考えると、非常に感染力が強く、感染しやすいと言えるでしょう。

ノロウイルス感染症は、経口感染でうつることがほとんどです。口にウイルスが入り込むことで感染します。

実は、ノロウイルス感染症はいろいろな感染経路で私たちの体に侵入します。

おう吐物・排泄物からの感染
感染者の吐瀉物や下痢をしたウンチ内に含まれるウイルスが、手を介して口に入ってしまうケース。

赤ちゃんや子供が感染し、看病をしていたママや同じ家に住むパパにうつるなどします。

空気の中に漂うウイルスからの感染
乾燥した吐しゃ物などに含まれるウイルスが空気中を漂い、それを吸い込むことで感染します。
人から人への直接的な感染
家の中や保育園・人混みなど、濃厚接触する場所で咳やクシャミによって飛沫感染します。
料理をする人からの感染
料理をするママや調理師さんが感染している場合、調理された食事にウイルスが付着して口に入り感染します。集団食中毒が発生することもあります。
二枚貝(牡蠣など)を介した感染(食中毒)
ウイルスに汚染された二枚貝を生のまま食べたり、加熱が充分でない状態で食べると感染します。やはり集団発生することもあります。

実にいろいろな経路から、ノロウイルスが私たちの体に入り込んでいることが分かりますね。

原因ウイルスであるノロウイルスの増殖は人の腸管内のみですが、乾燥や熱にも強いうえに自然環境下でも長期間生存が可能。 感染力が非常に強く、少量のウイルス(10〜100個)でも感染・発症します。

ノロウイルス感染症の潜伏期間…感染から1~2日で発症

ノロウイルス感染症の潜伏期間は、1~2日(24時間~48時間)です。家族の看病をしているうちに発症することもあります。

潜伏期間が短いため、ノロウイルス感染症の症状が家族に出始めたときにはすでに家族に感染し、次々にうつってしまうこともあります。

我が家でも、パパが仕事中に感染し、そのまま子どもたちにうつり、結局私にもうつって家族全員がノロウイルス感染症にかかったことがあります。

家族に感染者が出た場合は、次々に症状が出ることもあると考えて準備をしておくと良いかもしれません。

ノロウイルス感染症の流行時期…秋から冬にかけて流行

ノロウイルス感染症は、例年11月くらいから流行し始めます。12月から1月にかけてが流行のピークです。

実は年間で最も食中毒が多いのは、夏や梅雨ではなく1月なのです。しかもウイルス性の食中毒が非常に多くなっています。

ノロウイルス感染症が流行する時期と考えると、その危険性がよくわかります。
【厚生労働省 食中毒発生状況】10ページのグラフを参照ください!
https://goo.gl/W6SOAt 

近年は大流行を受けて、園や児童館などの餅つき行事を行わなくなるところも増えています。

餅つきは受け継いでいきたい伝統行事ですが、ノロウイルスが大流行する時期を外して行うなど、工夫をしたいですね。

また、ノロウイルス感染症は冬だけの病気ではありません。

季節的な流行のピーク(秋から冬)はありますが、ノロウイルス感染症は年間を通して感染者が見られる病気です。

人数は少ないとはいえ、夏場も患者さんが出ないわけではありません。一年中注意しておきたい病気なのです。

近年は温暖化などの影響もあり、さまざまな感染症の流行時期がずれたり、長期化するなどの傾向が見られます。

ノロウイルス感染症においても、一年中感染の危険があるということを知っておきたいですね。

ノロウイルス感染症の特徴…免疫がつきにくく何度でも感染

ノロウイルスは小腸の粘膜に感染します。また遺伝子の型がたくさんあり、変異することも多いので一度かかっても免疫がつきにくく、何度も感染します。

去年感染しても、今年流行している型が違うとまた感染する可能性があります。

2014年にも新型のノロウイルスGII.17が見つかりました。まだかかった人が少ないため、免疫がなく今後も大流行の可能性があると言われています。

さらに、GII.17が、2014年頃から、わが国のみならず台湾や中国に出現し、流行しています。この遺伝子型のウイルスは、今までのウイルスと抗原性が異なり、このウイルスに対する免疫を持たない人が多いことが推定されるため、今後も流行する可能性があります。

ノロウイルス感染症の検査や診断・治療とおうちでできるケア

ノロウイルス感染症にかかってしまったときは、どんな治療が行われるのでしょうか。医療機関による検査や治療、おうちでできるケアについてまとめました。

ノロウイルス感染症の検査…ほとんど検査せず症状で診断

ノロウイルス感染症には検査キットがあり、3歳未満の乳幼児なら、医師が必要と認めた時のみ健康保険適用で検査を受けることができます。

その他の場合は、一般的には嘔吐や下痢などの典型的な症状をはじめ、周囲の流行程度などからノロウイルスが原因であろうと診断されます。

確実にノロウイルス感染症であるという診断を下すためには電子顕微鏡などでチェックする必要があり、通常の医療機関ですぐに検査することはできません。

つまり、「流行しているし、症状から判断するにおそらくノロウイルスだろう」とわかるということですね。

同じような症状を引き起こす病原体は、ノロウイルスだけではありません。

  • ロタウイルス(冬~春)
  • アデノウイルス(夏・年間通してみられる)

これらのウイルス性胃腸炎(胃腸風邪・急性胃腸炎)は症状が似ているので、症状だけでは完全な診断はできません。ロタウイルス・アデノウイルスは迅速検査キットがあります。

ノロウイルス感染症に治療薬はない!だいたいは3~4日で回復

ノロウイルス感染症には、専用の治療薬がありません。感染したら、症状がおさまるまで対処療法を行うしかないのです。

免疫力のある大人や、一度感染したことのある子供なら、健康であれば強い症状は1~2日でおさまります。

だるさや腹痛などの症状も次第におさまっていき、3~4日もすれば元気になってきます。

初めて感染した赤ちゃんや、脱水症状を起こしてしまった場合は長引くこともあります。

脱水症状が重くなり、入院が必要になるケースもあります。

ノロウイルス感染症には抗ウイルス薬がなく、対処療法だけで数日様子を見れば軽快に向かうため、一般的に迅速検査は行われません。

市販の下痢止めは使わないで!病気の回復を遅らせます

ノロウイルスをはじめ、ウイルス性胃腸炎に感染した場合、市販の下痢止めを飲むことで病気の回復が遅れる場合があります。飲ませないようにしましょう。

一般的には、乳酸菌製剤などの整腸剤が処方されます。

赤ちゃんや小さな子供の場合は特に、医師に処方された薬のみを与えて様子を見ましょう。

下痢や嘔吐は、ウイルスなどを体の外に早く排出させるための反応です。下痢止め(止瀉薬)で下痢を止めてしまうと、ウイルスが長く体内にとどまることにつながります。

止しゃ薬(いわゆる下痢止め薬)は、病気の回復を遅らせることがあるので使用しないことが望ましいでしょう。

ノロウイルス感染症にかかった際におうちでできるケア

ノロウイルス感染症にかかってしまったときのおうちケアをご紹介します。重症化や他の病気を引き起こすことがないよう、こまめに様子を見てあげたいですね。

水分補給・電解質の補給
嘔吐や下痢で水分と電解質が失われます。水分と電解質をしっかり補給してあげないと、脱水症状になってしまうことがあります。

赤ちゃん向けのイオン飲料のような、電解質も補給できる飲み物を常温で少しずつ与えましょう。冷たいものをガブ飲みすると、吐き気が強まることがあります。

おむつ替え
下痢が頻繁に起きることがあります。放置しておくとすぐにお尻がかぶれてしまうので、すみやかにオムツ替えをしてあげましょう。

市販のおしり拭きは一度やめて、脱脂綿にたっぷりとぬるま湯を含ませ、流すように拭いてあげるとシャワー代わりになります。

お風呂
お風呂は発熱や強い吐き気・下痢など全身症状があるうちはやめておきましょう。

下痢や嘔吐・発熱がおさまったら大丈夫です。お尻をきちんと洗って入りましょう。

食事
離乳食は一度ストップし、母乳やミルクなどのどを通るものだけにして回復を待ちます。

幼児食に移行している子供も、スープやヨーグルトなどのどを通るものでしのぎ、無理に食べさせないようにしましょう。

イオン飲料を飲ませる時は、必ず月齢や年齢にあったものを選びましょう。赤ちゃんに大人向けのスポーツドリンクは飲ませないようにしてくださいね。

ノロウイルス感染症にかかった際に感染者に食べさせたい食事

ノロウイルス感染症には治療薬や専用の治療法が無いため、整腸剤と食事・飲み物で胃腸を整えていくしかありません。

我が家では、温かい汁ものからスタートし、徐々に栄養価を高めていくメニューを食べさせるようにしています。

我が家で、胃腸炎にかかった場合に家族に食べさせていくケアご飯をご紹介します。弱った胃腸を休め、次第に体力も回復していきますよ。
与えたいもの
  • 出汁(かつお節や昆布でとった和風だし)
  • 野菜スープ
与えていく順序
  1. 温めた出汁やスープの水分のみ
  2. 出汁やスープに絹ごし豆腐を入れて温めたもの
  3. 出汁やスープに細かく切ったそうめんを入れて柔らかく煮たもの
  4. 出汁やスープにご飯を入れて柔らかく煮たおじや
  5. 出汁やスープにご飯を入れ、溶き卵でとじたもの
  6. 出汁やスープに鶏ひき肉とご飯を入れ、溶き卵でとじたもの
与えたくない食べ物
  • 油脂分が多い物
  • 繊維質が多い物
  • 冷たい物
  • 刺激物

まずは脂肪分を含まない出汁か野菜スープだけを少量与え、吐き戻さないようなら豆腐のように柔らかく、消化の良い物から加えていきます。

鶏ひき肉と溶き卵が食べられるようになれば、普通の食事にも戻れるでしょう。鶏・卵にアレルギーがある場合は、準じた食べ物で代用してくださいね。

ノロウイルス感染症の予防…予防接種はない!手洗いが基本

ノロウイルス感染症が流行し始めたら、家庭に持ち込まないようにしっかり予防したいですね。また、赤ちゃんを看病するママも要注意です。

予防接種はありません!感染経路を把握して感染を防ごう

ノロウイルス感染症には、ロタウイルスと違って効果的な予防接種がありません。したがって、確実に感染を予防法はないのです。

そこで、肝心なのは感染経路を把握して感染予防対策をすることになります。

ノロウイルスは手などについたウイルスが口に入ったり、吐しゃ物・下痢に含まれるウイルスを吸い込むことで感染します。

手洗いの徹底
石鹸をしっかり泡立てて手を洗います。手の平だけでなく、爪の間や手指の間・手の甲・手首までしっかり洗って流しましょう。爪は短く切ります。

手洗いは外出から帰宅した時はもちろん、トイレの後や食事の前・看病の後などに徹底しましょう。

手の消毒
ノロウイルスは一般的な消毒用エタノールなどのアルコール消毒液では消毒できません。エタノールを酸性化した特殊な消毒液を使用して、手洗い後に消毒しましょう。

手を洗った後にすぐ消毒できるよう、手洗い場やキッチンに置いておくと良いですね。

食品はしっかり加熱調理
ノロウイルスは85度以上で1分間以上加熱することで消毒することができます。流行時期や家族に感染者が出た場合は、内部までしっかり加熱してから食べましょう。
食器・調理器具を清潔に
食器や調理器具にウイルスがついていると、それを介して感染が拡大してしまいます。

家庭用の塩素系漂白剤で消毒するか、熱湯で洗って殺菌するなどしましょう。

ノロウイルスは、感染者の嘔吐物や下痢うんちの中に大量に含まれます。赤ちゃんや小さな子が吐いたものを処理したり、オムツを替える時は感染拡大の危険があります。

次項では、ノロウイルス感染時の嘔吐物や下痢うんちの処理法について詳しくご紹介します。

ノロウイルス感染症にかかった人の嘔吐物・下痢うんちの処理方法

ノロウイルス感染症で吐いたり、下痢をしたときのうんちおむつ・汚れた衣類やリネンの処理法をご紹介します。

汚物の処理…乾燥させないで!素早く処理して殺菌消毒

嘔吐物・下痢ウンチの処理は、とにかく素早く行い乾燥させないことが重要です。乾燥させると、空気中にウイルスをまき散らすことにつながります。

  • 乾燥する前に処理する
  • 手袋・マスク・ビニール袋を使用する
  • 消毒・殺菌を忘れない

この3点がポイントです。手袋・マスクなどでウイルスが自分の体に付着することをしっかり防ぎましょう。処理後の手洗いも重要です。

汚物処理の専用セットも販売されています。シーズンが始まる前に、救急セットとして用意しておきましょう。

【スマートハイジーン汚物の処理セット】
http://family.saraya.com/products/smarthygine/index.html#obutsu

使い捨ての汚物処理グッズがセットになっています。

  • マスク
  • シューズカバー
  • ガウン
  • 手袋
  • ポリ袋
  • ペーパータオル
  • マニュアルガイド

汚れた衣類・リネン・おもちゃなどの消毒…漂白剤で消毒OK

直接汚物がついた衣類やリネンの洗濯・子どもが触れたおもちゃなどの消毒には、家庭用の塩素系漂白剤が効果を発揮します。

ノロウイルスにも対応する消毒スプレーも販売されています。急な発病で購入が間に合わない場合は、おうちにある塩素系漂白剤を使った消毒を覚えておきたいですね。

塩素系漂白剤は、次亜塩素酸ナトリウムを含有するものを選びます。原材料の部分をチェックしてみましょう。

直接汚物がついたものの消毒
0.1%の塩素系漂白剤溶液で消毒します。500mlペットボトルにキャップ2杯の漂白剤と、500mlの水を入れて混ぜて作ります。

まずは汚物をペーパータオルなどで拭いてビニール袋に封入します。一帯を漂白剤溶液で消毒し、さらにからぶきをしましょう。

汚物で汚れた衣類やリネンの洗濯・消毒
乾燥しないうちに汚物をあらかた落とし、洗剤を溶かした水でもみ洗いをします。マスク・手袋を忘れずに!

できれば、85度以上の熱湯で1分間以上熱湯消毒を行います。熱水洗濯可能な洗濯機なら、熱湯で洗濯しましょう。

消毒には0.1%の塩素系漂白剤溶液を使用します。色柄物は漂白されるので注意しましょう。

おもちゃなどの消毒
子供がよく触るおもちゃやドアノブなどは、0.02%の塩素系漂白剤溶液をスプレーして消毒します。

2Lのペットボトルにキャップ2杯分の漂白剤と、2Lの水を入れてよく混ぜて作ります。

塩素系消毒剤は漂白作用や金属の腐食作用があります。スプレーした場所などは、あとできれいに流すかからぶきをしておきましょう。

布団など洗えないものが汚れてしまった時はカバーを洗い、布団乾燥機などで熱風殺菌しましょう。

嘔吐が激しく汚す心配がある時は、おねしょカバーやバスタオルを敷くなどして汚れを防止すると安心ですね。

ノロウイルスは脱水が危険!しっかり消毒をして拡大を防ごう

ノロウイルス感染症に赤ちゃんや小さな子供が感染した場合は、脱水症状を防ぐことが大切です。

おっぱいやミルクも飲めないような場合は早めに病院へ行き、点滴をしてもらうなどして脱水症状を防ぎましょう。

また激しい嘔吐による窒息も危険です。吐き気が止まらず激しく吐くときなどは寄り添い、窒息事故を防いであげたいですね。

ノロウイルス感染症には、ロタウイルス感染症のような予防接種がありません。一度感染しても、また何度も感染することもあります。

もっとも重要なのは、予防と感染拡大の防止です。基本は手洗いなので、しっかりとした手洗い&消毒を習慣づけましょう。

流行情報に敏感になっておくことも重要です。園や地域で流行している場合は、より消毒を強化したり、人混みに出かけないなど心がけたいですね。

家族が感染してしまった場合は、家庭内で広まることを防がなければなりません。マスクや手袋などをきちんと活用し、消毒方法をマスターしてママへの感染を防ぎましょう。


ハウスダストのアレルギーは家が汚いから!?主な原因と対策

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自分の子供にアレルギーがあると、ショックですよね。

ましてや、ハウスダストのアレルギーがあると分かると、「自分が掃除を怠っているからかな」と自責の念にかられるママが多いのです。

確かに、ハウスダストはダニやホコリ、虫の死骸・糞などが原因で起こるアレルギーです。

でも「毎日掃除機かけているのに…。これ以上どうすれば良いのだろう?家具を移動しながら毎日掃除??」と頭を悩ませるママさんもいらっしゃるのではないでしょうか。

家を塵一つない状態に毎日保つのは正直不可能ですよね。

そこで今回は、ハウスダストのアレルギーに本気で対策を打つべく、ハウスダストの原因を詳しく説明しつつ、効果的な対策をご紹介いたします。

昔に比べて現代っ子はアレルギー持ちが多い!?その理由

「アレルギー」や「ハウスダスト」という言葉は、日本に昔からあったものでしょうか。

電化製品が普及しておらず、はたきやホウキ・雑巾で掃除をしていた戦後は、今よりも塵やホコリが少なく、清潔が保たれていたのでしょうか?

実はアレルギーを持つ人の数は、ここ数十年で急激に増加しました。

その原因として考えれることには以下のことが挙げられます。

  • 文明が発達したことによる環境汚染
  • 食生活の欧米化
  • 現代人の衛生的すぎる生活
  • 集合住宅の増加
  • 睡眠時間の減少

では、この原因と考えられる点を1つずつ見ていきましょう。

文明が発達したことによる環境汚染
アレルギーを持つ人の数は、発展途上国より先進国の人の方が圧倒的に多いのです。
そこで、文明が発達したことによる環境汚染や化学物質の増加が原因ではないかと言われています。

排気ガスやプラスチック製品に含まれる化学物質の増加が、体内に入ることでアレルギー症状を引き起こしていると考えられています。

食生活の欧米化
戦後日本食生活は、欧米化が進み和食から洋食へと大きく変化しました。

動物性たんぱくが多く含まれた洋食により、日本人の腸内環境が変化し、アレルギー持ちの人が多くなったと言われています。

現代人の衛生的過ぎる生活
除菌グッズに空気清浄機などの普及により、現代の日本は衛星的過ぎる環境とも言えます。医学の進歩もあって、少しでも咳や鼻水が出ると抗生物質が処方されます。
こうしたある意味衛生的過ぎる環境は、免疫機能を弱めてしまい菌に弱い体をつくる要因となります。

菌に触れる機会の少ない環境により、アレルゲンの刺激を受けやすくなったことでアレルギー体質の人が増えてしまったとも考えられています。

集合住宅の増加
かつての日本は風通しの良い平家が多かったのですが、現代は断熱効果があり、気密性の高い集合住宅が増えました。

そうした住環境は、ダニやカビにとっても住みやすい環境となってしまい、アレルギー持ちの人が増加する要因となっているのです。

睡眠時間の減少
電気が発展したことにより、夜でも明るい生活を送ることができるようになりました。

夜中でもテレビを見ることができるので、昔に比べると人の睡眠時間は大幅に減少しているのです。

睡眠時間の減少により、自律神経が乱れてしまい、免疫力や抵抗力が落ちたこともアレルギー持ちの人が増えた原因と言われています。

こうした考えられる原因を見ていくと、アレルギーが増えた原因と逆のことをしていけば、アレルギーは減るように思いませんか?

和食中心の生活で早寝早起きを心掛ける、家の風通しをよくするなどは、すぐに効果ができる策ではありません。

しかし、長期的に見るとそうした小さな積み重ねが体質を変えていくのかもしれません。

かつての日本人の生活スタイルを真似ることは、アレルギー改善に少なからず良い影響を与えると思われます。

遺伝?体質?赤ちゃんや乳幼児がアレルギーを発症する理由

アレルギーの話は、よくコップで例えられます。アレルギーの元となるアレルゲンがコップに蓄積され、コップから溢れるとアレルギー症状が出るというのです。

世の中には様々なアレルゲンがあり、誰しもそのアレルゲンに触れながら過ごしています。それでも、アレルギー症状の出る人と出ない人がいるのは、そのコップの大きさが人によって異なるからなのです。

要するに体質の差です。生まれて間もない、アレルゲンにあまり触れてきていないであろう赤ちゃんにアレルギー症状が出てしまうのは、赤ちゃんの体質なのです。

もちろん、住環境や食生活などの環境がアレルギーの要因となっていることもありますが、遺伝の可能性もあります。

  • パパかママのどちらかがアレルギーの場合、約30%が子供に遺伝
  • パパとママふたりともアレルギーの場合、約50%が子供に遺伝
  • パパとママのどちらもアレルギーがない場合でも約10%の子供にアレルギー症状が出る

文献によって、この遺伝確率には多少差はありますが、アレルギーは遺伝するものであり、両親共にアレルギーがあればその確率は高まるのです。

和歌山県和歌山市にある遠藤アレルギークリニックの遠藤薫院長は、クリニックのホームページ内で学会報告したものを下記引用部分のように記しています。

「子供が5歳の時の」アレルギー疾患のリスクを述べて、アレルギーが遺伝的疾患であることが記載されています。

Luuoma(1983)らによると、子供が5歳の時のアレルギー疾患のリスクは、
父母のどちらにもアレルギーの既往がなければ20%であるのに対し、
父母のどちらか一方にアレルギーがあれば50%、
父母の両方にアレルギーがあれば66%
となると報告しています。

また、アレルギーより遺伝性の強いアトピーの遺伝確率は、広島県福山市ではしもとじんクリニックを開業されている橋本昌美院長が、クリニックのホームページ内でアレルギーやアトピーは遺伝傾向が強いと下記のように記しています。

アトピーとはアレルギーとほぼ同じ意味の言葉ですが、より正確にはアレルギーの中でも、特に遺伝傾向が強く、片親がアレルギー体質の場合、60~70%、両親の場合は、90%ほどの確率で遺伝します。

アレルギー体質の人は、増加の一途をたどっています。遺伝するとなると、今後もアレルギー体質の人は増加していくと思われます。

似ているようで違う!アレルギーとアトピーの違いについて

アトピーとアレルギーの遺伝確率の話が出たので、ここで少し両者の違いについて触れておきたいと思います。

「痒みを伴う皮膚症状があるのがアトピー?痒みの出る頻度が高いのがアトピー?」と、なんとなく思ってしまいますよね。しかし、アレルギーでも痒みを伴う皮膚症状は現れます。

アトピーとアレルギーの違いを端的に述べるのなら、「アレルギーは原因物質を排除すると症状が出ないけれど、アトピーは原因物質を排除しても症状が引くわけではない」と表せます。

アレルギー

そばアレルギー、ハウスダストアレルギー、金属アレルギー…など、○○アレルギーというようにアレルゲンがはっきりとしています。

しかし、アトピーに関しては卵アトピー、小麦アトピーという言い方はせず「アトピー」です。

アトピー

何らかの物質に反応して症状が引き起こされていることは確かなのですが、その原因が1つではなく、様々な要因が絡み合っているのです。

食べ物アレルギーの人は、その原因となる食べ物を食べない(若しくは触れない)ようにすればアレルギー症状は出ません。

金属アレルギーの人も、金属を身につけないことでアレルギー症状を出さないようにすることができます。

しかし、アトピーの人は原因が複雑であるが故、何かを排除したからと言って症状が治まるわけではないのです。

アレルギー体質だった人が、アトピーになることもありますし、親はアレルギーだったのに、子供はアトピーになることもあります。

遺伝は防ぎようがありませんが、薬物療法や生活習慣の見直し、疾患に対する意識を高めることで体質を変えることはできます。「アレルギーだから」「アトピーだから」と諦めず、取り組める対処法を模索することも改善への1歩です!

神経質になり過ぎてもダメ!?ハウスダストへの対策

ハウスダストの原因物質として知られているのが、ホコリやダニです。生きているダニそのものよりも、糞や死骸・卵などがアレルゲンとなります。

1匹のダニが産む卵は1つとは限りません。実際、1匹のダニが産む卵は40個以上で、成虫になったダニは当然毎日のように糞をします。ダニは高温多湿を好む為、夏場や湿度の高い時期に爆発的に増えます。

冬場は多少減るものの、前述したように、現代の住まいは断熱性・気密性に優れている為、ダニにとっては年中過ごしすい環境とも言えます。

確かに掃除をしない・窓をあけないという生活をしている家は、ホコリだらけでダニも大量におり、「アレルギーになりたい!」と言っているようなものです。

しかし、毎日掃除をしているのにアレルギーと言われてしまうケースもあります。

特にお子さんがハウスダストのアレルギーと診断されると「うちが汚いからかな」「もっともっと掃除しないとダメなのかな」とママは責任を感じてしまいます。

でも、ホコリ1つない・ダニが一匹もいない環境をつくることは不可能です。 普通に生活していれば、ホコリやダニはいます。

埃やダニだけならまだしも、人が生活しているのですから、皮膚やフケ、髪の毛が落ちることもありますし、食べかすが床に落ちることもあります。

目に見える大きさから目には見えないレベルのものまで、全て排除するのは無理です。

要するに、アレルギーであると診断されてもアレルゲンを100%排除することができないのです。

では、私達はどのようにハウスダストのアレルギーと向き合っていけばよいのでしょうか。

これ以上ダニを増やす環境を作らない!アレルギー症状を悪化させない!その為に私達にできることは、住環境の整備です。

続いて、ハウスダスト対策に効果的な掃除法と対策をご紹介いたします。

基本は風通し!アレルゲンを減らすのに効果的な掃除と対策

ハウスダストの対策と言うと「掃除!」と思いますが、いくら掃除をしても家の中の空気が動かないと意味がありません。

風通しをよくして、換気を心掛けないとアレルゲンたくさんの空気を吸い込みながら生活することとなり、どんなに掃除をしても改善には至りません。

掃除中はもちろんですが、日頃から風通しをよくすること、家の中に風の通り道をつくることを心掛けましょう。

そして、ハウスダスト対策の掃除というと下記のポイントをよく聞きませんか?

  • 毎日掃除機をかける(できれば拭き掃除も)
  • 埃が舞うのを避ける為、必ず拭き掃除→掃除機の順を守る
  • 敷布団だけでなく、掛布団・毛布・シーツなどの表面も掃除機で吸う
  • 週に1度はシーツを変える
  • 週に1度は布団を干す
  • カーテンも1シーズンに1度は洗濯する
  • エアコンのフィルターや空気清浄機のフィルターは週に1度は掃除する
しかし、このような掃除法、育児中のママ達が本当にできるのでしょうか。このくらいの頻度で掃除ができたら良いけど、正直理想論だな~と思いませんか?

家事や子供の相手に負われていると、「必要最低限の」掃除に留まってしまいます。やりたくても上記レベルの掃除ができないのが本音でしょう。

シーツを洗ったり、布団を干したりするのは天候にも左右されて計画通りにはいかないものです。

日本リサーチセンターが全国の15歳~79歳の男女1200人に「家の掃除」についてアンケートを実施したところ下記のような結果がでました。

  • リビング・和室・洋室等の居室を掃除する頻度で最も多いのは週に1回以上(全体の約3割強)
  • エアコンのフィルター・照明器具・窓のサッシの掃除頻度で最も多いのは、年に1~2回又は3~4回(全体の約5割)
つまり、大多数の家庭で毎日の掃除や週に1度のフィルター掃除はできていないのです。

布団については、一般財団法人日本ふとん協会のHPで布団を干す頻度を下記のように勧めています。

  • 綿のふとんは週に1~2回程度
  • 合繊(ポリエステル)のふとんは週に1~2回程度
  • 羊毛(ウール)のふとんは週に1回程度
  • 羽毛ふとんは月に1~2回程度

参照…一般財団法人日本ふとん協会_ふとんの豆知識

このように、布団の種類によって干す頻度が異なってくるのです。布団を頻繁に干すことが難しい場合は、布団の種類を変えてみるのも1つの対策かもしれません。

ハウスダストの対策として毎日掃除はしたいけれども、現状それが難しい場合の対策で何かよいものはないでしょうか。

忙しいママでも取り入れられる打開策をご紹介!
  • 埃が舞うのを避ける為、掃除をする日は必ず拭き掃除→掃除機の順を守る
  • 照明を掃除する時は、照明器具を最初に掃除する。基本掃除は高いところから優先的に行う
  • 布団を干した時は、中わたがちぎれるとハウスダストの原因となるので、布団たたきを使用しない!
  • 寝具の天日干しは、天候に左右されるので布団乾燥機を持つ
  • 寝具は、防ダニシーツなど防ダニ効果のあるものにする
  • ぬいぐるみは極力持たない。子供が特別大事にしているものだけに留める!
  • カーペットやじゅうたんの数を減らす
  • エアコンにフィルターを自動に掃除する機能がついている場合は、その機能をフル活用する
  • 家具を買い替える時は、革製品又はビニール製品にする。(布製ソファ→革ソファなど)

如何でしょうか。毎日の掃除は難しくても、「掃除をする日限定で気を付けること」と考えれば取り入れられるポイントばかりだと思います。

カーペットや絨毯・家具などの数については、今すぐ実行するのは難しくても買い替える時の参考にしてみてください。

また、意外と重要なのは掃除をする時間帯!

掃除は、朝起きてすぐが効果的です。日中人が動きまわっている時間帯ですと、それだけ空気も動いてホコリが舞い上がっているからなんです。

ホコリが床に積もっている状態の時にサっと掃除をしてしまうのがよいでしょう。

「朝早い時間帯に掃除機をかけるのはちょっと…」と思われる方は、音の出ない拭き掃除だけでも済ませておくといいですよ!

また、掃除後にシャワーを浴びる・服を着替えるだけでもだいぶ違います。身の回りからアレルゲンとなるものをなるべく減らしていきましょう。

色々とポイントを記載しましたが、あまり神経質になりすぎるのもいけません。

神経質に1日中掃除ばかりしていては、それだけホコリを舞い上がらせていることになります。

ここでご紹介した対策を「毎日必ずやらなくては!」と思うと、ママはとてもしんどくなります。

神経質になりすぎて、ママが倒れてしまっては意味がありません。ママがダウンしている間の掃除は誰がするのでしょうか?

「○○しなくては!」と義務や課題のように自分を追い込むのではなく、ポイントを押させて「すべき時にする!」ということが大事なのです。

「毎日できたらベストだけど、できない日もある」そのくらいの気持ちでいましょう。

だからと言って、「ホコリじゃ死なないから」「神経質になりすぎるのも良くないって!」と自分に言い訳をして掃除を怠るのは本末転倒です。

この記事のタイトルにある「ハウスダストのアレルギーは家が汚いから?」という回答になりますが、家が汚ければ当然ハウスダストのアレルギーになる確率はグンと高まります。

「前回掃除機掛けたのはいつだっけ?」と言うレベルの掃除頻度、飲みかけのペットボトルや食べかけのものが散乱…という環境では、アレルギー体質でない人でもアレルギーを発症してしまうかもしれません。

家族が「人並みに暮らしやすい」と思える環境は維持していきたいものですね。

体質改善で抗アレルギー対策!食事療法と薬について

掃除をこまめに行って環境整備をすることはとても大事ですが、食事や薬によってアレルギー体質と向き合っていくことも大事なことです。

病院でアレルギーと診断されると、当然薬が処方されます。

薬を処方されたお母さんなら分かると思いますが、薬を飲んでいる時はお子さんにアレルギー症状が出なくても薬を止めた途端にまた咳や鼻水が出てしまう…ということありませんか?

「いつまで飲むのだろう?」「こんなに飲み続けて大丈夫なのか?」と心配になりますよね。

しかし、アレルギー薬として処方されるものは、「飲めばアレルギー体質が治る!」という薬ではありません。長期間服用を見込んでいる薬でもあります。

自己判断で薬を中断することはせず、処方された分はちゃんと飲み切るつもりで服用しましょう。勝手に薬を止めて辛い思いをするのは子供です。

薬を止めた途端、ゼェゼェ・ヒューヒューという咳、涙目、鼻水ズルズル・・・というのを繰り返していては前進しません。

処方された薬は飲み切る→薬を止めた途端アレルギー症状→再診でまた薬を処方される

こうしたことが繰り返されるようでしたら、医師の方でも何らかの検査を行うと思われます。

あまりの長期服用が心配なようでしたら、一度お医者さんに「こうした薬はいつまで飲み続けるのか」と聞いてみましょう。

体験談を紹介します!

私の子供もアレルギー(ハウスダストと花粉)&喘息持ちで、アレルギーの薬と喘息の薬を毎日飲んでいます。

「薬は長期間服用して大丈夫なのでしょうか?」と質問しました。

すると、「治す為に、薬をある程度飲み続ける必要があるんです。中途半端にしてはいけません」と言われました。

正直、それまでは薬自体に抵抗があり、子供の症状を見ては勝手に中断したこともありました。

でも、薬を止めると症状が出てしまっていたのです。顔も常にかゆそうにしていました。

アレルギーと喘息の薬を処方通りに毎日服用したところ、症状も落ち着き肌もきれいになっています。自己判断で薬を中断したことで、子供に辛い思いをさせていたと反省しました。

まだまだ思うように自分の意志を伝えられない小さなお子さんは、「かゆい・くるしい」とうまくママに言うことができません。

薬に対して過剰に怯えることなく、お医者様を信じて、処方された通りに薬を服用していきましょう!

薬を使いつつ、家でもできる体質改善法があれば是非取り入れたいですよね。体質が変われば、アレルギー症状とのお別れを早めることができるかもしれません!

続いて、薬以外の体質改善法についてご紹介いたします。

免疫細胞のバランスを整える!食事療法による体質改善

少々専門的な話になりますが、アレルギー症状は免疫細胞のバランスが崩れることで生じます。

T細胞という免疫細胞は、何らかの刺激を受けるとTh1型もしくはTh2型に変化します。

Th2型>Th1型

というように、Th2型が多くなるとアレルギー症状が出るのです。

逆に言うと、アレルギー症状を引き起こさない為には、Th1型を増やしTh2型を減らせば良いのです。

Th型を増やす作用がある栄養素で有名なのが、乳酸菌です。乳酸菌を含むヨーグルトは、アレルギー症状を改善する効果があり注目されています。

ヨーグルトを食べ続けることで、花粉症の症状が改善される人がいるという話を聞いたことがあるかと思います。

それは、ヨーグルトの乳酸菌が人の免疫細胞のバランスを整える作用があるからなのです。

ヨーグルト以外に効果のある食材には下記のものがあります。小さな子供でも食べられるものを中心にまとめてみました。

食材 説明
味噌 ヨーグルトと同じく、乳酸菌を含んだ発酵食品です。
魚>肉の食生活 ハウスダストのアレルゲンは、タンパクと言われています。ダニの糞・卵・死骸などはタンパクです。
しかし、人はタンパク質を摂取しないと生きていけません。
タンパク質は人にとってなくてはならない栄養素なのです。
肉や魚には、タンパク質が含まれていますが、消化しやすいタンパク質を摂取することで、アレルギー症状を引き起こしにくく、タンパク質を摂取することができます。
肉に比べて魚の方が消化しやすい為、肉よりも魚を多く食べるようにしましょう。
キャベツ タンパク質が、アレルゲンとなると厄介な話ですが、タンパク質を含んだ食べものを摂取しても、胃できちんと消化され、腸で無駄に吸収されなければ問題ありません。
その為、胃腸の働きをよくするキャベツなど食物繊維を豊富に含んだ野菜は、アレルギー症状を抑える食材と言えます。
よく「キャベツがアトピーに効く」という話を耳にしますが、それはキャベツの消化促進という作用も1つの理由であるのです。

上記とは逆に、アレルギー症状を引き起こす作用のある食材には、下記のものがあります。

  • ナッツ類
  • 植物油(ごま油・菜種油・ベニバナ油など)
  • マヨネーズ、マーガリンなど
  • 大豆製品

上記に共通しているのが、リノール酸です。

リノール酸を含む食材はアレルギー症状を引き起こしやすくなります。子供への食事に使うのは控えるようにし、授乳中のお母さんも摂取し過ぎないようにしましょう。

リノール酸やタンパク質・その他の油分は、確かにアレルギー症状を引き起こしやすいものではありますが、アレルギー症状の程度によっては「絶対に食べてはいけない」というものでもありません。

神経質になりすぎず、バランスの良い食事を心掛けるようにしましょう。洋食中心の生活から和食中心に変えるだけでも、全然違います。

「洋食は週末だけ」と決めてストレスなく食事療法に取り組むようにしましょう。

呼吸器を鍛えて体質改善!水泳が良いとされる理由

子供が咳などのアレルギー症状を起こす理由は、呼吸器系の発達が未熟であるということも1つあります。

特に小児喘息の子は、中学生くらいまでに善くなるケースが多く、それは未発達であった呼吸器官が成長する為、喘息の症状が出なくなるのです。

しかし、咳や鼻水で苦しそうな我が子を見ているのは親としてとても辛いですよね。

そこで体質改善にお勧めするのが水泳です。水泳がアレルギーの体質改善に良いとされる理由には下記の点があります。

  • 身体を動かすことがストレス解消になる
  • 水中で息を止める→息継ぎをするという繰り返しが肺活量を鍛える
  • 屋内で行う温水プールは、ホコリが少なくハウスダストのアレルギーの子に適している

「呼吸器系を鍛える・アレルギー症状を起こしにくい体づくりをする」ことに水泳は適していますが、ストレスフリーにやることが最も大事です。

親の思いばかり強くなり、本人がまったくやりたがらずイヤイヤしているのに、無理に習わせても効果はありません。ストレスによって、かえって症状を強くしてしまうことがあるのです。

水泳以外で、呼吸器系を鍛える方法としては下記のようなものもあります。

  • 風船をふくらます
  • マスクをする
  • 腹式呼吸をする(歌をうたうなど)

お子さん本人の気持ちを第一に考え、取り入れられるものがあれば是非やってみてください。

症状を出さないことを目指す!アレルギーに強くなる体づくり

アレルギーは治らないのでは!?と思われますが、免疫細胞のバランスが整えば、アレルギー症状が出ることはありません。

アレルギーは症状が出なければ、日常生活に支障はありません。

症状を出ないような、強い体づくりを目指していきましょう!その方法の1つとして、この記事でご紹介した環境整備の方法や食事療法が役立てば幸いです。

前述もしましたが、現代人は衛生的過ぎる環境から菌に触れる機会が減り、ちょっとした刺激でもアレルギー症状を引き起こしやすいと言われています。

「除菌!」「掃除!」と神経質になりすぎないことも、アレルギーに強くなる体づくりには大事なことです。多少の菌に触れることは、免疫力を高めることにもつながるのです。

掃除も食事療法も「継続」あってこそ!コツコツと続けていくことで、家族をアレルギー症状の出ない体へと導きましょう!

子供の便秘の時の対処法!原因・症状、解消法と病院に行くタイミング

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2歳位になるまでの赤ちゃんは、酷い便秘に悩まされいたという経験があるかもしれませんね。

でも、「便秘って、数日便が出なかったり便が固かったりする程度?」と思っているパパママもいらっしゃるのではないでしょうか。いえいえ、そんなに生半可ではありませんよ。

便がお腹に溜まっていても普段と変わりなく生活をしていますが、ひとたび便意に襲われると大変!いきんでもいきんでも便は出ないのでて大泣きしてしまいます…。

便が硬いので、やっと出たコロコロ便に血液が付着していることも。そして、肛門の周囲はまるで菊の花のようにしわがが腫れ上がり真っ赤に…。

子供の便秘ってこんなにも酷いのか!とびっくりしました。子供が苦しくて泣き喚くようなら、急いで受診してください。

赤ちゃんのときの便秘は、親が早めに気づいていろいろ対策をしてあげられます。ところが、少し大きくなってくると周りの大人がうっかり見過ごしてしまうことも…。

色々ある便秘の症状や原因・解消法を知って、ひどくなる前に早めにサポートしてあげてくださいね。

正常な排便とは?3つのチェック項目を見てみましょう!

良い排便とは、もちろん個人差はありますが、以下の条件を満たしているものと考えられます。

  • 3日に1回以上ある。
  • 便意があって、楽にできる。
  • 排便後すっきりする。
これらが一つでも欠けた場合、便秘だと思ってください。

また、便に血が付いたり、肛門が切れるものサインです。

一時的な便秘と慢性の便秘について!解消法をそれぞれ紹介

とはいえ、入園や入学・引越しなどの環境の変化があったときなど、一時的に便秘になるのはよくあることです。

大人でも、急に強いストレスを受けたり生活の変化があったりして、急性の便秘になることがありますよね。

このような場合の便秘は、環境を整えれば治ります。子どもの場合は、生活リズムをよくし、緊張を受け入れて安心させてあげることで治りやすくなります。

便秘を治す・ならないためにできること

普段の生活からも、便秘にならないように気をつけてあげましょう。

  • 早寝・早起き・朝ごはん。規則正しい生活を心がける。
  • バランスのとれた食事をとる。
  • 適度な運動をする。
  • 2~3日出ないぐらいで神経質にならず、リラックスすれば治ることを知りましょう。
  • 慢性化しそうだと思ったら、子どもの便秘に詳しい病院で受診しましょう。

これらのポイントをしっかりと守ってみてください。

腸のために何を食べればいい?

慢性の便秘でも、軽い場合は食べ物で治ることがあるので、試してみてください。何が合うかは、その子それぞれです。

嫌いなものを無理に食べさせると、それがまたストレスになってしまうので、くれぐれも無理はしないであげてくださいね。

便秘にいいと言われている食べ物は、次のようなものがあります。

  • オリゴ糖…玉ねぎ・ごぼう・味噌・大豆・とうもろこしなど
  • 発酵食品…納豆・漬物・キムチ・ヨーグルトなど
  • 食物繊維…豆類・ごぼう・海藻・果物・イモ類・キャベツ・大根など
  • 水分…暖かいお味噌汁・野菜スープなど
  • 発酵食品…納豆・漬物・キムチ・ヨーグルトなど

オリゴ糖は、食事の摂取にプラスして、トクホの『オリゴのおかげ』に頼ってみてはいかがでしょうか。

妊娠中のママから小さい赤ちゃん、そして子供も安心して飲めると話題の商品です。90%以上の人が効果を実感して今後も飲み続けたいという感想を持っているようなので、期待できそうですね。

オリゴ糖の整腸作用に加え、カルシウム吸収促進という2つの効果の表示が認められている特定保健用食品なので、乳幼児には強い味方ですね。

  • 原料:砂糖(サトウキビ)と乳糖(牛乳に含まれる糖質)
  • カロリー:17kcal(1スティック)
  • 乳アレルギーにも対応

小さいお子さんは、大人の1/3を摂取でいいので、コストパフォーマンスもいいです。

元々お腹にいるその環境に合ったビフィズス菌を増やし、更に、発酵食品でカルシウムを含むヨーグルトと一緒に摂ることで、カルシウムをより効率的に吸収!できるので、この黄金コンビで切り抜けていきたいですね。

デザートに、ヨーグルト+フルーツもいいと思います。ヨーグルト好きな子どもは、喜んで食べてくれると思いますよ。

小さな赤ちゃんもおなかの悩みがスッキリ!整腸作用+カルシウム促進のWサポートが嬉しい!

発酵食品には、お腹の調子を整えてくれる効果があります。毎日食べると、腸の働きが良くなり便秘が改善されます。

幼い子どもには意外と納豆好きが多いです。朝は、納豆とお味噌汁にチャレンジしてみるのもいいですね。

本格的な漬物ではなくても、一夜漬けなら簡単にできますよ。キュウリやキャベツ、ダイコンやニンジンなどを一口サイズに切って、塩もみして一晩置いておくだけ。昆布を切って入れたり、塩の代わりに塩麹を使ってもおいしくなります。

食物繊維は、みなさんご存知ですね。食物繊維には「水溶性食物繊維」と「不溶性食物繊維」があります。

「不溶性食物繊維」には、穀物や豆類、ごぼうなどがあげられますが、これらを食べるときは水分を一緒にとるように心がけましょう。それだけ食べても、詰まるだけですよ!

ただし、食物繊維に関しては食物繊維が足りないことで起きる便秘と、食物繊維は足りているのに起こる便秘の2種類があるようで、後者の場合は下手に食べさせすぎると更に便秘が悪化することがあるそうです。

水分不足も便が固くなり便秘になりがちに。温かいお茶が常に飲めるように、マグに入れてテーブルに置いておいたりしてみてください。

また、食事時には温かい汁物を添えてあげてください。

子どもの好きそうなものを工夫して、楽しく便秘解消の食事ができるようにしてあげてください。せっかくの食事の時間を、ストレスの時間にしないでくださいね。

やっかいな「慢性の便秘」

一時的な便秘は、早めに気づいてサポートしてあげることで治りますが、問題なのは慢性化した時です。
※慢性の便秘でも、軽い場合は食事内容や生活習慣の改善で治ることが多いです。

大人も子どもも、便秘になる仕組みは同じですが対処が全然違います。たいていの大人は便秘のままだと困るので、頑張るなり受診するなり薬を飲むなりして、なんとか出そうとします。

でも、子どもは違います。出すのが痛いから、我慢するのです。しかも慢性化した便秘の場合、腸がにぶくなっているのでなんとなく我慢できてしまうんですよね…。

便秘で腸は伸びて太くなる!

大腸に便がたまっていくと、腸は伸びて太くなります。腸が伸びるとさらに便がたまりやすくなります。

伸びきったゴムを想像してもらうと分かりやすのですが、伸びた腸は便を押し出す「ぜん動運動」が起きにくくなるうえ、便意にも鈍くなるので、何日も便が出なくても平気になってくるのです。

そしてまた便がたまり、腸が伸び…という悪循環におちいる可能性が大きくなってきます。ひどくなると、大人でも自分で対処するのは難しいです。

病院へ行く目安となる症状

便秘でお医者さんに行く目安としては、まず下記をチェックしてみてください。

  • 便通が週に1回以下しかない。
  • 便のもれや出血(肛門が切れたりする)で、下着が汚れている。
  • いつも便秘で腹痛をうったえる。顔色が悪く元気がない。

受診するときは、なるべく「便秘外来」「排便外来」「肛門科」のある病院を選びましょう。便秘の深刻さを理解している小児科医は、まだまだ少ないと聞いたことがあります。

以前、子供が肛門科を受診した際の薬について紹介

処方された薬は、「ビオフェルミン(整腸剤)」と「重質カマグG(酸化マグネシウム製剤)」

子供の体に余りに強くなく、自然な状態で排便が出来るようにと処方された薬です。

便秘に対しては「緩下剤」として使われており、作用は体内の水分を腸に引き寄せ便を柔らかくする、そして、便が柔らかくかつ大きくなると腸に刺激が伝わり活発に動き始め、便通→排便へという具合です。

一般的な下剤は、使うほど効果が薄れてくる「習慣性」があるのに対し、カマグGは習慣性が少ないのがメリット。

水を引き寄せてということなので、水分を多く摂取することは大きなポイントとなります。

あくまでも緩下剤なので、飲み始めてすぐ便秘改善!ということはありませんでしたが、便意は増えてきたようでした。

保育園でも投薬をしてもらっていたため、保育園で便意が起こり棚や壁にしがみついてふんばる日々が続きました。

最初のころは、数日おきだったのが一日おきの頻度に上がり、便の性状も少しずつ変わってきました。兎の糞程度のものが数個→大きくなってきて、便が出るまでの時間も徐々に早くなっていきました。

薬を1年位飲み続けて2歳を過ぎた頃には排便時に痛がらなくなりました。(ただ、便はまだ固め…)体質も関係があると思います。

今も毎日出るという訳ではないですが、お腹が張って痛いとか、便秘のせいで発熱、吐き気がするなどの症状はなさそうです。

子供には引き続き、お腹の調子や便意について声掛けしている毎日です。

便のもれ…。しつけ?心の問題?いえ、便秘の慢性化によるものです!

慢性の便秘が長い間続いている子は、便がもれたり、コロコロの硬い便と下痢のような便が一緒に出たりすることはありませんか?

園から、「下着が便で汚れているようなので、おうちで、排便のあときちんとふくように教えてください。」と言われたり、「トイレでできない、ダメな子」「心の病かも。」と思われたりすることもあるかもしれません。

親も先生も便秘に気づいてあげられない場合、こんな風にさらに子どもを追い詰めてしまうことがあります。

実は、便がもれるのは便秘が慢性化したため、腸内細菌のバランスが悪くなって溜まっている便の上の方が下痢状になるからです。体が、便を出そうとしているのですね。

そのため、硬い便のまわりから下痢便がもれ出てきてしまうことがあるのです。これは、子どもにとっても恥ずかしいしイヤなことですから、知らん顔しようとします。

実際、便秘だと親が気づいていないことも多いのです。

気づいて!その症状は便秘かも

イヤなことは言いたくないし、なるべく知らんふりして過ごそうと思うのが子どもです。ですから、園の先生や、親でさえ見過ごしてしまうことがよくあるのです。

便秘が続くと、こういった症状が出てきます。

  • お腹がいつも、はっている。
  • トイレに行くのを嫌がる。(お尻が痛い)
  • 食欲がない。
  • そわそわして落ち着きがない。
  • 顔色が悪く、元気がない。
でも、親が子どもの便通に無関心だったりすると、「もともと、あまり食べない子だから。」とか「落ち着きが無いんだから。」と、便秘に気づかないままになってしまうのです。

幼児や小学生の間は、環境の変化があったりストレスなどでも簡単に便秘になります。まれに腸や神経の病気もありますが、たいてい小さいうちに発見されます。

たまたま出ない日が続いて慢性化してしまい悪循環になることが、ほとんどのひどい慢性便秘の原因なのです。

家庭で便秘を見過ごさないために周りの大人ががしてあげられること!

便秘にならないように、見過ごさないようにするためには、周りの大人の協力が欠かせません。

まずは、排便の大切さを機会を見ながら子どもに伝えてあげてください。幼児から小学校の低学年ぐらいまでは、「今日は、バナナうんち出た?」など、詰問するのではなく、明るい感じで問いかけてあげましょう。

大便は汚いもの、ということだけででなく体のいらないものを外に出してくれる大切な体の機能だということを、幼いうちにしっかり教えてください。

便通の話をオープンにしておけば、便に異常があったら子どもの方から相談してくれます。

うんちが出にくいようだったら、食生活や生活習慣の改善などのほかにお腹を時計回りにマッサージしてあげてください。足の裏をもむのもいいですよ。

お母さんの手でマッサージしてもらうと、マッサージの効果ももちろんありますが、子どもはリラックスして安心できます。

マッサージ方法
大人と同じですね。お腹で「の」の字にマッサージをしてあげましょう。手の手首に近い部分でぐっと押し回してあげます。軽度の便秘なら、これで便通が起こるそうです。

あなどれないのが「姿勢の正しさ」姿勢は便秘と関係が!!

大人になってもそうなのですが、「姿勢を正しくする」というのはとても大切なことです。実は、便秘とも無関係ではありません。

「正しい姿勢」をとるときは、肩の力を抜いて背筋を伸ばし、おへその下あたりに力を入れます。

そうすると、自然にお腹がへこみ腹筋に力がかかって、内臓を支えてくれます。すると、腸の形や位置が整えられて便が出やすくなるんです。

これは、大人でもそうなので親子で姿勢をよくするように気をつけてみましょう。

姿勢が悪いと…

背中が丸い

頭が下がる

腸が圧迫される

腸の形や位置がずれたりする

便秘になる

ポッコリお腹になる

最近、スマホを見たりして、長時間前かがみになっている人を多く見かけますが、上記のような悪循環の原因になってしまいますよ。

正しい姿勢は、血液の循環が良くなったり冷え性が改善されたり、基礎代謝が高まるので痩せやすい体になったり、いいことがたくさんあります。

おまけに、2割増ぐらいでスタイルよく美人に見えます!年齢が上がってくると、姿勢の良し悪しでずいぶん見た目の若々しさに差がつくものです。正しい姿勢は、体の中身も外見も美しくしてくれるんですね。

子どもに「姿勢を正しくしなさい!」とがみがみ怒るのではなく、お互いに姿勢をチェックし合えるようになれたらいいですね。

便秘が辛くて苦しんでるかも…日常から様子をチェックしてあげて

ひどい便秘でも人に言えなくて、辛い思いをしている子が実はたくさんいるかもしれません。

私もそうでした。夜ふかしばかりして、生活リズムがガタガタだったため、低体温だったし頭痛にも悩まされていました。今思えば、小学生があんな夜更かししていたら、そうなってもしょうがないと思います。

いつも便秘で、1週間以上排便が無いのは当たり前。ある日突然お腹が痛くなって冷や汗をかく、の繰り返しでした。

園や学校であまりのお腹の痛みに保健室に行っても、恥ずかしくて「便秘でお腹が痛い。」と言えないのです。

顔色の悪さに驚いた保健の先生に「脳貧血を起こしているわよ。」と言われ、無理やりベッドに寝かされて、痛みと、便秘でお腹が痛いんだとわかってもらえない心細さに涙が出てきたこともありました。

こんな風になる前に幼いうちに良い排便リズムや生活リズムを身につけて、便秘にならないようにサポートしてあげてください。

便秘になったことに気づいたら、生活習慣や食生活、子どもに過剰なストレスを与えていないかなど、生活全体を振り返ってみてください。

便秘薬をのんだり浣腸したりすれば、その時は治るでしょう。でも、それでは根本的な解決にはなりません。

浣腸は子供が嫌がりますし、便が詰まり過ぎていると浣腸駅が入っていかないと聞いたことがあります。

また、便秘薬を飲み続けていると、だんだん効かなくなってくるので強い薬へと変えていかなければいけないと聞いたこともあります。

そして、多かれ少なかれ、薬には必ず副作用がつきものです。

  • 生活のリズムを整える。
  • バランスのいい食事をする。
  • 姿勢をよくする。
  • 体を温める。

一つずつでいいので、できることから改善していきましょう。「便秘」が怖いのではありません。本当にこわいのは、便秘にさせている食生活や生活習慣なのですから。

今の私は、なるべく早く寝るようにして、体を温める食べものを食べたりウォーキングをしたりして、便秘からは解放されました!

一人で便秘で苦しむ子が減りますように!幼いうちに心と身体の両方から、ケアしてあげてくださいね。

つらい子供の便秘を朝ごはんで解消!毎朝ラクラクな朝食習慣

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子供の便秘は、ひどくなると腹痛や発熱を起こすこともあるとてもつらいものです。便秘解消のためには、やはり3食しっかり食べることが大切です。

でも、食べる習慣づけが難しいのは、朝食ではないでしょうか。特に朝は慌ただしく忙しいので、理想の朝食を食べさせるのは大変ですよね。

でも、小さな子どもに毎回浣腸をするのも可哀想ですし、できれば下剤などの薬に頼らず便秘解消したい…と感じているママは多いと思います。

子供のつらい便秘を防ぐために、限られた時間と手間の中で、どんな朝ごはんを食べさせれば良いのでしょう。

便秘を防ぐ朝食ステップ!ママも子どもも無理をしない朝食習慣

便秘を予防するために知っておきたい朝食のステップについてご紹介します。ママにストレスが溜まらないよう、できることから、1つずつ試してみてくださいね。

まずは食べられることを目指そう!ひと口からでもOKです

朝はどうしても食べられない、という子もいます。起き抜けは食欲が無い人は少なくありません。

  • 食欲がなく、食べる気にならない
  • 無理をして食べても胸やけが起きる
  • 腹痛を起こしたり、下痢症状が出る

このように、朝に無理やり食べると実際にお腹の調子が悪くなってしまう人もいます。

子供の体調を見ながら、子供のお腹がどんなタイプか、今の発達段階ではどの程度まで食べられそうかを探っていきましょう。

朝ごはんの食べが悪い場合は献立の内容にはあまりこだわらず、食べてくれるものを少しずつ増やしていくようにしましょう。

朝が苦手なら、朝食はまず食べられることを目指します。苦手意識が強くなると、余計に食べられなくなってしまうものです。

少しでも食べられたらしっかり誉めてあげましょう。また栄養バランスはよく食べてくれる昼食・夕食で整えると良いですね。

食べられる状態へ体を整える…少し早起きをして体を動かす

起きてから時間が経つと、食べられるようになる子もいます。そのために、少し早めに起こすことも効果的です。早起き習慣を身につけたいですね。

着替えや洗顔など朝のルーチンワークをこなして体を動かすことで食べられることもあります。

起き抜けに食べられない子の場合は朝食のタイミングを少しずらし、身支度を先にさせてからトライしてみましょう。

前日に油っこいものや重いものをたくさん食べすぎていたり、寝際に夕食を食べているともたれて朝食が食べられません。

朝すっきりと目覚められるように、夕食の見直しもしてみましょう。

水分は足りていますか…朝はしっかり水分補給をさせましょう

水分をしっかりとっていないと、便秘になりやすくなります。食事中、水分はしっかりとっていますか。

離乳食の間は食事自体にもたくさん水分が含まれていますし、母乳やミルク・フォローアップミルクもまだまだ貴重な栄養源です。普通の食生活で充分水分がとれますね。

でも、幼児食に移行すると水分が足りなくなってしまうこともあります。夜はおねしょが気になるのであまり水分をとらせたくない、というママも多いですよね。

そこで朝食でしっかり水分を補給しましょう。食事中にも麦茶などの水分を飲むようにうながしてあげましょう。

幼稚園や保育園・学校に行く時、トイレに行きたくなって困る場合は、利尿作用があるカフェインを含む水分を控えるとよいでしょう。

通園・通学途中にトイレに行きたくなって困る場合は、出がけに必ずトイレに行くよう声掛けをします。

学校に行く前に必ずトイレに行く習慣づけは途中でおしっこがしたくなることを防ぐだけでなく、うんちのうながし(排便習慣)づけのためにもおススメです。

朝から食べやすいメニュー&レシピを紹介!試してみませんか

朝ごはんが苦手な子供でも食べやすい朝ご飯メニューやレシピを簡単にご紹介します。参考にしてみてくださいね。

朝ご飯に子供も食べやすい!発酵食品を取り入れましょう

発酵食品を取り入れたメニューを朝ご飯に出してみましょう。

納豆
納豆は食べられない人も多い食材ですが、小さな子供は意外によく食べてくれます。離乳食でもひきわり納豆を使うと便利ですよ。

味噌汁に入れても合いますし、甘くないパンケーキに入れて焼いてもお焼き状で美味しく食べられます。食べる習慣を身につけたいですね。

ヨーグルト
食パンにヨーグルトをぬったものやフルーツヨーグルトなら、のどごしも良くて食べやすいですよ。

サンドウィッチ用食パンにヨーグルトを塗り、端から巻きます。しっかりとラップに包んで冷蔵庫で冷やすと、食べやすいロールサンドになります。

味噌
前の晩に作っておいたものでも良いので、お味噌汁をつけてあげましょう。味噌の味に慣れるためにもオススメです。

水分と繊維質を補給しましょう!簡単なメニューもご紹介

スープやお味噌汁もオススメです。食べにくい葉物野菜や根菜類の繊維質も便秘解消に役立つので、汁物でしっかり食べられるように工夫しましょう。

朝は固形物があまりのどを通らないという子は、野菜ジュースやスープ・野菜のポタージュを中心にした献立にしてあげるとよいでしょう。

オリーブオイルも便秘解消に役立ちます。油分はある程度摂取しないとうんちが出にくくなると言われています。油を使う時はオリーブオイルをプラスしてみましょう。

【シリアルのフルーツヨーグルト】
ご飯やパンは喉を通りにくいなら、無糖のシリアルとフルーツヨーグルトを合わせてみましょう。

繊維質の多いシリアルがおやつ感覚で食べやすくなります。フルーツは季節の物を取り入れてあげると良いですね。

最近は女性の間でグリーンスムージーが人気を呼んでいます。りんごやバナナなどをプラスして、子供でも飲みやすい味に仕上げると朝食にピッタリですね!

牛乳は良くないと考えるママもいますが、カルシウム補給にも良い飲み物です。飲めるのであれば、牛乳もおすすめですよ。

子供の便秘はけっこう多い!乳幼児期から始まる子もいます

子供の便秘は珍しい病気ではなく、10人に1人以上と言われています。

  • 週3回以下の回数しか出ない
  • 5日以上ウンチが出ない
  • 排便時に出血したり、痛い

こうした症状があれば「便秘」と言えます。

便秘とは、便が長い時間でないか、でにくいことをいいます。週に3回より少なかったり、5日以上でない日が続けば便秘と考えます。毎日でていても、出す時に痛がってないたり、肛門がきれて血がでるような場合も便秘です。(中略)こどもでも便秘症は珍しいことではありません。10人に1人くらいか、それ以上と考えられています。

小さな子供の便秘原因をチェック!意外とたくさんある原因

子供は意外と便秘になりやすく、悩んでいるママも少なくありません。快便を誇る我が家の息子たちも、もっと幼い頃はよく便秘になっていました。

では、どうして子供は便秘になりやすいのでしょうか。主な便秘の原因を挙げてみましょう。

  • 水分不足
  • 食事の不足
  • 食物繊維の不足
  • 強制的なトイレトレーニング
  • 便秘による肛門の痛みによる悪循環
  • ストレス
  • 環境の変化
  • 運動不足

こういったものが挙げられます。

【水分不足】…離乳食やミルクや母乳卒業でおちいることも

水分が不足すると、うんちの水分も足りなくなるので便秘になる可能性があります。特に卒乳したばかりの頃や夏場・冬場は注意しましょう。

卒乳したばかりの時期は、お茶やフォローアップミルクなどで積極的に水分をとらせないと、それまで母乳によって補われていた水分が不足してしまいます。

夏場は汗によって水分が失われます。またエアコンによって空気が乾燥しやすいので、夏場だけでなく冬場も注意が必要です。

【食事・食物繊維の不足】…うんちの原料が不足して出なくなる

食事や食物繊維が不足すると、うんちの原料そのものが不足することになり、うんち不足によって出にくくなるため便秘になる可能性があります。

離乳食を食べている赤ちゃんにも多いのがこのパターンです。離乳食をなかなか進められなかったりすると、便秘になりやすくなるのです。

一日のトータルな食事量だけでなく、食物繊維を多く含む食べ物が不足していないかチェックしてみる必要があります。

食物繊維は2種類あります。

  • 水溶性食物繊維…ネバネバ状になるタイプの食物繊維・善玉菌を増やす
  • 不溶性食物繊維…ほとんど消化されず、腸を刺激し蠕動運動を促す

オクラなどネバネバ食品には水溶性食物繊維が、根菜類などには不溶性食物繊維が多く含まれると言われています。

【強制的トイレトレーニング】…オムツ外しは成長に合わせて

最近注目されているのが、強制的なトイレトレーニングによる便秘です。

子供の便意に関わらずむりやりトイレトレーニングでいきむことを続けているうちに、便秘症が悪化するケースもあると考えられています。

トイレトレーニングは、近年子どもの総合的な発達に合わせてその子なりのペースで行った方が良いとされるようになってきました。

周囲の子のおむつが早く外れても、幼稚園入園までおむつが外れなくても大丈夫です。

園に入ったとたんに集団生活効果で外れることも多いんですよ。

【便秘による肛門の痛みによる悪循環】…慢性便秘の原因

強制的なトイレトレーニングと同様、問題視されているのが一時的な便秘による肛門の痛みからの悪循環です。

なんらかの原因で一度便秘になってしまうと、うんちは大腸の中に長時間とどまり、水分を吸収され続けます。

すると余計にうんちが硬くなり、詰まって出にくくなります。排便時により痛みが増し、肛門が切れてしまうこともあります。

そのため、子供は思いっきりいきめなくなります。さらに直腸は長時間うんちによって広げられていると、感覚が鈍ってしまうのです。

何度か便秘を繰り返すうちに慢性的に便秘になってしまう子は少なくありません。「便秘かも?」と感じたらすぐに対策・対処法をスタートすることが大切ですね。

便はしばらく我慢していると、でたくなくなりますから、そのまま大腸に便が残ります。大腸は、便から水分を吸収するのが仕事ですので、便はどんどん硬くなり、いよいよ出る時には非常な痛みをともなうことになり、お子さんは益々便をがまんするようになり、悪循環となります。(中略)無理じいするようなトイレットトレーニングや、無理やりの浣腸を繰り返すと、この悪循環がさらに加速されます。

【ストレス・環境の変化】…実は一番多い?便秘の原因

我が家の子どもたちも、一時期便秘がちだったことがあります。赤ちゃんの頃から、2~3歳くらいの時期です。

小児科医に相談してみたところ、その先生は「小さな子供の便秘の原因はほとんどがストレス。」と言っていました。

近所で道路工事が始まったとたんに便秘が始まったり、パパとママが喧嘩をした翌日から出なくなったりといった際は、ストレスが原因になっていることが多いでしょう。

また、環境の変化もストレスになります。我が家の場合は、実家に帰ると必ず便秘になり、病院へ行っていました。

しかし、明らかにストレスと判る原因が無い場合もあります。

  • 暑さや寒さといった気温の変化
  • 乾燥やあせもなどによる肌のかゆみ・おむつかぶれによる不快感
  • 夜泣きなどが原因の寝不足

明らかにストレスになることは取り除いた方が良いですが、ストレス原因をすべて取り除くことは難しいですね。

まずはできることから、特にママが変化をつけやすい食生活から改善していきましょう。中でも注目したいのが苦手な子供も多い「朝ご飯」です。

腸内環境を整えよう!全身の健康は腸の健康から始まります

腸内にはたくさんの細菌が住んでいます。腸内細菌には悪玉菌と呼ばれるものと善玉菌と呼ばれるものがあります。

腸内細菌「腸内フローラ」と健康の関係を知っておきましょう

善玉菌と呼ばれる細菌は腸の働きを助けてくれる大切なパートナーです。善玉菌はヨーグルトなどにたくさん含まれていることが知られていますね。

腸内にビフィズス菌などの善玉菌がたくさん住んでいてコンディションが良いことは、私たちの健康の基盤になります。

また腸は、消化にだけ携わっている器官ではありません。

  • 免疫力を高め、ウイルスや細菌の感染から体を守る
  • 一部のビタミン類、特に骨の健康に役立つビタミンK生成
  • 精神を安定させる役割をもつセロトニンの生成

腸は第二の脳と呼ばれるほど神経細胞がたくさん集まっています。さらに心を穏やかに保つ神経伝達物質セロトニン生成にも関わっているのです。

緊張など、神経が昂ったり逆に落ち込んだりするとお腹が痛くなる…という人も多いですよね。腸と心もつながっているのです。

また腸がしっかり機能することは、体全体の健康にもかかわります。悪玉菌が増え、腸内環境が荒れてくると、便秘をはじめさまざまな病気の原因になるのです。
  • 下痢
  • アレルギー
  • 肌荒れ

こういった不調や病気も、腸内環境が原因になることがあるとされているのです。

腸内には非常に多くの細菌が入り混じって暮らしています。その様子をお花畑に見立てて、最近では「腸内フローラ」と呼ばれるようになってきました。

腸内フローラが善玉菌に傾いていると、腸内環境は良くなります。逆に悪玉菌に傾き始めると、不調が起こるというわけです。

子供の健やかな成長に、良好な腸内環境は欠かせません。

事実、我が家のパパは以前とてもお腹が弱くて下痢を繰り返しており、風邪もよくひいていました。

でも腸内環境を整えるために善玉菌を増やす食生活に気を付けたところ、下痢とともに風邪をひく回数もぐんと減ったのです。

腸が第二の脳と呼ばれるもう一つの理由は、セロトニン(精神を安定させる神経伝達物質)の95%が腸でつくられるからである。

腸内環境を整えよう!さまざまな善玉菌を含む食品を食べる

腸内細菌を増やすには、高生存タイプの乳酸菌を食べると良いと言われています。

ただし高生存タイプの乳酸菌が含まれているヨーグルトを食べてもあまり実感できない時は、善玉菌のエサになるオリゴ糖をプラスしてみましょう。

オリゴ糖にはそれ自体にお腹をゆるめる作用がありますが、腸内細菌のエサとなり活性化に役立つのです。

さらに複合的に菌を含む発酵食品を積極的に食べることで、より良い影響があると言われています。

我が家でも朝食に納豆を食べ、食後ヨーグルトを食べるようになってから便秘症に悩む弟が快便になりました。

最近は発酵食品離れが進んでいると言われています。お腹の健康を考えて、幼いころから発酵食品の味に慣らしてあげましょう。

発酵食品というと最近は酵素ドリンクなどを思い浮かべる人も多いかもしれませんが、私たちが日ごろ食べているものの中にもいろいろな発酵食品があるのです。

まずは食べられることが第一歩!無理せず朝ご飯と仲良くなろう

便秘が気になる場合、解消方法として食生活習慣の見直しはとても大切です。でもしっかり食べてほしい朝ほど、子供は食べてくれなかったりしますよね。

またママも朝はあわただしいので、豪華なメニューはそろえにくいと思います。そんな時は、納豆やヨーグルト・スープなどを加えて一工夫してみましょう。

子供の便秘にはストレスが関わっていることも。毎朝強くせかしたり、無理に食べさせようとすると、解消法どころかますます便秘になってしまうこともあります。

最初はまず、一口でもいいので腸内環境に良いものを食べてくれることを目標にしましょう。朝食習慣が身に付けば、生活リズム改善にもつながります。

例えば果物は消化が早く胃に負担をかけにくいため、好物のフルーツからスタートすればママにも子どもにもストレスがかかりませんよね。

すぐに用意でき、すぐに食べられるメニューを探りながら、快便につながる朝食習慣を身につけていきましょう。

足が痛い痛いと泣く子供・・・考えられる13の病気と見分け方

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足を痛がって大泣きする子供への対応に困ったことはありませんか?日中は元気に遊んでいたのに、夕方や夜になると泣き出すほど足を痛がることも。

病院へ連れて行くべきなのか悩んだり、重症な病気を患っているのではないかと不安になることも多いと思います。

ここでは、捻挫などをしたわけでもないのに、子供が足を痛いと訴える際に考えられる原因や病名、その際の見分け方について調べてみました。

疾患を見逃さないために・・・疑われる病名を知ろう

子どもが脚を痛がっているとき、まずはどの部位を痛がっているのかを確認しましょう。痛がる部位によって、考えられる疾患名がかわってきます。

また、子どもの年齢によって、なりやすい疾患も代わってきます。ここでは、「痛みが発生しやすい部位」と「年齢別」に分けて、疑われる疾患を一覧にしました。

まずは疑われる病名を知り、その病名の症状などについて詳しく調べることをおすすめします。

どこを痛がっているのか?部位別の病名一覧表

「脚が痛い」と泣くお子さん、実際に痛がっている部分はどのあたりですか?「脚」と言っても、股関節などの付け根部分から、つま先まで部位は沢山あります。

痛む場所別に考えられる病名をまとめてみました。もちろん、この分類が100%当てはまるわけではありません。

痛む部位 考えられる病名
股関節 大腿骨頭すべり症、ペルテス病、骨肉腫
太もも 骨肉腫、むずむず脚症候群、成長痛
ひざ 大腿骨頭すべり症、ペルテス病、小児白血病、骨肉腫、アレルギー性紫斑病、反張ひざ、成長痛
すね・ふくらはぎ 骨肉腫、アレルギー性紫斑病、むずむず脚症候群、シンスプリント、成長痛
足首 成長痛、アレルギー性紫斑病
足の甲 第1ケーラー病、フライバーグ病
足の裏 フライバーグ病、むずむず脚症候群
かかと 大腿骨頭すべり症、アレルギー性紫斑症、踵骨骨端症

どの疾患も、症状の出方は個人により様々なので、いろいろな視点からお子様の症状をよくみてあげるようにしてくださいね。

その病気になりやすい年齢ですか?各疾患の好発症年齢一覧表

また、子どもの年齢によっても、なりやすい病気がどうか変わってきます。それぞれの疾患には、なりやすい年齢(好発症年齢)があるためです。

たとえば、子どもが股関節に痛みを訴える場合、「大腿骨頭すべり症」「ペルテス病」「骨肉腫」が疑われます。

しかし、その子の年齢が4歳だった場合、一番疑わしいのは「ペルテス病」になります。

なぜなら、ペルテス病に発症しやすい年齢が4~7歳なのに対し、他の2つの病気は10代でよく発症する病気だからです。

脚の痛みを発症する13の病名の、発症しやすい年齢(好発症年齢)を一覧にしてみました。

疾患名 好発症年齢・性別
大腿骨頭すべり症 10~14歳 男児
ペルテス病 4~7歳に多い(2~12歳に発症)
小児白血病 3~5歳
骨肉腫 10代~20代
オスグッド・シュラッター病 10~15歳
アレルギー性紫斑病 3~10歳男児
反張ひざ 2~12歳
第1ケーラー病 5~7歳くらいの男の子
フライバーグ病 思春期(12~18歳)の女の子
踵骨骨端症(シーバー(セーバー)病 8~12歳
シンスプリント(すね) 年齢による発症例の差はない
むずむず症候群 年齢による発症例の差はない
成長痛 3歳~小学校低学年

では次の章より、13の疾患を部位別に分けて、詳しく説明していきましょう。

小児の股関節に異常がおこる2種類の病気

子供の股関節に異常が現れる病気で、足の痛みを訴える疾患には「大腿骨頭すべり症」と「ペルテス病(骨端症)」があります。

どちらもきちんと治療を受けないと、成人になってからも痛みや歩き方に障害が残ることがあります。

症状だけでは特定できない病気ですが、あてはまるものが多い場合はしっかりと検査を受けることが重要です。

また、痛みを感じない股関節の病気には「先天性股関節脱臼」があります。生後まもない赤ちゃんが発症し、3~4ヶ月検診の股関節検査で発見できる疾患です。

ここでは、子どもが痛みを感じる股関節疾患である「大腿骨頭すべり症」と「ペルテス病」について詳しく取り上げていきましょう。

1.【大腿骨頭すべり症】10代男児に多い股関節の病気

10代の男の子に多くみられ、股関節・おしり・膝・かかとなどに痛みを訴える病気です。SCFE(Slipped capital femoral epiphysis)ともいわれます。

原因が解明されていない小児の骨の異常で、ホルモン異常による発症の可能性が高いと考えられています。

発症部位と発症しやすい年齢
人間の下半身は、骨盤で太ももの骨である大腿骨とつながっています。大腿骨の先端部分で骨盤とつながっている部分が大腿骨頭です。

子供の大腿骨頭の近くには、骨端線があります。骨端線とは軟骨のような組織でできており、少しずつ伸びながら骨に代わっていく部分です。

骨端線は手足などにある長い骨の両端にあり、骨を長く成長させる働きをします。つまり、骨端線があることにより、骨が大きくなり身長が伸びるというわけです。

大腿骨骨頭すべり症は、この大腿骨頭にある骨端が後ろにすべる疾患です。日本での発生率は0.003%ですが、最近では肥満の子供が増えていることから増えてきている病気です。

我が国における発生率は約0.003%で最近は肥満の子供が増えていることもあって増加傾向にあります。

また、10~14歳の思春期の男児に多くみられ、太っていたり身体の大きい子がなりやすい傾向があります。またスポーツが好きで身体を良く動かす子でも発症することがあります。

2つのタイプ
大腿骨頭すべり症には、不安定型と安定型の2つのタイプがあります。
  • 不安定型(急性)・・・急激な痛みで歩けなくなる、関節の動きに異常が出る
  • 安定型(慢性)・・・経過がゆっくりで進行が遅い。痛みを感じないことも

どちらの場合も、放置すると変形型股関節症になってしまい、成人してからも股関節の痛みや動かしづらいなどの障害が残る場合があります。

主な症状
  • 股関節の痛み、ひざ・かかと・おしりの痛みの場合もあり
  • 歩き方の異常(足を引きづる、足を外側に回しながら歩く)
  • 足の曲げ伸ばしがうまくできない(仰向けになって膝を曲げたときに、膝が外側へ開く)
  • 股関節を内側にひねると痛みを訴える
診断
X線診断、MRI、超音波による画像診断、小児整形外科の専門施設での治療が必要です。

2.【ペルテス病】5歳前後の男児に多い股関節の骨端症

大腿骨頭すべり症によく似た症状を示すのがペルテス病です。股関節ではなく、ひざの痛みを訴えることも多いので発見しにくい場合もあります。

某大学病院で膝関節痛を訴えて来院した男児に対して、膝に関する検査を徹底的に行なっても原因がわからず、結局ペルテス病であったというケースがありました。

この疾患が疑われる場合は、歩き方、股関節の動かし方に異常がないか注意が必要です。

部位と原因・特徴
骨盤と大腿骨のつなぎ目にあたる、大腿骨頭部分の疾患です。骨の成長に必要な骨端部分への血流が滞ってしまう「骨端症」です。
骨端症は発生部位により、「ペルテス病(股関節)」「オスグット・シュラッター病(膝の下)」「ブロート病(膝関節)」「ケーラー病・フライバーグ病(足の甲)」「シーバー病(かかと)」などに分けられます。

骨端症になると、何らかの原因で骨端部分に血流が途絶えて栄養が行き渡らなくなり、骨頭部分が壊死状態になってしまいます。

なぜ血流が滞ってしまうのかは、まだ解明されていません。発見が遅れると治療が長引いたり、状態によっては変形性股関節症になってしまう場合もあります。

発症しやすい年齢と症状
2~12歳の発育期の子供にみられますが、特に多いのは4~7歳です。女の子よりも男の子の方が多く発症します。

症状の現れ方は、大腿骨頭すべり症に似ています。股関節やひざの痛みを訴え、歩き方に異常がみられるようになります。

ひざから下を内側にねじると痛みを感じたり、左右の足を比べると痛い方の足だけ股関節の動きが狭かったりします。

症状だけではペルテス病を診断することはできません。異常を感じたら、なるべく早く病院を受診しましょう。治療が遅れると骨頭部分がつぶれて後遺症が残りやすくなります。

診断と治療
X線、超音波、MRIなどの画像診断を行い、骨頭の変化をみつけます。特に、X線検査では前方からだけでなく側面からも撮影することで患部が発見できることがあります。

ペルテス病かもしれないといわれたら、できるだけ早く専門の先生に診てもらいましょう。治療は「経過観察」「装具療法」「手術療法」などがとられます。

子どもの「ひざ」に痛みを感じやすい・・・5つの病気

子どもが膝の痛みを訴えるときに気をつけたい病気には、次の5つが挙げられます。

  • 小児白血病
  • 骨肉腫
  • オスグットシュラッター病
  • アレルギー性紫斑病
  • 反張ひざ

さらに、股関節の病気の場合でも「ひざが痛い」と言う場合があるので、ひざだけでなく足全体の動きや歩き方に異常がないかをよく確認しましょう。

3.【小児白血病】関節痛以外の症状がないか注意して

白血病で足の痛みが起こるというのは初耳の方もいらっしゃるかもしれません。骨折のような痛みではなく、手足や腰の骨に、骨の中から発生するような痛みを感じることがあります。

白血病の種類と特徴
私達の身体に流れる血液は、骨の中にある「骨髄」という部分で作られます。血液が作られる過程で、骨髄内でがん細胞が増えてしまうのが白血病です。
白血病は「血液のがん」であり、15歳以下の子供が発症すると「小児白血病」といわれます。小児白血病はこどもがかかる「小児がん」の中で、もっとも多いがんです。

白血病には「骨髄性」と「リンパ性」の2つのタイプがあり、さらにそれぞれを「急性」と「慢性」に分けることができます。

子供がかかりやすいのは急性の白血病で、急性リンパ性白血病が約70%ともっとも多く、ついで急性骨髄性白血病が約25%を占めています。

急性の小児白血病は大人の白血病よりも回復率が高く、治療を受ければ高い確率で長期生存が可能な病気といえます。

化学療法の進歩や造血幹細胞移植の導入により、リンパ性白血病で80%以上、急性骨髄性白血病でも70%以上の長期生存率が得られています。

疑われる症状がある場合は、早めに検査を行い、治療を受けるようにしましょう。

症状・年齢
小児白血病はどの年齢でも発症しますが、「急性リンパ性白血病」では、特に3~5歳、女児より男児に多くみられます。

白血病の症状は様々で、動悸や息切れなどの貧血症状、発熱や頭痛、鼻血や内出血(あざ)が増えるなどがあります。

そして、白血病が進むと、ひじやひざなどの関節や骨に痛みを訴えることがあります。腫れや赤みは見つからず、いったん痛みがおさまっても何度も繰りかえす場合も。

骨に痛みを感じるほどになる場合は、病気が進行していることが考えられます。他の症状とも合わせ、おかしいなと思ったらすぐに小児科を受診しましょう。

診断・治療
まずは、問診・視診・触診で症状を尋ねられます。「足が痛い」だけで受診すると、成長痛と診断されてしまう場合もあります。気になった症状をしっかりと伝えて、検査をしてもらいましょう。
白血病かどうかは、血液検査や尿検査で診断されます。また、骨髄液を採取して、異常がないかを調べる場合もあります。

白血病と診断された場合には、抗がん剤による化学療法や造血幹細胞の移植が行われます。脱毛や吐き気など強い副作用が現れることがあるため、治療中の子供へのケアも大切です。

4.【骨肉腫】10~20代に多く発症!筋肉痛と間違いやすい病気

日本では年間に200-300人ほどの人が発症するという骨肉腫。骨にがんが発生する病気です。発症する患者数が多くないため、正確な判断までに時間がかかる場合があります。

まれな疾患であるために専門施設でも正確な診断までに時間がかかることがありますが、骨に発生する肉腫は正確な診断のうえで、はじめて正しい治療を行うことができます。(中略)骨に腫瘍ができている疑いがある場合には、決して専門医の受診をためらわないでください。

骨肉腫が疑われた場合には、希少がんを扱うような専門的な病院への早期受診をしましょう。

骨に腫瘍ができたからといって、すべてが骨肉腫であるわけではありません。生命に影響を及ぼさない良性の骨腫瘍の場合もありますので、きちんとした検査が必要です。

骨肉腫の特徴・原因・部位
骨肉腫は骨に「肉腫」という悪性腫瘍が発生するがんですが、なぜ肉腫ができるのかについては解明されていません。
骨に発生するがんには、他の部位から転移した場合と、骨から発生したものがあり、骨から発生したものを骨肉腫と呼びます。

発生部位は膝周辺が一番多く、ついで股関節、肩関節、顎の順で多くみられます。

年齢・症状
10~20代に多く発症しますが、5歳くらいの子供の発症例もあります。女性よりも男性にやや多く発生する傾向です。
ひざや肩のまわりに発生することが多く、初期の段階では腫れていても無痛だったり、運動後に痛むだけだったりするため、筋肉痛やねんざなどと間違われやすいです。

進行するにつれ、徐々に腫れと痛みが強くなり、熱を持つように。寝ていても痛みが続くようになったり、骨がもろくなって病的骨折を起こすこともあります。

痛みと腫れ以外の症状が出にくい病気なので、発見が遅くなりやすく、注意が必要な病気です。患部の痛みが1ヶ月も続く、痛みが強くなるようなら受診しましょう。

診断・治療
骨肉腫の診断には、血液検査、レントゲン、CT、MRIなどの画像診断や、腫瘍組織を採取した生体検査を行い、どんな病気なのかを確認します。

骨肉腫の治療は、抗がん剤による化学療法と腫瘍の切除手術による治療ですすめられます。手術では患肢温存術といって、できるだけ手足を残す方法がとられることが多いです。

5.【オスグッド・シュラッター病】ひざの下の骨が飛び出る病気

膝のまわりで起きる骨端症には、「オスグッド・シュラッター病」があります。「オスグッド」といわれ、スポーツをしている子におきやすいことで有名です。

骨端症は、しばしば「成長痛」として扱われることもありますが、明らかに骨の異常がみられる疾患なので、ここでは成長痛とは区別してご紹介します。

オスグットは成長期に多い症状なので「成長痛」と診断される場合もありますが、成長期の子が全て発症するわけではなく、99%がスポーツをしている子に発症します。

それでは、オスグッドがどんな疾患なのかをくわしくみていきましょう。

特徴・原因
太ももの筋肉の腱とつながる頸骨(ひざから下に伸びる骨)の骨端部分が、腱によって引っ張られて飛び出る病気です。

飛び跳ねたり、ボールを蹴る運動を頻繁に行う児童がよくなる疾患で、腱と骨の連結部分に負荷がかかりすぎることが原因といわれています。

骨がどんどん大きくなる成長期に、まだ固まっていない骨の部分が強く引っ張られると、炎症を起こしたり、剥離してしまうのです。

膝の骨端症には、もう一つ「ラッセン病」という種類もあります。ラッセン病は膝のお皿の下の軟骨が損傷して痛む病気です。

オスグッドとは発症年齢・原因などはほとんど同じですが、「膝の中」なのか「膝の下」なのかという、発症部位が異なります。

部位・症状・年齢
オスグッドは小学校高学年~中学生(11~15歳くらい)のスポーツをしている子におきやすい病気です。
同じ動作を繰り返すことで発症することが多いため、バスケットやサッカー、陸上などのチームに所属して練習をしている子がなりやすいです。

発症すると、ひざの下のすねの骨が飛び出てしまいます。触らなくてもわかるほど、ひざの下が盛り上がり、ボコっとしたコブができます。動かしたり押すと痛みを感じます。

治療
痛みがあるうちは、運動量を控えたり、運動方法を変えるのがよいでしょう。冷やしたり、ストレッチをするのがよいと言われています。

一般的には成長にともない症状が消失していきます。しかし、治療方法をあやまると悪化させてしまったり長引いてしまうこともあるので、専門家による判断を受けるのが大切です。

6.【アレルギー性紫斑病】膝やおなかの痛みと内出血による紫斑が特徴的

紫斑症には、「アレルギー性紫斑病」「血小板減少性紫斑病」「単純性紫斑病」「老人性紫斑病」などの種類がありますが、小児がかかりやすいのはアレルギー性紫斑病です。

アレルギー性紫斑病は、「アナフィラクトイド紫斑病」「血管性紫斑病」「IgA血管炎」「症候性血管性紫斑病」「シェーンライン・ヘノッホ紫斑病」などと呼ばれることもあります。

特徴・原因
何らかの原因で免疫システムに異常がおこり、血管が出血しやすい状態となって内出血が多くできます。この内出血は皮膚の上から見ると紫色に見えるため「紫斑」とよばれます。
紫斑の大きさは様々で、小さな点がポツポツとできる程度のものから、数え切れないほど沢山の紫斑ができる場合もあります。

紫斑病の発症前には、風邪・溶連菌・ブドウ球菌・水痘・麻疹・風疹・マイコプラズマなどの感染症を患っていることが多いです。

紫斑病のはっきりとした原因は解明されていませんが、これらの感染症や薬、食べ物などをきっかけとして免疫反応が起こっていると考えられています。

現在のところはっきりした原因は不明ですが、体を守る免疫システムの一つのIgAという種類の抗体と関連のある疾患と考えられています。

病気を治そうと頑張ったため、身体を守るはずの免疫システムに異常が出てしまうのです。

部位・症状・年齢
紫斑病は、3~10歳くらいの男児に発症することが多いです。1年中みられる病気ですが、特に夏には発症が少なくなる傾向があります。
足の痛みを訴える場合のほとんどは、膝から下の部分を痛がります。ひどくなると、自分で立って歩けないほどです。靴下や靴が脱ぎにくくなるほど浮腫む場合もあります。

紫斑は足関節を中心に左右対称に現れます。顔や腕に出る場合もあります。紫斑は指で押しても消えないのが、発疹との大きな違いです。

また、約半数の人が腹痛を起こし、嘔吐をともなうことがあります。また、血便や便潜血がおきることも。

さらに、紫斑病にかかった人の約半数が腎炎を発症し、慢性腎炎になってしまうことがあります。腎臓に症状が出てくると、おしっこの量が減ったり、むくみなどが現れます。

治療
痛みがあるうちは安静にする必要があり、症状によっては入院での治療となります。まずは最初に発症した感染症の治療をおこない、関節痛などにはステロイドが使われます。

腎炎が慢性化して「紫斑性腎炎」となってしまわなければ、予後は良好で、紫斑もあとが残らずにきれいに消えます。

7.【反張ひざ・浮き指】足の親指が反りすぎる場合は要注意

反張ひざとは、足を伸ばして立ったときに、ひざが反った状態になってしまうことです。通常とは反対の角度に曲がっているように見えます。

軽傷であれば気づかずに大人になる場合もありますが、放置すると骨の変形が進んでしまいO脚やガニ股になっていきます。

原因
反張ひざは、「浮き指」になっているとなりやすいです。浮き指とは、親指を甲の方へ曲げたときに90度以上曲がる場合をいいます。
指が反りすぎてしまうことで、かかとに重心がかかるため、後ろに倒れないようにするために膝を強く反らせてバランスをとります。

浮き指があると、体の重心がかかとへ片寄ってしまいます。かかとへの片寄りは左右差を伴うため足裏が不安定になってしまいます。この足裏の不安定を補うためにひざ・腰・首などに歪み(ズレ)が起こり、(中略)原因のはっきりしない痛みや体の不調・病気が起こってくるのです。

同じく、ヒールの高い靴をよく履く場合も、足指を反らせた状態でバランスをとるために、ふくらはぎの筋肉を硬直させてひざの裏を伸ばすことが多くなります。

特にクラッシックバレエのダンサーは、美しい立ち姿を見せるために、常に膝に力を入れて伸ばし続けています。バレエダンサーには反張ひざで痛みを抱える人が多いのです。

部位・症状・年齢・治療
反張ひざで痛みを訴える子どもは、2~12歳に多く、浮き指を併発していることがよくあります。痛みで夜中に泣き出してしまうことも。
痛みの部位は、ひざや腰に現れ、ふくらはぎや膝裏が疲れやすいという症状もみうけられます。

ひざの関節を正しい形に戻すことが主な治療となり、サポーターや装具をつけて矯正します。

下腿と足の病気・・・膝から下に現れる病気3つ

では続いて、子どものひざから下に痛みが起こりやすい3つの疾患をみてみましょう。ふくらはぎ、すね、足首のことを「下腿」、足首より先は「足」と呼びます。

  • ケーラー病・フライバーグ病・・・足の甲の骨端症
  • 踵骨骨端症(シーバー(セーバー)病)・・・かかとの骨端症
  • シンスプリント・・・すねの痛み

8.【ケーラー病】9.【フライバーグ病】足の甲・足指の付け根の骨端症

足の甲で起こる骨端症には、「第1ケーラー病」と「フライバーグ病(第2ケーラー病)」があります。足の甲の骨の血流障害により、骨が正常に育たなくなる病気です。

第1ケーラー病は舟状骨、フライバーグ病(第2ケーラー病)は第2中足骨に起きる骨端症です。
8.第1ケーラー病
足の甲の中央あたり、土踏まずのすぐ上あたりにある「舟状骨」という骨におきる骨端症です。5~7歳の男の子にみられることが多いです。

こどもの骨は、まだ未熟で軟骨成分が多く、特にこの時期は舟状骨への血流が行き届かなくなりやすいといわれています。

第1ケーラー病の診断はレントゲン撮影で行われます。通常丸みを帯びた形をしている舟状骨が、平らな形で写るのが特徴です。

第1ケーラー病は血流が乏しいとされる時期に、何らかの刺激が加わって、骨の形状がきれいな丸みを帯びた形にならずに、扁平な形になってレントゲン写真に写ります。

痛みを強く感じる場合には、体重をかけることを避け、足の底のアーチ部分を支えるようなインソールを入れて治療します。

骨の形に異常がなくなるまでは、激しい運動や長距離のウォーキングを避けた方がよいでしょう。定期的にレントゲン撮影をして経過観察をする必要があります。

服薬や手術などをしなくても、1~2年のうちに通常の舟状骨の形に戻るので、この病名を告げられても心配しすぎずに、長い目で付き合っていくことが大切です。

9.フライバーグ病(第2ケーラー病)
フライバーグ病は、足の人差し指や中指の付け根あたりで起きる骨端症です。足指の付け根の裏側や足の甲に痛みを感じる場合に疑われる病気です。
人差し指の骨で起きた場合は第2中足骨、中指の骨で起きた場合は第3中足骨の骨端症になります。12~18歳の女の子に起こりやすい病気ですが、大人でも発症します。

私たちは歩くときに、足指の付け根を反らせて地面を蹴り出しています。このときの反らせ方がキツくなればなるほど、人差し指や中指の付け根を圧迫することになります。

たとえばハイヒールで長時間歩くと、人差し指や中指の付け根が痛くなることはありませんか?これは足指を反らせたまま歩くことで、この部分に大きな負担をかけているからなのです。

何らかの原因で中足骨の骨頭部分の血流が悪くなり、そこへスポーツなどで負荷をかけ続けると、中足骨の骨頭部分がつぶれてしまいます。

特に、足指の付け根に負担をかけるような運動や、かかとの高い靴や幅の狭い靴で歩き続けたりするとフライバーグ病になりやすくなります。

診断はレントゲンやMRIで骨頭部分の損傷度合いを確認し、怪我のレベルに応じて治療をおこないます。発見が遅れるほど損傷はひどくなり、手術が必要になってくるので早期発見が大切です。

ステージが進行するにつれて、骨頭軟骨の損傷程度が拡大していきます。(中略)Freiberg病の治療は、StageⅠ~Ⅱは保存療法が選択され、StageⅢ~Ⅴは観血療法が選択されると言われています。

病状が軽い場合は、足底板を使って患部のクッション材にします。できるだけ安静にして損傷部分への負担を減らしながら、骨が正常に成長するまで待ちます。

10.【踵骨骨端症】別名「シーバー病」・・・かかとの骨端症

かかとの骨でおこる骨端症を「踵骨骨端症」といい、「シーバー病」や「セーバー病」と呼ばれています。

8~12歳頃の小学生によく見られる病気です。特に、サッカーなどのスポーツをよくする子どもが多く発症します。
特徴・原因
かかと部分には7~8歳頃に骨端核ができはじめ、足を成長させる働きをします。この時期に沢山の負荷をかけることで骨端部分が損傷してしまいます。
かかとの骨は、上につながる「アキレス腱」と足の裏につながる「足底筋膜」とつながって引っ張られています。

子どものかかとの骨は柔らかい軟骨成分でできています。走ったり飛んだりを繰り返すと、二つの方向からの負担が重なり、かかとの骨が剥がれて踵骨骨端症になってしまうのです。

また、土踏まずがない扁平足の人は、かかとへの負担が大きくなるため、発症しやすくなります。踵骨骨端症を発症した人の8割に扁平足がみられています。

また、土踏まずが無いような足(偏平足:へんぺいそく)の場合もかかとに負担がかかりやすくなる傾向があり、踵骨骨端症の約80%の人に、この偏平足があるといわれています。

部位・症状・年齢
小学校2~5年生くらいの男の子がよく発症します。かかとが腫れ、運動の後や起床時に痛みを感じます。

病状が悪化すると、かかとを着けて歩くことができなくなり、つま先立ちで歩く(尖足歩行)ようになります。

治療
痛みを和らげるために、一時的に運動を休止して様子を見ます。痛みがあるうちは、部活動や体育はお休みすることになります。
アキレス腱やふくらはぎ、足の裏の筋肉や腱を緩め、かかとをひっぱる力を押さえてあげると、痛みが和らぎます。

痛みが続くようであれば、かかとの部分にヒールパッドというクッション材を入れて、衝撃を吸収させるようにします。

かかとへの衝撃が大きいコンクリートの上を走ると、患部を悪化させてしまう恐れがあるので控えましょう。

11.【シンスプリント】骨をひっぱる筋肉の硬直によるスネの痛み

シンスプリントは、ふくらはぎの下の方で発症する疾患です。ランニングなどのスポーツをやっている人に多く、子どもだからなりやすいわけではなく、大人でも発症します。

特徴・原因
すねやふくらはぎには「ヒラメ筋」などの多くの筋肉が集まっていて、「頸骨」と呼ばれる骨とくっついています。

ジャンプやランニングを繰り替えすと、ヒラメ筋が緊張して固くなり、頸骨を引っ張ります。この緊張が続くことで頸骨への負担が大きくなり、炎症を起こすのがシンスプリントです。

シンスプリントの痛みの原因は固くなった筋肉が骨をひっぱるためなのです。痛みを我慢して練習を続けると、疲労骨折を起こしてしまいます。
部位・症状・年齢
スポーツをはじめたばかりの初心者に多くみられます。特に気をつけたいのが、中学1年生や高校1年生で、新しく部活動を始めたときです。
慣れない環境でまわりについて行こうと必死になり、ストレッチを十分に行わずに過度の「量・時間・内容」の運動をこなすとシンスプリントになりやすいです。

過度の運動量、運動時間、運動内容、(中略)などが発生の誘因となります。このうち、新入部員などにみられる急激な運動量増加が一番悪い影響を及ぼします。

また、扁平足やO脚の場合も、ふくらはぎの骨に負担がかかりやすいので、発症しやすくなります。

症状は、すねの内側やふくらはぎに痛みを感じます。走ったり、ジャンプしたり、すねの内側を押さえると痛みます。

最初のうちは痛みが軽く、運動ができてしまうくらいなので要注意です。症状は徐々に悪化し、ひどくなると歩けないほどの痛みに襲われるようになります。

治療
シンスプリントや疲労骨折はレントゲンでは発見できない症状ですが、痛みを感じる部位や状況などから判断して治療を行います。
治療には、スポーツを中止して安静にすることが大切です。一時的に痛みが引いたからといって、すぐに運動を始めると再発してしまいます。

シンスプリントを起こしてしまったら、治療に専念してしっかりと患部を休ませることが大切です。また、予防のためには運動前後のストレッチをしっかりと行いましょう。

痛みの場所が特定できない・・・むずむず脚症候群・成長痛

子どもは身体の不快感を上手に言葉で表せないものです。大人だったら「かゆい」「しびれる」という表現をする場合でも、子どもは「痛い」と言ってしまうこともあります。

また、痛みの場所がそのときによって違う場合もあります。ママの勘から「なんとなくここまで説明してきた疾患とは違うな」と思う場合、さらに考えられるのは次の2つです。

  • むずむず脚症候群
  • 成長痛
この2つの場合は、骨や筋肉に異常はみられません。また、内科的疾患もみうけられません。神経的なもの、精神的なものが原因となって起こる症状なのです。

12.【むずむず脚症候群】足の不快感を「痛い」と訴えているのかも

むずむず足症候群は睡眠障害に分類されています。夕方~夜になると、脚の中の方がムズムズしてじっとしていられなくなる障害です。

「レストレスレッグス」とも呼ばれ、神経疾患・睡眠障害に分類されています。子どもでも発症することがあり、不快感を上手に言い表せられずに「痛い」と表現することもあります。

特徴・原因
原因は特定できていない病気ですが、何らかの理由で脳内が鉄分不足になり、神経伝達がうまくいかなくなって起こる現象です。
ただし、子どもの場合は、体内の鉄分量が正常でもおきることもあります。この場合は遺伝による発症の可能性があります。

多くは発症原因のわからない特発性(一次性)むずむず脚症候群で、遺伝や鉄の欠乏、脳のドパミンの機能障害などが関係していると考えられています。

両親のうちどちらかがむずむず症を発症している場合は、子どもも発症することが多く、身体全体の鉄分が十分でも、脳まで運ばれる鉄分が不足していることがあるのです。

部位・症状
むずむず脚症候群は、主に「ふくらはぎ」」「太もも」「足の裏」に症状が出ます。脚の表面ではなく、中の方に違和感を感じるのが大きな特徴です。
子どもが発症すると、「足がかゆい、チクチクする」というような足の不快感を訴えます。また、足がむずむずするために、じっとしていられないことも。

日中はおさまっていても、夕方~夜に症状が強くなりやすいです。眠る前に感じてしまうとなかなか眠れずに睡眠不足になってしまうことがあります。

診断・治療
むずむず脚症候群が疑われる場合は、神経内科や睡眠専門のクリニック、精神科にかかるようにしましょう。

レントゲンに異常はみられないために、しっかりとお子さんの日頃の状況を伝えないと正しい診断が得られない場合があります。

たとえば、かゆみの発生する皮膚疾患や、落ち着きがなくてじっとしていられないADHD(注意欠陥多動性障害)と間違われることがあります。

脚を動かす運動を取り入れたり、鉄分の多い食事を心がけることで改善する場合も多いですが、それでも対処できない場合は投薬での治療となります。

13.【成長痛】遊び疲れや不安定な精神状態から起こる脚の痛み

成長痛は医学的に定義されていません。身体が大きく成長する時期によく起こる痛みであることから、いろいろな解釈で使われる病名です。

骨や筋肉に異常が見つからず、痛みの場所も日によって違う、夜中に痛くて泣いていたのに翌朝になれば治っている・・・、このような足の痛みを「成長痛」と呼びます。

我が家の5歳の息子も、昼間に沢山遊び回った日の夜に、涙を浮かべて足の痛みを訴えることがあります。翌日にはケロっとしており、典型的な成長痛の痛みのようです。

原因
成長痛は、以前は骨が成長することで起きる痛みだと言われていましたが、今は「昼間の遊び疲れ」「ストレス」「親にかまって欲しい気持ち」から起こると考えられています。
子どもは公園や広場などで活発に遊び回ります。しかし、骨や筋肉がまだ未熟なので、その運動量についていけずに、夜になると疲れが痛みとなって現れるのです。

また、家庭環境の変化によるストレスや、親の愛情を感じたい場合にも痛みを訴えることが多いです。たとえば「兄弟が生まれた」「ママが働き出した」などがきっかけとなります。

症状・特徴
成長痛の特徴は、夕方~夜、眠る前にかけておこる脚の痛みです。3~8歳(小学校低学年)で発症しやすく、幼稚園・保育園に通う年齢の子どもが多いです。

昼間は元気に遊んでいたのに、夜になると「脚が痛い」と泣いたり不機嫌になったりします。痛みは30分~1時間くらいでおさまり、翌朝には何事もなかったように元気にしています。

就学前の子供で「夜間に膝周囲を痛がって泣く。しかし朝になるとけろっとしていてふつうに走ったりできる」というのが一般的です。レントゲンを撮っても異常なく、診察上も特に異常を認めません。

痛みの部位は特定できず、ひざ、ふくらはぎ、足首、太ももなどで、左右もそのときによって代わります。

対処
成長痛の場合は、家庭でのケアが大切になります。痛みを訴えた場合は、ママの愛情をたっぷりと注いであげましょう。

間違っても、仮病扱いすることだけはやめてくださいね。本人は本当に痛みを感じているはずです。

「手当て」というように、ママが痛みの部分に手をかざしてあげるだけでも、子どもはラクになります。
    〔成長痛のケア方法〕
  • やさしくさすってあげる、マッサージやストレッチをする
  • お風呂であったまる、ホットタオルで足を温める
  • 靴下やレッグウォーマーをはかせる
  • 湿布や冷えピタなどで冷やす

ママが看てあげることで安心し、子どもも落ち着くことができます。どうしても手が離せないときには「靴下をはいてごらん」と声かけをして、後からゆっくりとスキンシップをとりましょう。

ただし、痛みが強くなる、昼間も痛がる、歩き方や脚の動かし方に異常が見られる場合は、成長痛ではなく疾患を抱えているかもしれません。病医院を受診して、検査をしてもらいましょう。

症状をよく確認してから病院へ・・・子どもの脚の痛みの対処

子供が足を痛いと訴えてきたときには、慌てずに状況をよく確認しましょう。「足が痛い」だけで救急にかかっても、重大な疾患を見逃してしまう場合があります。

患部をよく観察したり、日頃の過ごし方にいつもと違った様子はなかったかどうかなどを思い出してみることが大切です。

子どもが足を痛がった時のチェックポイント
  • 腫れや熱感など、痛む場所に異常はないか
  • 痛みがおさまるまでの時間や痛みを感じ始めてからの日数はどれくらいか
  • 脚をひきずるなどの歩き方に異常はないか
  • どのようにすると痛いのか、膝の曲げ伸ばしや捻りができるかどうか
  • 発熱や頭痛、嘔吐、貧血、内出血、腹痛などの症状はないか、元気があるかを確認

これらを確認し、すぐに痛みがおさまって翌日もケロっとしているようであれば、まずは成長痛と考えて様子をみてみましょう。

しかし、痛みが続き、他の症状も出るようであれば、整形外科へかかりましょう。レントゲンや触診もありますが、問診も大切になってきます。

たとえば「ひざを痛がる」という内容だけでは見逃してしまう病気もあります。お子様の症状を正確に伝えらえるように、診察前に準備をしておきましょう。

一歳の赤ちゃんの下痢が続く…原因は?疑わしい病気や食事等の対処法

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ミルク、母乳が中心の赤ちゃんはうんちが緩くなりがちです。離乳食の初めの時期もまだ水分の多い食事なので同じことが言えます。

ですが一歳を過ぎて大人とほぼ同じものが食べられるようになっても「もうんちがゆるい」と、少し心配になります。

一歳を過ぎて以降に下痢が続く場合は、どのような原因が考えられるのでしょうか。また対処法も同時に見ていきます。

胃腸が未発達の赤ちゃんの便は緩くなりがち

赤ちゃんとは往々にして下痢をしやすいものです。それは口にしているものがまだ母乳やミルクといった水分中心の物だからです。

これは軟便と言って下痢とは少し違うものですね。また赤ちゃんは胃腸の仕組みがまだ未発達なので口にしたものをうまく消化できないのです。

ですがそんな赤ちゃんでも下痢が心配になる場合があります。それが乳糖不耐性という症状かもしれません。

ミルクや母乳には、乳糖という成分が含まれています、乳糖不耐性の場合この乳糖を体質的に受け付けずに未消化のまま排出してしまうのです。

これは大人にも見掛けられる病気で、たとえば牛乳を飲んでお腹がぐるぐる、っとなってしまう癖のある方は、乳糖不耐性の可能性があります。

乳糖不耐性では慢性的な下痢の症状が続きます。赤ちゃんが乳糖不耐性だと分かったら、母乳をやめたり乳糖成分未配合のミルクを使ってみてください。

母乳育児が難しくなるのは残念かもしれませんが、市販のミルクからも充分赤ちゃんが育つために必要な栄養素は補えます。

長引く下痢は水分を失う心配もあるので、小さな赤ちゃんには起こってほしくないですよね。普段の便の観察を心がけましょう。

一歳になってからも下痢が続くのは危険なサインかも

赤ちゃんの時は水分の多い食事が中心なので、おのずと便も柔らかくなりがちですが、一歳を過ぎて普通の食事が出来るようになってから下痢が続くのは心配です。

其処には様々な原因や病気の影が隠れているのかもしれません。重篤な病気の場合は命にかかわってくる可能性もあるのです。

そんな心配な病気を早く改善するためにも、赤ちゃんの便や機嫌など、様子を良く観察して素早い対応が取れるようにしたいですね

食事が原因で下痢が起きている可能性

一歳を過ぎているのにまだ離乳食の中期くらいの食事を与えていませんか?離乳食をステップアップするタイミングが分からないというママは多いものです。

特に新米ママの場合は、どうやって食事をステップアップさせたらよいか分からなくて、ずっとおなじようなとろとろ食を与えてしまうここともあるでしょう。

とろとろの離乳食は消化にはいいですが、水分を多く含んでいるので水便のような状態になりがちです。

それに歯が生えてくる時期になっても柔らかいものばかり食べさせていると、脳の発達が阻害されたり肥満の原因になることもあります。

離乳食の進め方が分からない時は、一歳半検診などで栄養士さんから指導をうけることが出来ます。

自治体の保健センターに行けば、気軽に栄養相談にも乗ってもらえますから、食事と下痢の関係性が気になる場合は積極的に相談してください。

心身性の下痢かもしれません

一歳になった子供の下痢がなかなか治らない、原因がなんなのか良くわからないという時は、『心のサイン』かもしれません。

保育園の預けられるようになったストレスや、言いたいことをうまく言えない心の葛藤が体に顕れているものかもしれないのです。

そうした場合の腹痛を、慢性反復性腹痛と言います。言葉を話し始める幼児からよく見られる症状です・慢性反復性腹痛の場合には、お腹の痛みが数か月の長い期間にわたって続きます。そして下痢や嘔吐などの症状を伴うこともあります。

特に保育園に行く前の朝ごはんの時に、お腹を押さえて嫌がったりしたら、この病気が疑われるでしょう。

また心因性の下痢が出る症状のもう一つに、過敏性腸症候群の可能性も考えられます。過敏性腸症候群の症状は、下痢だけでなくお腹にガスが溜まります。

何らかの脅威や、圧迫感を感じている時に腸の働きが過敏になってしまって、下痢や腹痛、中には便秘などを引き起こしている状態なのです。

心因性の下痢が続いている場合は、原因はストレスです。病院に連れて行くよりは家庭でのケアが大事になってきますよ。

保育園に行ったり、新しい出来ごとに出会ったりすることがストレスになっているのです。家庭でその不安感を取り除いてあげましょう。

保育園に行ってママの離れることが不安なのだったら、おうちにいるときにしっかりかかわってゆっくり寝かしつけるなどの時間を取ってあげてください。

ママがずっとそばにいてくれる時間というのが子供は一番安心するものです。最良の薬はやっぱりお母さんなのです。

食物アレルギーが原因で下痢が起こることもある

また別の原因として、食物アレルギーが原因で起こることもあります。それまで平気だった食物で急にアレルギーを引き起こすこともあるので注意が必要です。

小さな子供がアレルギーが原因で下痢が起こる場合は、食べ物を食べてから30分から1時間以内に体全体に蕁麻疹が出ます。

それ以外には顔中が腫れる腫脹の症状が見られたり、皮膚炎、気管支炎、鼻炎など下痢以外の症状が見られます。

放っておくと重篤化して血圧が低下し、アナフィラキシーショックを起こしてしまい非常に危険です。

アナフィラキシーショック
アナフィラキシーとはアレルギーの反応がきわめて短期間のうちに全身に顕れる症状のことを言います。

反応の原因はアレルギーの原因となるアレルゲン物質を口から摂取、または呼気から吸い込むことです。

アレルギー反応によって体中の臓器に不具合があらわれ、特に血圧の低下や意識障害など危険な状態になると最悪死に至るケースもあるのです。

お子さんの下痢の原因アレルギーの場合には、このように下痢だけでなく全身に様々な症状が現れます。

命にもかかわる場合があるので蕁麻疹や鼻炎や咳などを見逃さずに、いざとなったら救急病院を受診することも考えておきましょう。

下痢の原因となる病気は胃や腸の感染症

赤ちゃんから小さな子供までがかかる病気はほとんどが感染症です。赤ちゃんはまだ体に抵抗力がないので、いろんなウイルスをもらいやすいのですね。

感染性の風邪や胃腸炎は大きくウイルス性と細菌性に分けられます。前者は病原性ウイルスが原因で後者は細菌が原因です。

それぞれの病気の時にどんな症状が現れるのでしょうか。病院を受診するタイミングや心配な点について見てきましょう。

子供が掛かりやすい感染性胃腸炎

特に小さな子供がかかりやすい胃腸炎にはいくつかの決まったパターンがあります。時として保育園などで流行ります。一度も病気にかからない例はほぼありません。

子育て中のママは、子供の病気でなかなか仕事復帰出来ない…という悩みを抱えている方もあるのでは。

赤ちゃんや幼児の長引く下痢や風邪の原因にはどのようなものがあるのでしょうか。以下に挙げていきます。

感染性胃腸炎
ウイルス、細菌などに感染することよって引き起こされる病気の総称。多くは腹痛、下痢、嘔吐などの症状を伴う。

嘔吐が続く場合には脱水症状などになってしまう可能性も高いので注意が必要。

特に高齢者や幼児は水便が続いてすぐ脱水に陥り、体力を奪われやすい。

ウイルス感染を原因とした主な胃腸炎
  • ロタウイルス感染症
  • ノロウイルス感染症
  • アデノウイルス感染症
ロタウイルス
ロタウイルス感染症は、ロタウイルスを原因として起こる感染性胃腸炎で特に重篤化しやすいものとして注視されています。

流行しやすいのは2月から3月で、感染すると激しい下痢や嘔吐が続き、入院の必要が出る場合があります。

ロタウイルスは、子どもの胃腸炎の原因となるウイルス性胃腸炎の中でも、特に症状が重いものです。

ロタウイルスに感染すると、便の色が薄く、白っぽくなります。色は変わらなくても水便が続くようなら警戒が必要です。

ロタウイルスは非常に感染力が強く、ほんのわずかでも体内に入るとすぐに症状が出てしまうため病気の進行も早いのです。

脱水症が酷くなると点滴で体の水分を補う必要でも出てきてしまうので、口から水分補給が出来ないくらい酷い嘔吐の時はすぐに受診しましょう。

また、ロタウイルスに感染しないために、予防方法としてロタウイルスワクチンの予防接種を受けておくことも出来ます。ロタウイルスワクチンは世界での導入が徐々に進んで行っており、その効果は高い信頼性を持っているのです。

2012.1月現在では世界120ヶ国以上でロタウィルスワクチンが導入されており、そのデータによるとロタウィルスワクチンは、

ロタウィルス胃腸炎総数を68~79%減らし、
重症例を90%~98%減らし、
入院を96%減らす
事がわかっています。

ノロウイルス
ノロウイルスは秋から春にかけて流行しやすい感染症で、特に食中毒の原因にもなります。食べ物を介して広がるウイルスです。

毎年のように集団感染のニュースがテレビなどで報じられますから、注意しているお母さんも多いかと思います。

ノロウイルスに感染したかどうかの目安は、便の色でわかります。黄色っぽい水便が続くようなら感染を疑いましょう。

しかしノロウイルスは、ロタウイルスに比べて症状の回復が早いのが特徴です。多くの症例では数日くらいで状態が回復に向かいます。

しかし感染した子供の吐しゃ物などから、他のの家族に集団感染することも報告されていますので、子供が吐いた後は家族もしっかり除菌をしてください。
アデノウイルス
アデノウイルス感染症はプール熱とも呼ばれ、夏にプールを介して感染が広がることからこのように呼ばれています。

プール熱はいわゆる夏風邪と言われて発熱や咳、鼻づまりなどの風邪の症状を引き起こしますが、下痢として現れることも良くあります。

またアデノウイルスは目に入ると、目ヤニが出たり充血するなどの「流行目」の原因にもなります。

アデノウイルスに関しては症状の現れ方が様々なので、下痢の原因がアデノウイルスかどうか判断しにくいかもしれません。

しかしこれも流行性のウイルス感染症なので、アデノウイルス感染症になった子供がいる家庭はやはり家族が除菌などの対策を心がけましょう。

また細菌感染を原因とした感染線胃腸炎としては、病原性大腸菌による感染症が挙げられます。

病原性大腸菌
人の腸の中に存在する細菌の中で、強烈な下痢などの腸炎をもたらす強毒性の細菌の総称。

ベロ毒素という強い毒性をもった物質を生成する。主に経口感染によって広がっていき食中毒の原因菌にもなる、代表的なものでO157などがあげられる。

病原性大腸菌に感染している場合は腹痛、下痢、発熱などの症状が体現れます。熱が高い場合は抗生物質が処方されますので医師に相談してください。

家庭での治療法は食事療法が中心で、激しい下痢が治まらない時は無理にご飯を食べさせないようにしてください。

基本的に水分だけを取るように心がけて、栄養面のことは取り合えず考えないようにしましょう。元気になればまだしっかりご飯が食べられますからね。

水分も嘔吐が続くようでしたら、無理に量を飲ませようとするのはかえって危険です。機嫌が悪くなかなか口から水分取れない時は病院に相談しましょう。

下痢が治らない場合のおうちでの対策は除菌と休息

幼児の下痢が長引くときには、他の家族にうつさないように下痢のある子が触ったものなどをしっかり除菌しましょう。

今は除菌のためのウェットティッシュやスプレーなど、乳幼児が使っても安全なノンアルコールの物なども市販されています。

細菌やウイルスを原因としたウイルス性胃腸炎、急性胃腸炎を発症した場合にはこうした除菌グッズでしっかりとあたり清潔にして他への蔓延を防ぎましょう。

早めの病院受診を心がけて

下痢の時は腸が過敏になって食べたもをうまく消化出来ない状態なので、体が上手く栄養を吸収できません。

その為に体力が落ちてしまって脱水などさらに症状が深刻になってしまいます。そうならないために早めの医療機関受診が大切です。

病院の先生に診察してもらって、きちんとした病名を教えてもらい薬を処方してもらったら、あとは家庭で服薬を続けて様子を見ましょう。

特に発熱などを伴っている場合には、さらに体力の消耗が心配なので、家庭でも無理はさせずにゆったり過ごせるように対処してください。

病気の時は子どもも心細くなっていますから、お家でママと静かに過ごすのが一番の治療になります。

消化に良いものから食べて様子を見ましょう

下痢が続くときに、無理をして食事を取らそうとしてはいけません。下痢が続くということ胃や腸の働きが活発になってるということです。

そうなったらせっかくご飯を食べてもすぐに腸が反応して、消化吸収するために体外に排出してしまいます。

水分をゆっり取らせながら、処方されている薬があればそれを優先的に飲ませましょう。小児科の薬は食事をとらなくても飲めるものもあります。

下痢が酷い時の食事の目安は、離乳食期のようなとろとろのお粥状のものにするのが目やすです。

その他下痢の時に食べると言い食事
  • 豆腐をつぶしたもの
  • リンゴの擦りおろし
  • バナナをつぶしたもの
  • にんじんやかぼやを柔らかくしてつぶしたもの

このようなものがおすすめです。特にリンゴは子どもが好きな食べ物ですし、リンゴに含まれる成分が便とねっとりと固めてくれる作用を持っています。

同じように、バナナも自然な甘さで子どもが食べすいものの代表格ですし、食物繊維も豊富で腸の働きをとの得てくれます。

下痢の時は、このように子供が好むほんのりあまり野菜や果物を、すりおろしたりつぶしたりしたものを中心に与えていきましょう。

水分補給のために補水液を上手に活用

下痢をしてる時には、体から水分とともに電解質であるイオンも失われていくのが問題です。体からイオンが大量に失われると手足のしびれなどが出て危険です。

その為に下痢をしている時の水分補給は、ただのお水ではなくイオンやその元となるミネラルを含んだ補水液を与えるようにしましょう。

赤ちゃん用のイオン補水液は、市販のベビー用品コーナーに置いてあります。粉末状のものやペッボトル、小分けパックの物などいろいろな種類があります。

好みやお子さんの状況に合わせて使分けてください。またイオン飲料の糖分が気になる場合には、麦茶や味噌汁の上澄みなどを与えてもいいですね。

味噌汁に含まれている塩分も、電解質として体の中で働いてくれます。濃度が濃すぎなければ充分下痢の時の食事になります。

また麦茶は天然のミネラルが豊富でノンカフェインのため、赤ちゃんから幼児にかけて安全に飲んでいただくことが出来ます。

下痢の時に一番心配なのは、体から体液となる水分が失われてしまうことです。体液は血液や汗も含み体の調子を整えるために不可欠なものです。

そのために脱水を防ぐことは重要です。小さなお子さんが飲みやすいものを選んで上手に飲ませてあげらえるように工夫してください。

長期間の下痢の場合はおむつかぶれなどに気を付けましょう

お子さんの下痢が長くつづいていると、おむつかぶれなどが心配になってきますよね。

かぶれがひどく、本人が痛みを感じているような場合には、ベビーワセリンを使うという方法もあります。

ワセリンは皮膚の表面に脂の膜を作って、かぶれてしまった患部を下痢の刺激から守ってくれます。

水便の回数が更に多くなると、おしりへの刺激が大きくなります。こんな時はおむつを替えるときに、シャワーなどできれいにするのが良いでしょう。

下痢に含まれているウイルスは、皮膚への刺激も大きいものです。それを防ぐためには、流水できれいに洗い流すことが効果的です。

また、下痢が続いているあいだは入浴させることが難しいものです。シャワーで清潔を保つとともに、体を温めて気分をリフレッシュさせましょう。

お風呂に入れてはいけないということではありません。でも、湯船の中で下痢がでてしまうこともあります。

胃腸炎の時は長時間の入浴は避けて、清拭やベビーバスなどをりようして、こまめにおしりの清潔を保ってあげましょう。

感染症の疑いもあるので下痢の時の対処は慎重に

一歳を過ぎて普通を食事をとり始めたり、保育園に通いだすお子さんに長期の下痢が続く原因を見てきました。

もっとも心配すべきなのは、やはり感染症による胃腸炎ですね。感染力の高いウイルスや細菌の場合は、集団感染の危険もあって家庭で注意が必要です。

一歳を過ぎているとはいっても、まだまだ体は小さいですので一回の下痢や嘔吐ですぐ脱水症状に陥ってしまう危険性が考えられます。

下痢が続く原因のほとんどは重篤な病気です。何日も緩いうんちが続いておしめ交換の度に気になる様だったら、すぐに病院を受診してください。(おむつ持参で便の状態を伝えてみてもいいでしょう)

判断が難しいときには、まずお子さんの機嫌を確かめましょう。普通に食欲があって機嫌が良いようならさほど心配ではありません。

ですがご飯を嫌がって食べず、便も水のような状態である場合、腸炎の可能性が考えられます。まずは普段から便の様子を良く観察する癖をつけてください。

我が家の息子も、一歳を過ぎたころ急に食欲がなくなって下痢が続くので、保健師さんに相談したら受診を勧められました。病院で告げられたのはやっぱり腸炎でした。

お子さんの健康を維持するためにも普段一緒にいるママがいち早く異変に気づいてあげられるといいですね。対処が早いほど回復早くなりますから、すぐに相談できるかかりつけの病院は必ず確保しておくようにしましょう。

子供を冬の熱中症から守る対策!大切なのは予防と油断しない意識

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熱中症と聞くと、夏に注意したい症状のように感じますよね。

もちろん、強い日照や高い気温で大人でも厳しい環境だと感じてしまう夏場には、特に小さな子供には細心の予防と注意をしてあげることが大切となってくるでしょう。

しかし、実は、冬にも熱中症にかかってしまうリスクはあるということをご存知ですか?しかも、それが家の中でも起こってしまうというのです!

いったいどういうことなのか、熱中症について今一度確認をして予防や対策を知り、大切な赤ちゃんや子供を冬の熱中症から守ってあげましょう!

夏だけの症状じゃない!暑い環境で起こる健康障害が熱中症!

毎年夏前になると、ニュース等でも頻繁に聞くようになる「熱中症」という言葉。どんな症状で、どんな人がかかりやすいのかを、今一度確認してみましょう。

熱中症は、さまざまな高温多湿に起因する体の不調の総称

そもそも「熱中症」とはどういった症状を指すのでしょうか。以下、簡単にまとめます。

熱中症の分類 症状 特徴
熱失神 暑さ等によって皮膚の血管が拡張し、血圧が低下。脳の血流が低下し、脈拍が速く弱くなる。 ・めまいが起こる
・一時的に失神する
・顔が蒼白くなる
熱けいれん 大量の汗をかくなど体内の水分量とともに塩分(ナトリウム)量が減り、腕・足・腹部等にけいれんが起こる。 ・筋肉痛が起こる
・手足がつったりしびれる
・けいれんが起こる
熱疲労 大量に汗をかき、水分補給が追い付かず脱水症状になっている状態。 ・吐き気や嘔吐が起こる
・頭痛が起こる
・意識がもうろうとし、判断力が鈍る
熱射病 熱さ等で体温が上昇し、意識障害やショックを起こしかねない状態。 ・体温が高くなる
・呼びかけに応じない
・ふらつきや意識障害が見られる
これらの総称が、「熱中症」です。

熱中症は、上の諸症状よりわかるように、高温多湿な場所で起こりますね。

高温多湿な環境で体調が悪くなってしまうのは、そのような環境は私たち人間には適さない環境であり、適応できなくなった体が悲鳴を上げ症状として現れるからなのです。

この症状が見られたら要注意!熱中症の可能性が高い代表症状7つ

上の表では、熱中症を細かく分類した際に、それぞれ特徴的な症状があることをお伝えしました。

それぞれ少しずつ異なる症状や特徴ではありますが、一般的には、高温多湿の環境下や、激しい運動等汗をかきやすい環境下で以下の症状が見られた場合には、まず熱中症を疑いましょう。

  1. めまい・顔のほてりが見られる
  2. 筋肉に痛みやけいれんが生じる
  3. 吐き気や嘔吐が起こる
  4. 汗のかき方が異常である(拭いても汗が噴き出たり、逆にまったく汗をかかない等)
  5. 体温の急な上昇や皮膚のひどい赤みが見られる
  6. 真っ直ぐ歩けない・呼びかけに応じない等意識がおかしい
  7. 思うように水分補給ができない

以上を、熱中症の特徴として覚えておくと良いでしょう。

今回は冬の熱中症についてですので、そちらの原因や対処については後に記載します。

熱中症にかかりやすいのは高齢者、そして子供!

熱中症は、誰もがなる可能性のある症状です。日々厳しい訓練をしているスポーツ選手や消防士等体力のある成人男性の方々でも、もちろんなってしまうことだってあります。

しかし、やはりかかりやすい人、かかりにくい人がいるのも事実です。個人の体力等によって差はありますが、一般的にかかりやすいのは、次の方々ですね。

  • 高齢者
  • 赤ちゃん・子供

高齢者は、体力が低下していたり温度に対しての感度が鈍くなっている場合が多く、熱中症にかかりやすいと言われています。

高齢者と日々関わりの深い方や、近くに高齢者がおられる方は、注意をして見守ってあげたいですね。

そして、パパやママたちが最も注意をして注意をしてあげたいのが、もう一方の「赤ちゃん・子供」ですよね。

特に就学前の乳幼児は、よりいっそう罹患のリスクも高いため、私たち大人が見守ってあげることが必要となってきます。

乳幼児は熱中症にかかりやすい!周りの大人が気をつけたいポイント

前項目では、一般的な熱中症の症状についてお伝えしましたが、今度は赤ちゃんや小さな子供に焦点を絞り、熱中症について知っておきたいことをまとめていきます。

乳幼児の熱中症の罹患リスクが高い原因は!?

赤ちゃんや小さな子供が熱中症にかかりやすいのは、以下のような理由からです。

  • 体が未発達…特に体温調節機能が未発達なため、体温の急上昇等が起こりやすいです。
  • 新陳代謝が活発…大人より高い体内の水分量(割合)が必要な乳幼児ですが、尿や汗として出ていく水分量が多いため、脱水症状になりやすいです。
  • 自分の意思でできないことが多い…「喉が乾いた」「暑いから服を脱ぎたい」等の意思がまだ持てなかったり、上手く伝えられないため、周りが異変に気づくころには重症化していることも多いです。
  • やりたいことに夢中になりやすい…特に幼児では、暑さやのどの渇きを感じながらも、今やりたい外遊び等に夢中になるあまり、対策を取れずに症状が出てしまうことが多いです。

主にはこれらの理由から、乳幼児は熱中症にかかりやすいのです。

赤ちゃんだけでなく、ある程度はっきりと意思表示のできるようになった幼児期の子供にも、周りの大人はしっかりと目をかけてあげる必要がありますね。

高温多湿な環境下、乳幼児に見られると危険な症状!

目の前の乳幼児が熱中症の可能性が高いかは、以下のポイントをチェックすると良いでしょう。

  • 口が乾燥している
  • 呼吸が苦しそう
  • 機嫌が悪く、あやしても普段と違う様子である
  • おしっこが出ない、回数や量が少ない
  • 体が異常に熱い
  • 暑い環境なのに汗がでない
  • 呼びかけに応じない、返答がいつもと違っておかしい(主に幼児)

不調を自己申告できない乳幼児は、誰が見ても明らかに様子がおかしくなってからでは大分症状が重症化していることも多く、危険です。

いつも我が子の様子を見ているパパやママによる予防や早めの対策が必要となってきます。

よく、夏場では、地面近くの温度が大人が感じる外気の温度よりも非常に高く、ベビーカーに乗っている赤ちゃんがぐったりとしてしまうという話を聞きますよね。

そんな際には、保冷グッズ等の熱中症対策グッズを用いたり、慎重に熱中症対策を気にかけているママも多いでしょう。幼児にも、首に巻くアイスタオル等で体温や発汗を調節してあげるよう心がけますよね。

次項から紹介する今回の本テーマ、「冬の熱中症」では、残念ながら現段階では夏のその対策ほどのおすすめ・便利グッズは出ていません。

だからこそよりいっそう、ものに頼るのではなく、本格的にパパやママによる予防やケアが必要となってくるのです。

冬に熱中症に注意をしたい理由は!?場所と原因・予防法を紹介!

熱中症は、高温多湿な環境で起こる症状でしたね。今回は、熱中症を冬にも注意をしたいというテーマなわけですが、「高温多湿」というキーワードから、思い当たる日々利用する場所は…ありませんか?

もちろん冬場は、激しい運動等や厚着のしすぎでもしない限り、外が夏レベルに暑くて倒れてしまう…ということは、普通に生活をしている以上ほぼ心配はいらないでしょう。

ということは、その環境は家の中にあるのです。そして、そこは赤ちゃんや小さな子供も毎日利用する場所なのです…。

お風呂で起こる熱中症!冷えた体に急な入浴で症状が現れる!

冬場に高温多湿であって、乳幼児が熱中症になりやすい危険度の高い場所は、実はお風呂なのです。

「浴室熱中症」とも呼ばれ、かかってしまう方のほとんどは高齢者なのですが、次いで乳幼児が危険なのですね。

浴室熱中症は、主に以下のような理由で起こります。

  • 寒い外で冷え切った体を急に温め、体内の血流に急な変化や以上をきたす
  • 寒いからと長湯してしまい、のぼせる。乳幼児は自分の意思で入浴時間を調整できないため、気づいた時には脱水になってしまっていることも
外が寒いだけに、ついパパやママの感覚で、熱めの温度設定にしてしまったり、かけ湯をせずに浴槽につかってしまったり、長湯が気持ちいいと感じてしまいがちですが、これらの習慣は子供や高齢者には酷なものなのですね。

ちなみに、乳幼児の場合は誰かが一緒に入浴をしているケースがほとんどですが、高齢者の場合、冬場はこのように温かいお風呂に入り体がびっくりしたり長湯や居眠りをしてしまうことから溺れてしまい、死亡してしまうという事故も多いようです。

冬場はどの世代も長湯をしがちです。5~6歳になり一人でや幼いきょうだい同士で子供を入浴させているご家庭では、冬場はいつも以上に頻回な見回りや声かけをしてあげてくださいね。

「あぁ、寒いからゆっくりつかっているんだな~」なんてのんきに構えていると、お子さんはお風呂で熱中症で苦しんでいたり溺れてしまっているかもしれません。

かくれ脱水に注意!冬でもしっかり水分補給をしよう!

乳幼児が冬場にお風呂で熱中症になりやすい理由で見落とされやすいのが、「かくれ脱水」と呼ばれる状態です。

「かくれ脱水」とは、気づかないうちにじわじわと脱水症状が進行してしまっている状態です。

夏場は、外が明らかに暑いですし、大量にかく汗等から、体が水分を必要としていることを私たちは自覚することができますね。

無意識的にも喉が乾きますし、意識的にも水分を摂ろうとしていると思います。もちろん、お子さんの水分補給にも敏感になってあげられているでしょう。

しかし、冬場はあまり喉がかわかなかったり、水分が奪われているという感覚を持ちにくいということはありませんか?この感覚がもたらす症状が「かくれ脱水」です。

気づかぬうちに水分が奪われている「不感蒸泄(ふかんじょうせつ)」という状態に陥りやすいのが冬場の特徴です。

予防方法は、冬場も夏場同様にしっかりとした水分補給をすることです。理由とあわせて、しっかりと意識を持つよう心がけてみてくださいね。

  • 冬場も気づかないうちに汗をかいている
  • 季節がら乾燥によって体の水分も奪われやすくなる
  • 脱水症状への危機意識が下がる(熱中症を夏の症状だと感じている人が多いことからもうかがえます)
  • 喉が乾きにくいため、水分摂取量が下がる
  • 気温が低く、尿量や回数が増え、水分が失われるぺーすが早い
  • 水様便の赤ちゃんや、下痢気味の際は、特に体内の水分の損失が著しい

子供を気にかけてあげるとともに、私たち大人も注意していかなければならないのが冬の「かくれ脱水」ですね。

「暑くないから大丈夫」「部屋にいるから大丈夫」。まずは大人自身がこの考え方を変えていき、適度な水分補給を心がけましょう。

浴室熱中症を防ぐ方法は?体と環境への2つの配慮が大切!

浴室熱中症を防ぐ方法は、少し意識をすれば簡単です。以下の二つの観点から予防することができます。

  1. 乳幼児の体への配慮
  2. 安全な入浴環境づくり

1つずつ見ていきます。

1.乳幼児の体への配慮
熱中症は、健康な時よりも弱っている時、そして水分が不足している時にいっそうかかりやすくなりますよね。

そこで、冬場の浴室熱中症を防ぐためには、入浴に際してお子さんの体への配慮を十分におこなってあげるようにしましょう。

  • 病気(体調不良)の時は変化にも弱い時。入浴を控えたり、短めにする
  • 本人が欲しがらなくとも、入浴前後の水分補給をしっかりとさせる
  • 大泣きをしている際等は水分がより出ていきやすいため、早めに切り上げる
  • 気持ち良くとも長湯を避ける(個人差や状況にもよりますが、幼児でも10分以下を目安にします)
  • 肩までずっとつかりつづけるのではなく、遊びや洗体でメリハリのあるお風呂タイムを心がけてあげる

これらを心がけてあげましょう。また、体調と気分はリンクしやすいものです。楽しいお風呂タイムを提供してあげられるよう心がけたいですね。

2.安全な入浴環境づくり
お子さん自身への配慮とともに大切なのが、お風呂という場所の安全な環境です。
  • エアコン等を使い、バスタブ内と室内の急な温度変化を極力避ける(乳児の沐浴)
  • お風呂の温度設定は40度程度までにし、上げすぎない
  • 入浴前に浴槽のふたを開けておき、浴室全体をあたためておく
  • 必ずかけ湯をしてから浴槽に入る等、家族でのルール作り・統一

どれも特別なアイテムや設備等を用意する必要もなく、今日から簡単に実践できますね!

念のためですが、高齢者が同居されている場合には、高齢者の浴室での事故や熱中症を防ぐためには他の方法が適している場合があります。家庭の状況に応じて取り入れてみてください。

冬の熱中症はここでも起こり得る!暖房器具を使う際は特に注意!

冬の熱中症は、お風呂で起こるケースがとても多いです。しかし、お風呂以外の場所が必ず安全というわけではありません。

他にもさまざまな場所でリスクはありますが、乳幼児が熱中症にかかりやすい場所をピックアップし、対処法を見ていきましょう。

短時間でも置いていくのは厳禁!車内での熱中症に注意!

お子さんと車で外出した際に、「短時間だから」「寝ているから」等とチャイルドシートにお子さんを残したままパパ・ママだけ外に出てしまったことはありませんか?

夏場は乳幼児の車内放置による熱中症での死亡事故等がメディアでも取り上げられ、気を付けるパパ・ママが多いようですが、冬場でも同じです。

「寒いだろう」と暖房をつけたまま車から離れてしまうと、気づかないうちに車内の気温が上昇しお子さんが熱中症や脱水気味になってしまう可能性もあります。

だからといって、暖房を入れなくとも、逆に寒さやその他の事件・事故のリスクだって高くなってしまう車内放置。短時間でも絶対にやめましょう。

こたつ・電気毛布・暖房機器でリスクも!温度・湿度はこまめにチェック!

また、家の中でも、赤ちゃんや小さな子供が眠る際に電気毛布等をかけたりこたつに入れたり、家の中でも激しい遊び方をしている際に電気カーペットや暖房器具で気温を上げすぎたりするのも危険です。

先にも述べたように、乳幼児は体温も高く新陳代謝も活発で、自分で温度調節や意思を伝えることができません。

「寒くないように」という親心が、逆に乳幼児を過剰に温め、熱中症や脱水症状を引き起こしてしまうこともあります。

暖房を使うのは、本当に寒い時だけ、20~22度くらいを目安にとどめ、あとは羽織もの等でお子さんの体温を調節してあげましょう。

セーター等一枚で温めすぎる衣類より、小さいうちは通気性の良い薄手のものを重ねるといった着方が体温調節のためには適しています。

電気毛布等は、赤ちゃんがベッドや布団の冷たさにびっくりしてしまうのを防ぐため布団を温めておくのには有効ですが、実際に赤ちゃんが眠る際には電源をオフにしておきましょう。

電気カーペットや床暖房も、お子さんが座って大人しく遊んでいる際に使用する等、様子を見ながら使用すると良いでしょう。

また、湿度に関しては、乾燥や感染症予防のためには、冬場は室内の温度だけでなく湿度も50~60%をキープさせておきたいところです。

しかし、エアコンに加湿器に激しく遊ぶ子供…この状況は、子供の体内に熱がこもりやすく、怖い“高温多湿”の状況を作り出してしまいますよね。

熱中症対策の観点から見ると、子供の遊び方や体の熱さによっては、寒い冬でも加湿器を一時切ったり窓を開けて換気を行った方が、リスクを減らせるかもしれません。

もし熱中症になってしまったら!覚えておきたい対処法

季節を問わず、どんなに気をつけていても、お子さんに熱中症の症状が現れてしまうことがあるかもしれませんよね。

そんな時には、以下の方法を覚えておきましょう。

出現した症状 求められる対応
・意識がない
・高熱が出ている
・嘔吐を繰り返す
・意識が朦朧としけいれんしている
緊急性が高い症状です。救急車を呼びましょう。(※)
・めまい・ふらつきが治まらない
・吐き気や嘔吐がある
・水分が取れない
受診をしましょう。急を要する場合は救急外来を探し行きましょう。(※)
・体が熱い・熱がある
・ふらつきや吐き気を訴えているが落ち着いている
・しんどそうではあるが比較的機嫌が良い
経口補水液やイオン飲料等塩分補給もできる飲料を少量ずつ与え、脱水症状に陥らないよう様子を見ていきましょう。状況によっては受診も視野に入れます。(※)

※:いずれの場合も(最上段の症状の場合は救急車を待っている間に)以下の処置をおこないましょう。

  • 屋内や日陰等、涼しい場所に運び寝かせる
  • 衣服を緩める
  • 嘔吐をした際吐物が喉に詰まらないよう、顔を横に向ける
  • 首筋・わきの下・太ももの付け根等、太い血管の通っている部位を氷で冷やす

また、パパやママの自己判断で薬(解熱剤等)を飲ませたり、意識がもうろうとしているのに無理やり水を飲ませる等は絶対に避けましょう。

緊急性のある場合はもちろん、落ち着いた後も経過が気になる場合は、必ず医療機関で医師の指示や処置・治療を受けるようにしましょう。

季節を問わず心がけたい熱中症対策

「かくれ脱水」という言葉や、そもそも「冬の熱中症」ということからもわかるように、熱中症は気づかないうちに起こってしまっていることも多いです。

しかし、重症化すると意識の障害や、時に命にも関わってくる怖い症状です。

赤ちゃんや小さなお子さんの大切な体と命を守れるのは、いつも傍で見守っているパパやママなのです。

熱中症の症状や予防法をしっかりと知り、我が子に異変が起こった際はすぐに応急処置や受診をすることが大切です。

熱いお風呂や暖房が恋しい時期ですが、リスクも踏まえて今一度家族で生活や使用法を見直してみてくださいね。

RSウイルス感染症は保育園いつからOK?原因・症状・登園許可やリスク

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毎年11月下旬頃から罹患者が増え始め、1~2月頃には猛威を振るい始めるさまざまな感染症。インフルエンザ、ノロウイルス等、もうその字面を見るだけでも小さなお子さんをもつママはビクビク…!恐ろしいですよね。

インフルエンザやノロウイルス等は、私たち大人も自分の育ってきた過程やこれまで生きてきた中で、物心がついてからよく耳にしたり、実際に経験(罹患)してしまったり…といったメジャーな感染症です。

しかし、冬に流行し、ほぼ100パーセントの乳幼児が罹患すると言われているにも関わらず、我が子が病院で検査を受けて陽性が出て初めて「なにその病気!聞いたことがない!」と慌てるママが多い感染症が存在します。

それが、RSウイルス感染症です!

新米ママには得体の良くわからないRSウイルス感染症ですが、実はこの病気はとても感染力が強い乳幼児の強敵であり、“我が子もほぼ間違いなく通る道”でもあるのです。

特に高確率での感染が懸念される、保育園に通っている(またはお兄ちゃん・お姉ちゃんが保育園・幼稚園に通っている)小さなお子さんを守るために、今からママが心がけられることはいったい何なのでしょうか?

RSウイルス感染症について理解し、実際の予防や対処法を見ていきましょう。元保育士の視点もあわせてお伝えします。

RSウイルス感染症の合併症や重症化に気をつけたいのは2歳までの乳幼児!基本情報を確認!

RSウイルス感染症は、決して珍しい病気ではありません。しかし、冒頭で述べたとおり、多くの大人は、自身がパパ・ママになるまでその名前や実態を知りません。それには理由があります。

それは、“RSウイルス感染症は2歳以下の乳幼児がかかりやすく、重症化するのも低年齢の赤ちゃんだけである”という特徴を持った感染症だからです。

パパやママ等保護者世代以上の方は、幼い頃にもし罹患して苦しんでいたとしても、もちろん覚えていないというわけですね。(そもそも昔はこのような名称自体もなかったようです。)

しかし、よくわからなくとも、毎年冬になるとあっという間に乳幼児の間で流行りだしてしまうRSウイルス感染症…。

特に保育園等での園生活をしている場合、クラスや園(兄弟・姉妹等、園児の関係者を含む)に感染者が出るとあっという間に拡がってしまいます。

よく知らないで「風邪程度だろう」と侮ったり、何気なく様子を見ておくだけでは、気づいた時にはお子さんは重症化し命の危機にさらされていることもあるかもしれません…。

RSウイルス感染症の主な症状は鼻水・発熱・苦しそうな呼吸と咳!

まず、RSウイルス感染症についての基本情報である、その症状について見ていきましょう。

RSウイルス感染症は、かかってすぐは、鼻がグズグズしていたり普段よりよく鼻水が出るといった、鼻に小さな異変が起こります。

そして、38度~39度ほどの熱が出始め、同じ頃咳や喉の異変が現れてくることが多いです。

はじめ(鼻の症状~発熱あたり)は風邪のような症状で、小さな子どもにはよくありがちな症状に思えるのですが、咳が出始めた頃にはほとんどのママは風邪との違いに気づきはじめるでしょう。

理由は、子供が風邪ではなくRSウイルス感染症にかかっていた場合、一般的な風邪症状とは明らかに違う、とても苦しそうな症状が次第に出現してくるためです。(詳細は以下の表を参照)

これらを合わせ、RSウイルスが流行する12~2月頃にお子さんに次の表のいずれかの症状が見られ始めたら、感染の可能性を視野に入れ、早めに医療機関を受診した方が良いでしょう。

鼻の症状 ・鼻がぐずついている
・いつもより鼻水が多いのが気になる(色は黄色や黄緑等で、水っぽい・粘っこい両性質有り)
発熱 38度~39度であることが多いが、より高熱であったり一方まったく熱が出ないケースもある。熱がなくとも鼻・喉の症状が気になる際は可能性を疑う。
喉の症状(RSウイルス感染症において最も特徴的な症状) ・「ゼーゼー」と苦しそうな呼吸をする
・むせ込んだり喘息の症状のような、激しい咳が続く
・咳をしながら大泣きを繰り返す(特に低月齢の乳児、喉が痛いがそれを伝えられないため)
RSウイルス感染症は、症状が出始めてから治るまで、平均1~2週間であることが多いです。熱が下がり、じょじょに鼻や喉等呼吸器系の炎症も落ち着いてきます。

RSウイルスにかかる可能性があるのは家族全員!重症化が怖いのは乳児!

そんなRSウイルス感染症にかかる可能性があるのは、結論から言うと「赤ちゃんからお年寄りまでの全員」です。

しかし、私たち大人をはじめ、3歳を超えて幼稚園児くらいの年齢以降の子供は、かかっても重症化することはほとんどなく、「がんこな咳が続く風邪」のように捉えられたまま、じょじょに快方に向かうことが多いようです。

お年寄りの場合は、RSウイルス感染症による激しい咳等が持病の呼吸器疾患や心疾患と合併して重症化してしまうリスクもあるようですが、最もリスクが高いのは乳幼児なのです。

特に、以下のいずれかに当てはまる子供は、RSウイルス感染症にかかってしまった場合重症化のリスクが一段と高いと言われています。

  • 1歳未満の乳児(なかでも生後6ヵ月未満の乳児)
  • 基礎疾患のある乳児(早産や、免疫・心肺等に基礎疾患がある乳児)
低月齢や持病のある子供がRSウイルス感染症にかかってしまった場合、肺炎や呼吸困難等重篤な呼吸器疾患を引き起こし、管理入院となるケースも多いのです。

1歳未満、特に6か月未満の乳児、心肺に基礎疾患を有する小児、早産児が感染すると、呼吸困難などの重篤な呼吸器疾患を引き起こし、入院、呼吸管理が必要となる。乳児では、細気管支炎による喘鳴(呼気性喘鳴)が特徴的である。

ママからの免疫が無効!?ほぼ100%の子供が2歳までに感染!

冒頭で少し触れましたが、RSウイルス感染症は、ほぼ100パーセントの子供が2歳までに一度はかかる病気と言われています。

というのも、RSウイルス感染症は、赤ちゃんがママのお腹の中にいるときにもらった免疫では防ぐことができない病気だからです。

そして、有効な予防接種(ワクチン)も、一般的にはありません。

補足として、投与による予防はあるにはあるのですが、特別に必要な場合のみのようです。遺伝子組み換え技術を用いて作成した抗体製剤を投与し症状の重篤化を予防するですが、かなりの早産児やダウン症児等が対象となっています。

厚生労働省による一般的な予防策としてのワクチンの有無に関しての回答は、「現在、ワクチンはありません」というものです。

Q.ワクチン接種などの予防策はありますか?
A. 現在、ワクチンはありません。その他の方法としては、遺伝子組換え技術を用いて作成されたモノクローナル抗体製剤であるパリビズマブ(Palivizumab)の投与があります。

生まれもった免疫で対処する術やワクチンがなく、抵抗力も弱い乳児は罹患する可能性が高いのです。

「2歳までに~…」と見出しをつけましたが、より細かく調べると、約半数は一度は乳児期にこの病気を経験しているということがわかりました。

1歳までに約半数が、2歳までにほぼ100パーセントの子供が一度はRSウイルスにかかるようです。

1歳を超えると乳児に比べて重篤化のリスクは少しは減りますが、まだまだ幼く抵抗力もない2歳頃までの子供は、「風邪をこじらせただけ」と甘く見ず、必ず医療機関にかかり、医師の診察や助言を受けるようにしましょう。

健康な子が重症化するリスクもある!重症化したら入院に!

「風邪だろう」と軽く見てしまったり、調子の悪い子供に無理に通園等を続けさせてしまっていてはもちろんのこと、日頃健康な子供が罹患し、急に状態が悪くなってしまう危険性もあります。

RSウイルス感染症にかかった乳児のおよそ3分の1の子供は、気管支炎や肺炎等、軽度~重度までなんらかの合併症を起こしてしまっていると言われています。

先述した、疾患のある子供や超低月齢の子供以外の健康な子供でも合併症が起こるリスクはあり、最悪の場合死に至ってしまうこともあるほど、RSウイルスは侮れない病気なのです。

ちなみに万が一重症化したり合併症等になってしまった場合には、酸素投与や輸液で様子を見ながら、正常な呼吸に落ち着くよう、管理入院が必要となります。

治療は基本的には酸素投与、輸液、呼吸管理などの支持療法が中心である。

入院となってしまっては子供自身がつらいのはもちろんのこと、パパやママも心がいたむし生活も大変になりますよね。乳児期の早期感染も重症化も、きちんと予防や対策をすることで大部分を防ぐことができます。

重症化や入院に関しては、入院期間や子供の月齢や症状に応じて治療法もさまざまです。

医学的な情報源はもちろんですが、実際に我が子が入院となってしまったママたちのブログや体験記等も参考になります。それらも情報源として活用してみてはいかがでしょうか。

入院生活における注意点やおすすめアイテム等、実体験に基づいた参考になる情報も多く記されています。

RSウイルスの潜伏期間と感染経路!人混みに出た翌日元気でも安心は禁物!

RSウイルスの潜伏期間と感染経路について見ていきましょう。

RSウイルスは、2日~1週間ほど(多くは4~5日)の潜伏期間を経て、発現する病気です。ウイルスが体の中に入ってから症状が出るまで、少し時間がかかるわけですね。

そして、RSウイルス感染症は、飛沫感染と接触感染の2経路から感染することがわかっています。

これらの経路を、日常的な場面で例えると、以下のようなシーンからの感染が想定されます。(RSウイルスに感染した人をAとします。)

飛沫感染 Aと会話をした際や、Aが咳・くしゃみをした際にAの口から飛び散ったしぶきを浴びたり吸いこむことで感染する。
接触感染 Aと直接密に触れ合ったり、ウイルスが付着したAの手が触れたものを共有することで間接的に感染する。たとえば、以下のようなもの。
・ドアノブ
・スイッチ
・おもちゃ
・コップ
・トイレ(おまる)等
幼い子供がこのような状況下に置かれる場所…それは、主には保育園です。保育園に通っている子供は早期罹患の可能性が高いようですが、多くの子供がいて皆で同じおもちゃを使ったり…と、理由も納得ですね。

RSウイルス感染症が発症した子供は基本的には保育園をお休みしていますが、長いと1週間ほどある潜伏期間にある子供は元気に登園しているため、知らない間にウイルスをもらっていることも多いでしょう。

また、保育園に通っていない子供であっても、さまざまなところで感染するリスクはあります。完全に避けることは難しくとも、この時期は以下のような場所・状況には特に注意をしたいです。

  • 児童館や小児科等、地域の子供が多く集まる場所(予防接種や健診会場等、病気の子は来ていないだろうと思われるところでも、乳幼児が多い場所では可能性があるので注意)
  • ショッピングセンターや繁華街等、不特定多数の人が多く集まる場所
  • きょうだいがいて、上の子が保育園・幼稚園・学校等に通っている場合(きょうだいが発症しているかに関わらず)

潜伏期間が長い場合もあるため、RSウイルス感染症のシーズンは、昨日まで元気でも今日急に様子がおかしくなった…ということが、前日や前々日に思い当たる人との接触がなくとも起こり得るのです。

RSウイルスをはじめ、さまざまなウイルスをもらいやすい感染症の流行する冬場には、極力近づかないというのも大切な予防策の一つですね。

RSウイルス感染症の検査結果はすぐに出る!治療は対処療法!

子供の一見風邪のように思える症状も、感染症シーズンであるこの時期には、早めに医療機関を受診し、念のために検査をしてもらうと良いでしょう。

検査と聞くと、採血をして子供が注射針に怯えたり、何十分も病院で待たされるのではないか…という心配や懸念がありますよね。

しかし、RSウイルス感染症の検査は、とっても簡単です。方法は、子供の鼻や喉の粘液を医師が長い綿棒や吸引器のようなもので少量取り、あっという間に終了します。

もちろんほとんどの場合、幼い子供はびっくりして泣いてしまいますが、大掛かりな検査でない実態に、ママは少しほっとするのではないかと思います。

検査結果も、筆者の息子がRSウイルス感染症に罹患した際には15分ほどで出ました。長くとも半時間以内には出るようです。(ちなみに一度の粘液採取でインフルエンザと2種類の検査をしてもらうことができました。)

ちなみに検査結果が陽性だった場合は、治療は咳止めや解熱剤等を用いての対処療法が中心となります。

RSウイルス感染症には、(インフルエンザにおけるタミフルという薬のように)それに合った特効薬がなく、またウイルスには抗生物質も効かないのです…。

それぞれの症状に応じた薬を処方してもらい、それを飲みながら自宅で安静に過ごしておくことが、RSウイルス感染症の治療になるのですね。

Q.治療方法はありますか。
A.RSウイルス感染症には特効薬はありません。治療は基本的には対症療法(症状を和らげる治療)を行います。

RSウイルス感染症は何度もかかる病気!予防以上の特効薬はない!

RSウイルスの基礎知識の最後の項目として、RSウイルス感染症の特性についてお伝えします。

おたふく風邪や水ぼうそう等の感染症は、かかった時は大変だけれど一度かかると免疫ができるので、かかった後には「あぁ、無事終わった」という一安心感がある、というイメージが強いと思います。

しかし、RSウイルス感染症に関しては、残念ながらこれらの感染症とは体質が異なるようです…。

一度かかって治っても、また何度もかかるため、大人も子供もしっかりと予防や対処をしていかないと、うつし合いになってしまうケースも多いのです。

さらに、0歳の時にかかって何とか事なきを得(無事重症化せず完治し)ても、1歳でまたかかった際には前回より酷く、症状も異なり、何度目かの罹患で初めて入院する、といった子供も少なくないようです。

上の項目で述べたとおり、RSウイルス感染症には特効薬はありません。熱が高ければ解熱剤、咳が辛ければ咳止め、といった、その時その時の症状が和らぐよう薬を処方してもらえるだけでしたね。

何度もかかり、幼いうちは毎度危険と隣り合わせの、もはや乳幼児の“冬の風物詩”RSウイルス感染症…。

我が子を守るために一番有効な手段は、やはり「しっかり予防すること」これに尽きるのです。

感染すると出席停止?ワーキングママが気になる登園再開までの期間と道のり

我が子がRSウイルス感染症にかかってしまったら、できることならゆっくりと家で休ませてあげたいけれど、両親共働き等「そうばかりも言っていられない」という事情の家庭も多いと思います。

子供がRSウイルス感染症にかかってしまった際に気になる、以下の3点について見ていきましょう。

  • RSウイルス感染症(学校保健安全法)での位置づけ
  • 登園をするためには登園許可証は必要なのか
  • どのような状態になれば登園OKなのか

保育園ごとの決まりやお医者さんの考え方等によって多少の差はあるかとは思いますが、一般的には次のようになっています。

登園OKの判断は主治医の考え方がメイン!“○日休む”決まりはない!

まず、RSウイルス感染症による出席停止(登園停止)期間があるのかについてです。

結論から言うと、RSウイルス感染症と診断されたからと言って、必ず保育園を休まなければならないという決まりは、法的にはありません。

学校保健安全法では、「学校感染症」(学校において予防すべき感染症。保育園等も含む)が、第1種~第3種に分けられています。

第1種は、重篤な症状や破壊的な感染力をもち、ニュース等で度々耳にする「エボラ出血熱」や「鳥インフルエンザ」等のもので、現在各家庭で特に気をつけたいのはは第2種と第3種のもので、以下一例です。

  • 第2種:インフルエンザ・百日咳・流行性耳下腺炎・水痘(水ぼうそう)等
  • 第3種:コレラ(急性胃腸炎)・細菌性赤痢・腸チフス等・その他の感染症
RSウイルス感染症は、第3種の「その他の感染症」の中のひとつとなります。

RSウイルス感染症を含む「第3種その他の感染症」は、主に第2種までの感染症とは異なり、「この病気にかかったら○日登園(通学)してはいけない」といった決まりはありません。休んだ方が良いとされる日数や症状の目安は主治医の判断にて決まります。

一般的には、医師の指示に従って家庭で症状を見ながら、落ち着いたら登園を再開させるという流れになります。

第3種その他の感染症」については、感染防御策としての出席停止効果が「あるもの」と「ないもの」が混在していることから、出席停止期間についての主治医の考え方に差が生じうる

登園再開は園によって措置が異なる!許可証が必要な園もあるので確認を!

しかし、法的な決まりはなくとも、それぞれの保育園が、RSウイルス感染症にかかってしまった子には登園を控えてもらうという“措置”を取ることは可能です。

上に同じく「学校感染症」に関する考え方のガイドラインのなかに、以下のような記載があります。

*ことに0歳児を扱う保育所にあっては、出席停止措置を取るべきである。

この考え方に基づいて、RSウイルス感染症と診断された子供を出席停止にする措置を取る保育園や、登園を控えるよう(登園を再開する前には再度受診するよう)指示をされるお医者さんも多いのが現状のようです。

なかでも、0歳児の割合が多い乳児保育園や、年齢の低い子供たちのクラスでは、その子自身と周囲の子供たち両方を守るために、登園再開時には「登園許可証」をもらってくるよう求める園も多いようですね。

RSウイルス感染症は、幼稚園児以降の年齢の子供たちにとっては「風邪をこじらせたような症状」だけにとどまる場合も多いものの、乳児期には特に合併症や重症化となるリスクが高い病気でしたね。保育園やお医者さんが慎重になるのも納得ですね。

0~2歳児までの子供たちを同じ空間で保育している、筆者の息子の通う認可保育園(以降A保育園)の対応は、まさに上のものでした。入園の際のしおりにも、その旨が書いてありました。

また、A保育園のそのしおりでは、「登園許可証」という記載ではなく、「学校感染症等に係る登校・登園に関する意見書」という添付書類に医師の印をもらった上で提出する形となっていました。

参考までに、A保育園のしおりに添付されていた医師の意見書の一文を抜粋します。

下記の疾患(医師が選択または記入する)に罹患したため、学校保健安全法施工規則に基づき療養を指示していましたが、感染のおそれがきわめて少なくなったので、○月○日以降の登校・登園が可能であると判断しました。

息子も2歳ではじめてRSウイルスにかかった際、症状が治まった時点で再度受診をし、上の意見書に日付と主治医のサインをもらい、翌日から登園を再開することができました。

医師側からの登園許可というよりも、保育園からの登園許可が必要なケースが多いのかもしれません。(そのために医師による書類が必要。)

法的には「登園許可証」は不要でも、地域によるものやその園による書類の提出が必要な場合もあるので、実際に我が子が感染してしまった際には、園の指示を仰いだり決まりを見返すのが一番ですね。

登園再開時には再受診が基本!安静のススメとポイント!

次に、登園再開は具体的にいつ頃になるのかといったポイントについてです。

法定の登園停止期間がなく、「こうなれば完治!」というサインもわかりにくいRSウイルス感染症に関しては、ワーキングママは「仕事にも行かなければだし、もう登園させてもいいのかな…。でも、ぶり返したら可哀想だな…。」といった葛藤が起こるでしょう。

登園許可証や医師の意見書をもらうか不要かに関わらず、基本はママが(子供の容態が落ちついたら)再度病院に連れて行き診察をしてもらい、医師に登園OKと言ってもらってから登園を再開する方が良いです。

というのも、RSウイルス感染症において一番合併症や重症化が怖い器官は呼吸器でしたね。

診察をしてもらうことで、食欲や経過等の問診の他に、胸(呼吸器)の音を聞いてもらう聴診や、喉の腫れ・赤み等を視診してもらうこともできるため、一見落ち着いたように見えても呼吸器がまだつらい状況である場合等をすぐに発見・対応してもらえます。

どうしても通院が難しい場合等、ママの判断で登園を再開させる際には、以下の点をしっかりと確認しておきましょう。

  • 鼻水や咳が落ち着き、呼吸も安定している
  • 熱が下がり、顔色や全身の状態に異常なく機嫌が良い
  • 水分はもちろん、食事も摂れるようになってきている(乳児はミルクを飲める)
なお、元気を取り戻してきている場合でも、RSウイルスが体内から完全に排出されるまでは2週間程度かかり、月齢が低くなるほどその期間は長くなり、赤ちゃんでは1ヵ月近くウイルスが体内に滞在している可能性もあります。

その子自身の再発症防止のためにも、まわりにうつさないようにするためにも、状況にもよりますが呼吸器症状にほぼ異常がなくなるまでの平均1週間程度は、登園を控えた方が良いかもしれません。

なお、この間パパ・ママが長期的に休みを取れないからと、病児保育室を利用したいと考えられる場合もあると思います。

結論から述べると、病児保育室は、感染症OKの施設とNGの施設があり、家の近くの病児保育室があるから必ず安心できる、というわけではありません。

また、すべてにおいて病児保育室は申込者多数で予約が取れない実例も多く、体調のすぐれない子供にとっても慣れない病児保育室はあまり落ち着ける場所ではないでしょう。

病児保育室の利用は最終手段と考え、できるだけ仕事の調整や祖父母の協力等子供が安心して静養できる方法を考えてあげたいですね。

この冬2歳半で初めてRSウイルス感染症にかかった筆者の息子とA保育園の例

RSウイルス感染症について調べ情報を書かせてもらっている筆者自身も、実はこの冬我が子の初感染に、母親として試された一人です…!

自身も息子を保育園に通わせているいちワーキングママでもあるため、どのくらい休むものかというのはとても気になるポイントでした。息子は軽度で済みましたが、その際のことを書きます。よろしければ参考にしてください。

筆者の息子は、体力もある程度ついた2歳半で初めてRSウイルス感染症にかかり、幸いにも熱も咳も悪化せず終息し、陽性診断から4日目で登園OKをもらいました。

しかし、主治医曰く「(4日で登園再開は)大分早い例。無理は禁物」ということでした。念のため、翌週も外遊びを控え、家でもできる予防に努めました。

先述のように、乳児も同じ空間で生活している保育園であることや息子自身に無理をさせてはいけないという思いから、以下のことに気をつけて登園再開をさせました。

  1. 熱・鼻・喉すべての症状が落ち着いて丸一日様子を見てから登園の相談をしに受診した
  2. 抵抗力が落ちていると感じたため、園で他の病気(ノロウイルス感染症等)が発生していないかを確認してから登園させた
  3. 熱がなくとも、咳や食欲等に普段と違う点があれば迎えに行くので連絡が欲しいという旨を伝えた

1~3のすべてに関して、筆者が元保育士経験者であり、今も仕事も都合が付けやすい環境であったために少し慎重になりすぎている部分だとは自覚していますが、現場で病み上がりに登園してきた子供たちを見てきた経験から、以下のことを感じるのです。

「一日でも早く」と無理して登園をさせると、結果的に再度罹患や他の病気にかかって、またそれ以上につらい思いや何日も欠席をしなくてはならなくなるということを…。

ワーキングママには少しつらいですが、日数がかかっても完治してから登園を再開させた方が、良い状態をキープできる可能性が高いと思います!

低年齢児の多い保育園ですが、罹患した子供たちは皆登園OKをもらうまで自宅で安静にしていたからか、その後爆発的な集団感染にならずに終息してくれたようで一安心です。

何度もかかってしまい、その都度重症化のリスクがある病気だけに、しっかりと予防と治療に努めることの大切さを親としても身をもって体感しました。

一般的な風邪や年齢の高い子供と同じように「熱が下がったからOK」というアバウトな基準だけで登園を再開させないよう、慎重に様子を見てあげてくださいね。

大切なのは予防と早期対応!集団感染から我が子を守ろう!

我が子が実際にRSウイルス感染症にかかってしまった場合は、自宅で安静や、時に病児保育室の利用等をしながら回復をするのを待つことになります。

しかし、RSウイルス感染症は、いずれは我が子もかかるとはいえ、重症化のリスクが特に高い1歳までの感染は極力避けたいですよね。

RSウイルスは感染力の強いウイルスなので、保育園等子供が日々生活をしている場所や人が多い場所ではかなりの確率でウイルスをもらってきてしまうことになります。

ここからは、冬場の毎日の生活の中で、乳幼児のお子さんをもつママが“我が子をRSウイルス感染症から守るためにできること”を具体的にリストアップしていきます。

筆者は元保育士で、保育現場で乳幼児保育に携わっていた経験もあります。

  • 保育園で気をつけていること
  • 保育園側から家庭に気をつけてほしいと感じること・お願いしたいこと

これらの観点からも、具体例を紹介していきたいと思います。

最初の見出し『合併症や重症化に気をつけたいのは2歳までの乳幼児!基本情報のすべて!』の各項で軽く触れたものもありますが、より深くお伝えしますので参考にしてください。

人混みへの外出は最低限に!保育園児は休日の過ごし方を見直して

これまでの説明の通り、RSウイルスは体内に平均4~5日ほど潜伏します。

冬場は街にはRSウイルス感染症の潜伏期間中の人が溢れています。また、学童児以上にもなるとほぼ症状が出ず感染に気づかず日常生活を送っている場合も多いです。

また、RSウイルス以外にも、同時期にはインフルエンザウイルスやノロウイルス、乳幼児だとロタウイルス等、さまざまなウイルスに感染してしまう可能性もあり、こちらも怖いですね。

まずは、このシーズンは小さな子供を連れての人混みへの外出は極力控えるということを心がけたいです。

「人混みへの外出は極力」というのは、次のような意味を含みます。

お子さんが一人目で新生児で…等であればママはほぼ外出をせずに特に危険なシーズンだけでも家で過ごす、という選択肢があるかもしれませんが、多くの場合はそうはいきません。

日々の買い物やきょうだいの送り迎え等、日常的に小さな子供も連れ出さなくてはいけないシーンも多いでしょう。また、混んでいない場所でも、罹患者(が触ったもの等も)との接触があれば感染のリスクはあります。

なので、「必要以上の外出は減らした方がベター」という意味で捉えてくださいね。

子供が保育園に通園している場合は、感染症を避けるためだけに保育園を頻繁に休むわけにはいきませんが(集団感染を避けるためには理想ですが、パパ・ママの仕事もありますし)、通園以外の過ごし方を見直すことで、外部でのリスクを減らすことは可能です。

不調時は通園+健診等も控えることで我が子も集団感染も防げる!

上の項目では、「元気な我が子」がウイルスをもらわないよう外出を控える(予防)ことをポイントとしました。

今回は、「少し体調が悪い我が子」がより悪化しないよう外出を控える(対策)ことと、集団感染を予防するためのポイントがメインとなります。

熱が高くなくともどこか不調がある(残っている)子供を無理に登園させると、結果的により悪化してしまうケースも多いということを先述しました。

これは、保育園等はもちろんのこと、子供の集まるところでは、以下のような懸念があります。

  • 体調を崩し免疫力の落ちた我が子がより悪化したり他の病気をもらうリスク
  • 我が子が無理に行くことで、他の子にうつしたり集団感染を起こすリスク
どちらもできることなら避けたいものです。感染症と診断されていたらもちろんのこと、そうでなくとも体調が悪い際には子供が集まる場所に行くのは控えた方が良いでしょう。

それは、保育園だけでなく次のような状況でも同じです。予防接種や乳児健診等の予定がこの時期に入っている方も多いと思います。

基本的には、組まれた予定通りに病院や健診会場・役所等に出向き、その月齢に合ったものを受けるのが良いとされ、冬場でもそれは同じです。

もちろんどの時期でも、子供が発熱していたり嘔吐をしている等明らかに体調が悪い状態が見られれば、健診等を次回に組み替えることになると思います。

しかし冬場は、普段の時期より少し慎重に行動しても良いでしょう。

鼻水がひどかったり、体温が37.5度前後といった微熱のラインであっても、念のために予防接種や健診の日取りを見直しておいた方が、罹患のリスクは減ります。

乳幼児は普通に過ごしていてもさまざまな病気をもらいやすいですが、抵抗力が落ちている状態では、よりもらいやすくかかった際重症化をしやすくもなります。

予防接種・健診そのものや、パパ・ママの仕事との兼ね合いといったスケジュールも大切ですが、「念のために外出を控える」といった心構えによって防げる感染もあるのです。

もちろん、予約をしている以上、必ず関係機関に連絡を入れ、体調不良と変更の旨を伝え指示をもらってくださいね。

乳幼児がたくさん集まるこれらの場所に不調な我が子を連れて行くのを控えることは、我が子自身の状態の悪化を防ぐと共に、他の子供たちへの集団感染から守ることにもつながる大切な心構えです!

手洗い・うがいを徹底!アルコール消毒も効果あり!乳児はママができる範囲で

RSウイルスは、接触感染と飛沫感染によって人に移っていくウイルスですね。

外から帰ったり食事の前には手洗い・うがいを徹底することは、手についたり口や喉元に付着したウイルスを洗い流すのに大きな効果があります!

また、アルコールも感染予防に効果があることがわかっています!手やおもちゃの消毒にしようするようにしましょう。

接触感染対策としては、子どもたちが日常的に触れるおもちゃ、手すりなどはこまめにアルコールや塩素系の消毒剤等で消毒し、流水・石鹸による手洗いか又はアルコール製剤による手指衛生の励行を行います。

刺激が少なく乳児にも安全なアルコール消毒液を選び赤ちゃんの手に塗り込んであげる等、自分で予防を行うのが難しい小さな子供にはママが対策をしてあげてくださいね!

大人も予防を!幼児期からはマスクを着用しよう!

いくら子供がウイルスをもらわないようにと心がけていても、肝心のパパやママが予防を怠りウイルスをもらってしまっていては、日々お世話をされている赤ちゃんが罹患してしまうリスクは高まってしまいますよね。

必要以上にショッピングセンター等人混みに出かけるのを避けたり、手洗い・うがいを徹底するとともに、乳児にはできないけれど私たち大人ができる効果的な予防法があります。

それは、マスクです。マスクは、RSウイルス感染症やインフルエンザ等飛沫感染をする病気の他にも、水ぼうそう等空気感染を起こす感染症の予防にも効果があります。

鼻や顎の部分に隙間を作らず密着させるという正しいマスクの装着方法を実施することで、ウイルスが侵入してくるのを防ぐことができます。

しかし、マスクは特に感染を予防したい1歳までの乳児に直接装着することは難しいです。赤ちゃんはその他の予防法をとるとともに、パパ・ママがまずは自分の身を守ることに徹底しウイルスに感染しないことが大切です。

私たち周りの大人が積極的に使用し、自分自身の身を守るとともに、万が一自分が風邪や感染症にかかってしまった際にも咳等から赤ちゃんや周りにうつしてしまうリスクを減らしましょう。

保育園の先生方や病院のスタッフの方々は、冬場は特にマスクの装着を徹底されています。自分がうつったり、二次感染(Aちゃんの病気が小児科の先生を介してBちゃんにうつるといった現象)が起こらないよう、気をつけているのですね。

また、乳児は難しいですが、幼児(早ければ2~3歳頃から)はマスクをつけることがだんだんとできるようになってきます。
  • 小児科やショッピングセンターに行く際に装着
  • 家族で罹患者が出たり、その子自身が感染症にかかってしまった際に装着

子供はマスクをずっとしておくのはをがったり、負担が大きくなってしまうこともあるので、上のように着用シーンを決めて、子供が気に入る付け心地や見た目(プリントされているキャラクター等)のものを選んであげると良いでしょう。

年中や年長クラス(~小学生)くらいの年齢にもなれば、保育園・幼稚園・小学校等に行っている間、ずっとマスクを装着していられる子供も増えてきます。していない子より、予防効果はもちろん高くなりますね!

子供の頃からマスクの着用を「自然なこと」と認識させることで、これからもさまざまな病原菌から自分の身を守るのに役立ちます。パパ・ママと一緒に、幼児期以降のお子さんにはぜひマスクを取り入れてみてくださいね。

早めの受診と十分な安静で防げる重症化!水分補給を心がけて!

最後に、RSウイルス感染症にかかってしまった際の早期対応についてです。

いくら予防をしていても、かかってしまうときにはそうなってしまうのが病気ですよね…。残念ながら、RSウイルス感染症の場合、2歳までの罹患率がほぼ100パーセントというデータに見えるように、いつかその日はやってきます…。

RSウイルス感染症は、初期の鼻水や咳といった症状を軽く見てしまっていては、重症化するリスクも上がる病気でしたよね。

逆に捉えれば、早めに対処することで重症化を防げる可能性が上がる、ということでもあるのです。

具体的な方法を見ていきましょう。

いつもと様子が違ったら早めに受診!合った薬の服用を!

まず、小さな子供がいつもと様子が違ったら、早めに小児科等に連れて行くようにしましょう。

冬場は、他の季節よりも、鼻がぐずつくといった風邪のような症状でも慎重に様子を見、つらそうにしている時にはシロップ等市販の風邪薬で対応するのではなく、その子の症状に合わせた薬をもらって飲ませるようにしてください。

RSウイルス感染症は、先述のように特効薬はなく対処療法となるので、「病院なんて意味がない」というママもいるようです。

しかし、「ただの咳」と思っていた咳が悪化し、肺炎を引き起こし救急車に乗ることになった…というケースも多いのがRSウイルス感染症の特徴です。

医療機関を受診し、検査・処置・リスクも含めた説明を受ける等、専門家である医師の指示に従うことで、合併症や重症化を防げる可能性があがります。

また、出された薬は「嫌がるから」「治ったから」等勝手な判断で服用を中止させず、処方された期間(または再度受診し指示をもらうまで)きちんと飲ませてあげてくださいね。

咳が脱水症状を引き起こす!?呼吸の安定と“ゆっくり水分補給”がカギ!

RSウイルス感染症には、一般的に嘔吐や下痢といった症状は発表されていません。

しかし、以下のような理由で、体からたくさんの水分が奪われ、いわゆる脱水症状やかくれ脱水(※2)の状態になってしまうことも多いです。

※2:脱水症状による症状が出始める手前の、多くの人が脱水になっていることに気づいていない段階

  • 激しい咳によって吐いてしまう(内蔵系が原因でない嘔吐)
  • 咳や喉の痛み、症状のつらさ等で大泣きをしたり水分補給拒否が起こる
  • 熱が高くなり、発汗が増える
ひどい咳がメインのRSウイルス感染症で脱水症状に注意をしなくてはならないのは、水分が出ていくのに、思うように補給することができない状況になるからなのですね。

子供が嫌がったり、すぐむせてつらそうに感じても、水分補給はしっかりと心がけるようにしましょう。哺乳瓶やコップで水分が取れない状況であれば、小さなスプーンで一口ずつでも、ゆっくりと水分をあげてくださいね。

それでも、むせて激しく吐いてしまったり、月齢の低い乳児である場合等には、再度受診や時には救急受診も視野に入れてください。脱水症状は、命の危険にもさらされる症状です。

しかし、多くの場合、RSウイルス感染症は咳が落ち着くと呼吸も楽になり水分も摂れるようになります。

「病気だから寝かせておかなければ」「横になっているのが一番楽だろう」しんどそうな子供を前に、こんな風に思うことはありませんか?

子供や状況にもよりますが、RSウイルス感染症のように咳がひどく苦しい状況の際には、子供の体を起こしてあげたり縦抱きにしてあげる方が、呼吸が落ち着く場合もあります。

安静はもちろん大切なのですが、これは必ず布団で横にならなければならないわけではありません。ベビーチェアのリクライニングや抱っこ等を活用しながら、子供が楽になる体勢を探してあげてくださいね。

このように、お医者さんの診察を受け、パパやママが脱水症状に気をつけながら子供を見守ってあげることが、重症化防止や回復に一番大切なことだと言えるでしょう。

毎冬気になる!けれど防げる感染と重症化!無事に3歳を迎えよう!

RSウイルス感染症は、最悪の事態も含めて、乳児をもつママは特に感染や重症化について気になってしまいますよね。

0歳の冬を乗り切っても、1歳、2歳…と、毎年冬に近づくにつれ、不安も大きくなってくるでしょう。

しかし、初めにお伝えしたとおり、RSウイルス感染症は、年齢が上がるほど重症化のリスクは下がってくる病気です。幼稚園児や小学生にもなると、かかっていることにすら気づかず平気で遊んでいることも多いようです。

2歳までにほとんど全員の子供がかかるとされていますが、この中の多くは症状が軽度で済んだ子供たちです。

子供は病気を経験しながら強くなっていきます!

病気についてや予防法を知り、感染してしまった際の看病や登園再開等も焦らず慌てず一つひとつ対応していきましょう!

無事3歳を迎えられると、RSウイルス感染症の脅威や不安感からは晴れて卒業できます!その日を目指して、お子さんの日々の健康管理に取り組まれてくださいね


良い歯医者さんって?子供の矯正治療におすすめの歯科の選び方

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子供に矯正しよう(させよう)と考えたとき、最初にするのが矯正の歯医者さん探しでしょう。

インターネットで通える範囲を検索してみると、何軒もヒット。その場合、まずは矯正相談に行く歯医者さんを絞らなくてはなりません。

ここで、最初の難関です。矯正の歯医者さんは、何を基準に選んだら良いのか?さっぱりわからず途方にくれてしまうかもしれません。

はじめての矯正相談から治療先の決定まで、治療を始めて後悔しない、矯正の歯医者さんの選び方を考えてみました。

どうやって探す?まずは近所の口コミから

矯正の歯医者さんの探し方には、いくつかあります。

  1. 近所の人、保育園、幼稚園の保護者の間の口コミ
  2. かかりつけの歯医者さんの紹介
  3. インターネットなどで自力で探す

1.で評判が良いなら、その土地で長く愛されている医院だからでしょう。そういった情報がある場合は、まず相談先に入れておきましょう。治療結果も、近所の患者さんから直接きけるかもしれません。

2.かかりつけの歯医者さん(一般歯科)は、その医院で矯正治療を行っていないとき、矯正をしている他の歯科者さんを紹介してもらえます。

何軒か比較検討したい場合は、いくつか歯医者さんをみつけねばならないので、3.の自力で探す、が必要でしょう。

ネットの口コミを探すのは、ほどほどに~気になったら実際に見に行こう

ネットでどんな商品を選ぶ場合でも、使用感の良し悪しを知りたいとき、「口コミ」の評価を参考にすることがあると思います。

しかし、通常どこのだれともわからないのが口コミ。賛否両論あるとき、どちらか一方しかないとき、どちらにしても、何に信を置いたらよいのかわからず混乱してしまうことがあります。

ネットの口コミチェックはほどほどにして、違う面から選び方を考えてみましょう。

気になる医院があったら、矯正相談の予約に医院へ足を運んでみるのも良いと思います。実際に受付や雰囲気や待合室を見るのは、医院全体の雰囲気を知るための参考になります。

何か違うの?矯正治療をしている歯医者さんは3種類

矯正している歯医者さんには、次の3つの種類があります。

  1. 一般歯科で矯正治療も行っている
  2. 歯科大学の附属病院の矯正科
  3. 矯正専門の歯科医院

矯正治療の歯医者さんを探す前に、まず知っておきたいことがあります。一般歯科の看板にある「診療科目」についてです。

一般歯科でも診療科目「矯正歯科」と看板に書くのは自由です.

歯科医師免許を持つお医者さんは、次の4つの診療科名を自由に標榜(外部に広告、看板などに表示すること)し、治療を行うことができます。

  • 歯科
  • 小児歯科
  • 矯正歯科
  • 歯科口腔外科

必ずしも、矯正治療の十分な専門技術や治療経験もつ歯医者さんでなくても、矯正の治療ができる!患者としては、ちょっとびっくりです。

今やコンビニの数を上回るほど、数が多いといわれる歯医者さん。2006年に厚生労働省と文部科学省から、大学歯学部への定員削減要請や歯科医師国家試験の合格基準引き上げが示されています。

競争の激しさからか、患者の「囲い込み」ともとられかねない、早期治療の勧めなども聞かれます。

矯正の相談は、一つの医院でなくいくつか訪ねて治療方針を聞き、慎重に考えましょう。

1.一般歯科での矯正治療

通常、虫歯、歯周病の治療、インプラントなどを行っています。また、矯正担当のお医者さんが常勤でなく、非常勤の場合があります。

一般歯科での矯正の特徴
  • 矯正についての知識、技術、治療経験が必ずしも十分でない場合があります。
  • 矯正中の虫歯や歯周病の治療を同じ医院でできる。
  • 高度な矯正治療技術が必要になった場合、矯正専門医院へ転院になる場合がある。
  • 矯正担当が非常勤の場合、装置装着中に外れた、などの急患に対応できない場合があります。

2.大学の附属病院での矯正治療

大学病院の付属医院は、研修中の歯科医師の研修機関でもあります。

大学付属病院での矯正の特徴
  • 特殊な治療に対応できる。
  • 診療時間は、遅くても18:00ごろまでの場合が多い。
  • 指導医の監督の元で、研修医が治療にあたることがある。

3.矯正専門医院での矯正

一般歯科医院の歯医者さんと同じく歯科医師免許を取得し、大学卒業後に矯正の専門技術を学んでいます。矯正を専門に治療し、虫歯治療などはほとんどが行っていません。

矯正専門医院での矯正の特徴
  • 矯正の治療経験が豊富で、治療技術が高い場合が多い。
  • 装置の故障など急な受診にも対応できる場合が多い。
  • 矯正中の虫歯治療や矯正のための抜歯の時、一般歯科へ通わなくてはならない場合がある

矯正を専門の歯医者さんは、歯科医師免許を取ってから、さらに大学病院などで5~6年、矯正の専門的な研修を受けており、「認定医」や「専門医」などの資格を持っていることが多いです。

矯正歯科を選ぶ客観的な目安~矯正専門医とは

「小児歯科専門医」など、「~専門医」という看板をみかけることがないでしょうか?

これは通常、厚生労働省に届け出た団体が認定する専門性資格を持っていることを指し、看板に掲げられる「専門医」の資格です。しかし、「矯正歯科専門医」は、まだこの中にはいっていません。

現在は、下記の3つの団体それぞれの審査基準で、「専門医」、「指導医」、「認定医」などの資格の認定を行っています。

矯正専門医の資格を認定している団体の名称/認定資格
  • 日本矯正歯科学会(JOS)専門医/指導医/認定医
  • 日本歯科矯正専門医認定機構(JBO)指導医・臨床指導医/専門医
  • 日本成人矯正歯科学会(JAAO)指導医/専門医/認定医

ただし、先の理由で看板や広告に「矯正歯科専門医」とは表示していません。お医者さんのプロフィールなどで、「日本○○学会、専門医(指導医/認定医)」などの記載があるか見てみましょう。

各団体のHPでは、専門医や認定医のお医者さんを検索できます。通える範囲に専門医や認定医の先生がいるか?探してみましょう。

矯正専門医、指導医、認定医。違いは何?臨床経験の豊富さや技術力

ところで、この資格、専門医、指導医、認定医に分かれていまが。何がちがうのでしょうか。日本矯正歯科学会の専門医、指導医、認定医の資格をみてみましょう。

認定医
学会に入会し、研修機関で5年以上矯正歯科の研修をするなど、一定の審査に合格すると認定医の資格が授与されます。
指導医
認定医の資格をもち、大学病院などで教育指導の経験、研究実績など、一定の審査に合格すると指導医と認定されます。矯正医の指導役としての資格です。
専門医
認定医の資格をもち、課題症例にあたる10の症例を自身が治療し、学会へ結果を提出するなど、一定の審査に合格すると資格が認定されます。

資格の取得条件につきましては、こちらを参考にさせていただきました。

日本矯正歯科専門医名鑑制作委員会様のサイト
http://www.nichikyosen.com/index.html
「矯正歯科医の種類/日本矯正歯科学会専門医の位置づけ」

まず認定医となり、さらに指導医と専門医、二つの資格を持つ歯医者さんもいます。

専門医の審査では、治療した患者の治療結果を学会へ提出する際には、患者本人の同意をとらなければいけないそうです。

患者と信頼関係が築けるかどうかも、認定基準のようですね。

予約して矯正相談へ~たくさん情報を仕入れよう

矯正相談にかかる費用は、無料~5,000円程度です。ぜひチェックしておきたいポイントがいくつかあります。

  1. 受付周りや待合室の雰囲気
  2. 受付の対応
  3. 歯医者さんとスタッフのコミュニケーション
  4. 歯医者さん自身と話したときの印象
  5. わが子の症状での一般的な治療方針

詳しい個別の治療計画は、検査、診断を受けないとわからないです。しかし、その医院では一般的にどのように治療をするのか、聞いてみましょう。

相談結果は持ち帰り、他の情報などもあわせ比較検討して、次の検査へ進む医院を決めましょう。

ゴールをどこに置く?矯正の目標を、はっきりさせると選びやすい

ある矯正の歯医者さんで相談の時に、「矯正は、大人になってもできるから。慌てなくていいんですよ。」といわれたことがあります。

この歯医者さんは、専門医と指導医の資格を持っていて、長く同じ場所で、矯正歯科専門医院を経営しています。でも、ネットや最寄り駅で広告を見ることはなく、医院自体はかなり地味な印象。

いくつか他の矯正歯科で相談したのち、うちの子供はこちらの医院で、治療を開始することにしました。

この時、この矯正医院を選んだ決め手は、症状によっては慌てて治療を開始する必要はないと、教えてもらったことだったと思います。

矯正はゴールをどこするか考えることで、歯医者さんを選ぶ決め手がみえてきます。例えばこんなゴールがあります。

  • 一期治療である程度永久歯を良い歯並びに誘導できたら、その後のある程度のデコボコは気にしない。
  • とにかく、永久歯をきれいなアーチにしたい。
  • なるべく抜歯を避けて、なるべくきれいなアーチにしたい。
  • 今のうちに、歯に悪いクセだけ止めさせたい。

目指しているゴールを、相談の時に歯医者さんに伝えられると良いですが、決めかねる場合は相談してみましょう。

時期を区切るとゴールは設定しやすいです。例えば、「前歯の永久歯が、4本生えそろうまで」や、「親知らず以外の永久歯が生えそろうまで」など、歯医者さんと一緒に、期間ごとのゴールを考えてみましょう。

相談すれば知識が増えます~矯正相談を利用しよう

今は、インターネットなどでいろいろな情報が手に入れやすく便利な反面、何を基準にその情報信じたらよいのか、わからなくなってしまうこともあります。

そんな時、専門医などの資格は、技術や治療経験の面で、安心して矯正歯科医院を選ぶ目安の一つになります。

資格をもつ医院を含め、いくつかの矯正歯科医院へ足を運んでみましょう。きっと、相談で質問を重ねるごとに、矯正に関する理解が深まり、治療先を選ぶ助けになります。

長期にわたる治療には、歯医者さんとの関係も大事。親子とお医者さんで、良いかみ合わせ、良い歯ならびを目標に、気持ち良いゴール目指しましょう。

子供の歯列矯正の費用・手順・リスク!矯正相談前に知っておこう

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歯科の定期健診で、噛み合わせの問題を指摘され、慌てて矯正治療をしている歯医者さんを探して相談へ。

しかし、予備知識ゼロだと、ただ歯医者さんの説明をきくだけで終わってしまうことも。また、勧められるまま治療を開始して、あとで他の治療法などを知ってしまうと、ちょっとモヤモヤしそうです。

使用する装置について、我が子と同じような症状では他にどのような装置が使われているのか?についてある程度知っておけば、歯医者さんにその効果をどのように考えているか、治療開始前に聞いてみることができます。

歯医者さんへ行く前に、慌てず落ち着いて質問できるよう、子供の矯正について、治療費、治療の流れ、使われる装置、また治療中に起こりうるリスクなどをまとめました。

相談~検査~診断、治療開始までの流れ

相談から治療開始となるまでの流れは、このように進みます。

  1. 矯正相談
  2. 検査
  3. 診断~治療計画を聞く
  4. 治療の前の準備
  5. 治療開始

1.矯正相談

まずは、矯正の相談。お医者さんに電話などで予約して、子供を連れていきます。この時、先に口の中の写真を撮り、一緒に見ながら相談することもあります。

  • 時間:30~60分程度
  • 費用は、無料~5,000円程度
  • 噛み合わせや歯ならびで困っていること、不安なことなどお医者さんに相談します。
  • 歯医者さんが口の中を見て、わかる範囲で質問に答えたり、矯正の一般的な注意事項などを説明します。

2.検査

相談した医院で、さらに詳しい治療計画を知りたい!となった場合は検査をしてもらいます。

  • 時間:30分~60分程度
  • 費用:15,000円~30,000円程度

歯やあご、かみ合わせの状態を知るために、最低でもこのような検査をします。

  1. 頭部のレントゲン写真(セファログラム)の撮影
  2. 歯列全体のレントゲン写真(パノラマ)の撮影
  3. 顔や口の中の写真を撮影
  4. 歯の模型の作成
  5. 虫歯や顎の関節のチェック

3.診断

検査終了から診断結果が出るまでは、2,3日から3~4週間後と医院により異なります。

  • 時間:30分~60分程度
  • 費用:15,000~20,000円程度
  • 精密検査の結果から、治療の開始時期、治療目標、どのような装置を使うかや、治療費について説明を受けます。

検査の結果、今のところ治療を開始しなくてよい場合は、経過観察となります。

4.治療の前の準備

  • 虫歯や歯周病などがあった場合は、先にその治療をします。
  • 装置をつくるために歯型をとったりします。

一般に、矯正を専門に治療している歯科医院では、虫歯の治療などは行っていません。そのため、かかりつけの歯科医院か、矯正の歯医者さんが紹介する歯科医院で治療をします。

そして治療開始です。装置を使い始めたら、調整などのため、1カ月に1回程度通院します。

子供の矯正治療、全部でいくら?気になる費用のこと

矯正は一般に健康保険の適用がされません。自由診療にあたり、それぞれのお医者さんで料金を決める為、お医者さんにより金額が違い、請求費用の決め方も支払方法も異なります。

一期、二期ってなに?混合歯列期が一期、永久歯が生えそろったら二期です

子供の矯正で言われる一期、二期の区別は、永久歯が生えそろったか?で区切られます。混合歯列の間は一期、永久歯が生えそろったら二期の治療になります。

個人差がありますが、永久歯が生えそろうのは11~13才ごろです。

ちなみに、永久歯の根が完成するのは14~15才ごろ、親知らず(第三大臼歯)が生える場合は17~20才ごろ(個人差が大きい)です。

一期治療
  • 3才ごろ~12才ごろの乳歯と永久歯の混合歯列の期間に行います。
  • 主に、成長にあわせて歯列を広げたり、永久歯がきれいに生えるように準備する治療です。
二期治療
  • 永久歯が生えそろった後~あごの骨の成長が終わってから開始。
  • 主に、ブラケット(ワイヤー矯正)での治療です。

一期から治療を開始しても、一期で治療終了とはならず、二期へ進む場合が多いようです。

お医者さんによってちがう!矯正費用の請求の仕方2種

矯正治療の費用の請求には大きく分けて2種類あります。

1.定額制(トータルフィー制)
全ての治療費をトータルで請求。通院の都度の支払いはありません。
2.基本料金(装置・技術料)+処置料(調整料)
基本の矯正料金の外に、通院する都度に処置(調整)料がかかります。

治療に入る前にかかる費用として、下記があります。

  • 初診相談料(無料~5,000円程度)
  • 検査料・診断料(30,000~50,000円程度)

総額はこれに、治療費がプラスです。

  • 一期の治療費:約30~50万
  • 二期の治療費:約40万~60万

症状や治療期間によって変わってきますが、一期と二期通してでは、80万~100万くらいかかりそうです。

子供の歯列矯正は医療費控除の対象!忘れずに申告しよう

子供の矯正は確定申告の医療費控除の対象になります。治療費の領収証は申告まで大切に保管しましょう。

1/1~12/31の一年間に支払った医療費が10万円を超えると、保険金などで補てんされる金額を差し引いた金額を所得から控除できます。他の医療費とまとめて申告できるので、病院でもらった領収書は大切にとっておきましょう。
ローンやクレジットで支払った場合も控除の対象になります
信販会社が立て替え払いした金額は、ローン契約が成立した年の医療費として申告できます。

歯科医の領収書が無い場合は、ローン契約書の写しなどを添付書類として提出します。

治療のための交通費も医療費控除の対象です
小さい子の場合は付き添いの人の交通費も申告できます。公共交通機関なら日にちや乗車区間、金額をメモしておきましょう。タクシーの場合は領収書をもらいましょう。

ただし、自家用車のガソリン代や駐車場代は控除対象外です。

(2) 発育段階にある子供の成長を阻害しないようにするために行う不正咬合の歯列矯正のように、歯列矯正を受ける人の年齢や矯正の目的などからみて歯列矯正が必要と認められる場合の費用は、医療費控除の対象になります。しかし、同じ歯列矯正でも、容ぼうを美化するための費用は、医療費控除の対象になりません。

矯正で健康保険が適用になる症状もある!一例を紹介

健康保険が適用になるのは、以下ような場合です。

  • 唇顎口蓋裂など国が指定する疾患のとき。保険を扱っている医院なら保険での治療ができます。
  • 反対咬合(受け口)などで顎変形症と診断され外科手術を行い、指定された医療機関、施設で表側矯正の治療を受けるなどの要件を満たしたとき、手術前後の矯正治療に健康保険が適用されます。

都度保険会社や歯科医師に必ず確認をしておきましょう。

どんなものを使うのか?治療に使う装置

矯正で使用される装置には、骨の成長に合わせて使うもの、成長が終わってからも使うもの、いろいろあります。6才ごろまでによく使われる装置を集めてみました。

ムーシールド

マウスピース型の矯正装置です。3才から使用でき、主に反対咬合の治療で使用されています。

主に下のような働きが目的で使用されます。

  • 舌からの圧力と唇からの圧力のバランスを整える。
  • 舌が正常な(高い)位置に来るように導く。

歯並びを整えるというより、口の周りの筋力のバランスを整え、かみ合わせが改善するようにする装置です。

寝ている間に使用しますが、舌を上に上げて装着させなければならないので、ちょっと練習が必要だそうです。

ムーシールドは、歯科医師の診査診断により処方され、受け口を治療するための医療器具です。

T4K(ティー・フォー・ケー)

こちらも、マウスピース型の矯正装置です。6才~12才で使用されます。「T4K」は、「Trainer for Kids」の略です。

主に下のような働きが目的で使用されます。

  • 口の周りの筋肉を鍛え、バランスを整える。
  • 舌を正常な位置に導く。

家にいる間に1時間と、寝ている間使用します。

インファントトレーナー

2才~5才で使う、持ち手がついたマウスピース装置です。

  • 毎日10分~20分程度使用。
  • 口の周りの筋肉を鍛え、正しく噛む、鼻で呼吸する、飲み込み方、舌の位置にくるようなどの訓練をします。

チンキャップ(chin cap)

下顎の成長を抑えるための装置です。

  • ヘッドキャップと、おとがい(下あごの先)にあてるチンキャップに分かれていて、両方のフックにゴムをかけて牽引します。
  • 家にいる間装着し、睡眠時間含め一日最低8時間、10~12時間以上つけてると効果的といわれます。
  • おとがいや、額、頬など、装置があたる部分がむれることがあります。その時は、当たってしまう場所に、ガーゼなどをはさんであげると良いでしょう。

うちの子は、反対咬合の治療のため、このチンキャップを5才半~7才の間1年半ほど使っていました。

使用した結果ですが、永久歯への生え変わりの時に治るかも、と淡い期待をしていたのですが、前歯の一本が、やはり反対で生えてきてしまいました。

別の治療だったらもっと効果があったのか?治療していなかったらもっとひどかったのか?などが気になりますが、今は次段階の治療を検討中です。

床矯正装置(しょうきょうせいそうち)

拡大矯正装置のひとつで、主に成長期に使われる装置です。

  • レジンのプレート(床)にワイヤーとバネや拡大調整用のネジがついています。
  • 成長に合わせて使用し、調整ネジを巻いて歯列を広げます。
  • 取り外しができるので、食事や歯みがきの時便利です。

床矯正だけなら「抜歯しない矯正」ですが、広げられるだろうスペースで、将来はたして抜歯せずに永久歯がきれいに並ぶのか?気になるところです。歯医者さんに聞いておきたいポインをまとめました。

  1. いつからいつまでどの装置を使って、どれくらい広げられるのか。
  2. 広げた歯列は広がったまま安定するのか。
  3. 将来抜歯してワイヤー矯正することになるのか?また、その場合でも、この床矯正は有効か?

目指すゴールは、永久歯の良いかみ合わせ。本人にかかる負担を考え、お医者さんと相談しましょう。

あいうべ体操!口や下の筋肉を鍛え口呼吸による悪い歯並びを予防!

装置ではありませんが、歯医者さんですすめられることもある口と舌の筋肉を鍛える体操です。
口をしっかり閉じられるようにして、口呼吸が原因の悪い歯並びの予防に効果が期待できます。あいうべ体操のやりかたは簡単です。

  1. 口を、「あ」、「い」、「う」と大きく開ける
  2. 舌を「べー」と下へ伸ばす

これを1セット10回、3セット行います。

口呼吸を止めると、細菌にのどを直接攻撃されないので、風邪予防の効果があるともいわれています。

その他子供が成長していくると使用される装置

子供の成長が進んでいくと、別の装置も登場します。

上顎前方牽引装置(じょうがくぜんぽうけんいんそうち)/フェイシャルマスク

上あごの成長期(7才~10才ごろ)に、骨格が要因の反対咬合の治療などに使われます。

ワイヤー矯正
11才~13才ごろ、永久歯が生えそろうと、ブラケットといわれる金属を歯の表面に付けて、アーチ状のワイヤーを通す、ワイヤー矯正が始まります。
装置を外したら治療終了?いいえ、しばらくは固定が必要です。

例えば、二期の治療でワイヤー矯正(2~3年装着)をしたら、歯の戻りを防ぐ「保定」という期間が、だいたい装置の装着期間と同程度必要です。

治療中のリスクや注意点とその対処法について知っておこう

先にリスクを知っていれば、後悔することもありません。治療中に考えられるリスクと、解決法を考えてみましょう。

1.固定装置装着中は、虫歯にならないよう細心の注意が必要

治療中に虫歯になってしまうと、固定装置は一旦外して虫歯の治療をしなければならず、治療期間が長くなることになります。

取り外しのできない固定式の装置が口に入っている間は、装置が邪魔で歯磨きがしづらいです。装置の留め具の境目など、狭いところに毛先が届く、便利な歯ブラシがあります。

ワンタフトブラシ

先のとがったごく小さなヘッドの歯ブラシです。ブラケットの周りを磨くとき重宝します。

2.矯正治療だけでは治らないものもある!反対咬合の外科治療について

反対咬合(受け口)や開咬で矯正の相談をすると、先生が先に説明をしてくれると思います。

骨格性の反対咬合で歯列矯正だけでは治らない場合、顎変形症と診断され、外科手術となる場合があります。その場合は一定の要件を満たすと健康保険が適用されます。

3.やりたくないって言いだしたら…見た目が気になる年頃

小さいうちは何でも親の言う通りやってくれたりします。が、思春期に入ると、そうもいかなくなるかも。

それを見越して、早期治療を行い永久歯をきれいに並びやすいよう誘導しておく、という方法もあります。

見た目が気になると本人の学校生活にも影響してします。本人が「歯ならびは気にならないから、矯正したくない」という場合もあります。男の子に多いそうです。

4.治療の途中で遠方へ引っ越しすることに

治療開始前なら、治療中に引っ越した場合についてお医者さんに相談しましょう。 しかし、矯正は治療の期間が長いことから、治療中に突然引っ越さなければならなくなった!ということも起こるかもしれません。

その時は、選べる場合は、2つから選ぶことになります。

  1. 治療を受けている医院に引っ越し先から通えるお医者さんを紹介してもらう。
  2. 遠距離でも今通っているお医者さんに通う。

遠方に転居しても、月一回だからと、通い続ける方もいます。転院する場合は、今のお医者さんから自分の治療の情報が転院先のお医者さんに渡るように手配をお願いしておきましょう。

治療費の方は、お医者さんによりいろいろです。治療が終わった分までを清算してくれる場合も、返金されない場合もあります。

相談の時など、治療開始前に聞いておくのが一番ですが、治療を開始するときにお医者さんからもらった資料に、書いてある場合もありますのでよく見てみましょう。

5.治療中、お家で必要なケアなど

いざ、治療開始。早期治療の場合は、家でのみ装着する装置が多いです。家に帰ったら、子供に忘れずつけてあげることが必要です。

また、長時間の装着によって効果が期待できるものが多いので、行動予定を決めて時間を確保してあげましょう。

固定式の装置の場合は、大変なのは歯磨きです。お家のケアで重要なのは2つです。

  • 取り外しできるもの(可撤式)なら、忘れずにつけさせる
  • 固定式なら、虫歯をつくらないように気を付ける

知っておけば、避けられるリスクもある~矯正について良く知ろう

治療を始めたけど、転院したくなってきた…。その理由は、やはり治療の進み方やお医者さんの説明に納得がいかない、”不信感”から多いのではないでしょうか。

では、なぜ不信感が湧いてくるのか?「治療を始めてから、他の良さそうな治療法を知った」や「治療の効果が十分でないときの計画を聞いていなかった」などが考えられます。

後悔しない治療を開始するにはどうしたらいいのでしょう?

まずは、歯医者さんが説明していることを理解し、疑問点は納得できるまで質問するのが良いと思います。

矯正の装置の仕組みなどは、素人にはなかなか難しいです。ですが、なんとか理解して、疑問点を整理して聞いてみましょう。受け答えの過程で、歯医者さんの人柄を知ることもできます。

矯正について良く知り、納得してから治療を開始しましょう。

悪い歯並びの原因や影響は?子供の歯列矯正の検討時期と必要性

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子供の歯並びが気になると、矯正という言葉が頭に浮かびます。親自身が歯並びで苦労した経験があると、子供には苦労させたくないと思うもの。

矯正の早期開始について考える方も多いと思います。早い時期からの子供の成長にあわせた矯正によって、抜歯せずに治療できる場合もあるといわれます。

しかし、早く始めて一旦治ったと思っても、その後の成長によって変化して再び治療が必要になってしまうこともあります。

治療を始めてから、後悔したくありません。悪い歯並びの影響や種類、そして気になる歯列矯正の時期についてなど、歯医者さんで慌てないよう、相談に行く前に知っておきたいことをまとめました。

悪い歯並びの影響は、こんなところにあらわれます

歯並びや、かみ合わせが悪いと、具体的にどんなことになる可能性があるのでしょうか。

虫歯になりやすい
かみ合わせが合わないと、十分に食べ物を噛まず、すぐ飲み込んでいることがあります。
  • よく噛まないと唾液が十分に分泌されません。唾液は歯を守る役目をしているので、虫歯のリスクが高まります。
  • 歯並びがデコボコでは、歯みがきの時に磨き残しやすいです。
発音への障害
前歯が正常にかみ合わないと、「さしすせそ」や「たちつてと」がうまく発音できず、舌足らずな話し方になってしまいます。
口を閉じていられなくて口呼吸する
鼻でなく口で呼吸をすることを口呼吸といいます。前歯が出ていたり、上下の歯が閉じられないと口呼吸になってしまうことがあります。口呼吸が心配なのは、だらしなくみえるからだけではありません。
  • 通常の鼻での呼吸よりも、細菌がのどへ攻撃をしやすい。
  • 口が乾くので、口臭が出やすい。
  • 唇が荒れる。
  • 唾液が歯を守れず、虫歯や歯周病のリスクが高くなるなど。

テレビを見ているときなどに、口元を見てチェックし、口で呼吸していたら、口を閉じて鼻で呼吸するよう促しましょう。

歯並びが悪いために口呼吸になる例をあげましたが、口呼吸は鼻の病気でおこる場合があります。口呼吸は歯並びを悪くする要因でもあるので、注意が必要です。

アデノイド肥大

鼻の穴の奥~喉のあたりにアデノイドというリンパ組織の集まりがあります。リンパ組織は体の中の老廃物を集めて体の外に出す、細菌から体を守る役割があります。

この部分が大きくなってしまう症状をアデノイド肥大といいます。原因はよくわかっていません。副鼻腔炎や中耳炎、難聴などの症状を引き起こすこともあります。

鼻より口の方が楽に呼吸できるのか、子どもから鼻が詰まっている、と言ってこないこともあるので、気付きにくいかもしれません。

顔の表情で口元が整わない
口元を気にして、人前で口をあけて笑えない、しゃべれない、といった気持になってしまうこともあります。

見た目が気になる年頃になると、子供のほうから「矯正したい!」と言ってくるかもしれません。

なぜ、矯正が必要になってしまうのか?歯並びが悪くなる原因

どうして歯並びが悪くなってしまうのか?親からの遺伝のせい?おしゃぶりのせい?原因とされるものをみてみましょう。

先天的なもの
先天性欠如歯、過剰歯、埋伏歯など

こちらについては、後で「悪い歯並びは、こんな歯並び」でとりあげさせていただきます。

遺伝によるもの
親の特徴が必ず子供に、ということはありませんが、あごの骨格や歯の大きさが遺伝することはあるでしょう。

遺伝の結果、両親からそれぞれ受け継いだあごの骨格と歯の大きさの、バランスがとれない場合もあります。

ちなみに、歯医者さんへ「受け口」で相談をしに行くと、必ずと言っていいほど「近親で受け口の方はいますか?」と聞かれます。それだけ遺伝的な影響があるということでしょう。

乳歯の虫歯
虫歯が原因で乳歯を早く失ってしまうと、無くなったところの両側の歯が寄ってきてスペースが狭くなり、永久歯がきれいに並ぶことができない場合があります。

生活習慣で歯並びが悪くなる!歯並びに悪いクセ

歯列(歯並び)に関しては、乳歯期の虫歯もその一つですが、生活習慣からの影響も大きいといわれています。

歯並びに悪いとされる生活習慣の主なものをいくつかあげます。

  • 固いものをよく噛まない
  • 頬杖をつく
  • 舌突出癖(ぜつとっしゅつへき)/舌癖(ぜつへき)
  • おしゃぶりの長期使用
  • 指しゃぶり
  • うつぶせ寝
  • 口呼吸

なぜこれらのクセが良くないのか?詳しくみてみましょう。

固いものをよく噛まない
野菜スティックのような固い食べ物を噛むと、奥歯は食べ物をすりつぶすため横に動きます。この動きは噛む回数とともに、あごの成長を促します。

きちんと噛む習慣がないと、あごが十分成長できず、歯並びに影響します。

食事中、椅子に座る場合は足がぶらぶら宙に浮いているのも良くないそう。下に台など置いて足を落ち着けて、姿勢を良く食べさせましょう。

頬杖をつく
片側からの押す力で、歯が傾いてしまったり、あごの形に影響する場合があります。

頬杖は、姿勢にも悪そうですね。

舌突出癖(ぜつとっしゅつへき)/舌癖(ぜつへき)
上下の前歯に舌をはさんだり、舌で裏側から歯を押すクセをいいます。

指をしゃぶるクセ、口呼吸、舌が大きいことなどが原因とされ、開咬、上顎前突(出っ歯)、下顎前突(受け口)を引き起こす要因の一つとされています。

おしゃぶりの長期使用
母子健康手帳の「育児のしおり1歳ごろ」のページでは、「長時間」、「長い期間」のおしゃぶり使用が与える、将来の歯並びや噛み合わせへの悪影響について、注意を促しています。
「長時間にわたり、長い期間おしゃぶりを使用すると、歯並びやかみ合わせが悪くなる場合があります。声や言葉を出す機会も減ってしまいます。また、歯の生え方や色、歯並び、口の形などが気になるときは、早めに歯科医師など専門家に相談しましょう。」
引用…母子健康手帳「育児のしおり1歳ごろ」より

また、乳歯の噛み合わせがしっかりしてくる2才半を過ぎて、おしゃぶりや指しゃぶりを続けていると、次のような影響が多く指摘されています。

  • 上あごの歯列のアーチが狭くなる。
  • 上の前歯が前へ出る上顎前突(出っ歯)になる。
  • 上のアーチが狭い為、下の奥歯が上の奥歯より外側にきてしまう、交叉咬合(クロスバイト)という症状になる。

おしゃぶりは、持たせているといつでも口に入れられるので、むずがるときや入眠のときだけに与えるなどして、時期をみて徐々に減らしていけると良いでしょう。

指しゃぶり
親指をしゃぶる子供の場合、下の前歯が奥へ傾斜して、開咬の状態になるおそれがあります。上の前歯が出る、上あごのアーチが狭くなるなど、おしゃぶりと同じ影響もあります。
うつぶせ寝
頭の重さで顎関節に負担がかかり、あごがずれたり、奥歯の噛み合わせがずれたりする場合があるといいます。

乳幼児突然死症候群(SIDS)の予防のためにも、医師からうつぶせ寝をすすめられた場合以外は、赤ちゃんはあおむけに寝かせましょう。

口呼吸
先ほど、歯並びが原因の悪影響としてであげましたが、逆に口呼吸が原因で歯並びが悪くなることもあります。歯にかかる力のバランスが崩れることが原因です。
歯は口の中で、内側からと外側からの二種類の力がかかっています。
  1. 舌が前歯を押す内側からの力
  2. 口の周りの筋肉が歯を締め付ける外側からの力

歯は、1と2の力の中央に位置し、唇や頬(外から内への力)と舌(内から外への力)に沿って並びます。唇をしっかり閉じていない口呼吸では、このバランスが崩れてしましいす。

口呼吸で歯並びが悪くなる仕組み
口呼吸で、舌と唇の筋肉のバランスが崩れる仕組みをみてみましょう。

ふだん口を閉じているとき、舌先は上の方にあがっており、上顎裏の前歯との付け根のあたりです。

  1. 口が開くと舌先は下あごへ下がります。
  2. 口が開いている(ぼーっとして口を開けている状態です)ので、唇は歯を覆わず、外から内への力が弱くなります。
  3. 舌で内から外へ押す力が、相対的に強くなります。

この結果、舌で前歯が押され外に傾き、上下に隙間が開くようになったり、下の歯が上の歯より前に出てきたりするようになります。

注意され、意識したときは閉じられても、ふだん無意識に開けてしまっていることもあります。ふだんの口元を注意してみておきましょう。

どんな歯並びが良い歯並び?まずは噛み合わせが良い歯

悪い歯並びや噛み合わせのことを不正咬合(ふせいこうごう)、反対の良い歯並びを正常咬合(せいじょうこうごう)と呼びます。

まず、正常咬合とは、どんなかみ合わせをいうのでしょうか。奥歯を噛み合わせて鏡を見てみましょう。

  • 上の前歯が下の前歯を2~3ミリくらい覆っている。
  • 上の前歯が下の前歯の2~3ミリ前にある。

他にも、以下のような条件があげられます。

  • 上下の前歯の中心が真っすぐ揃う。
  • 1本の歯に対して2本の歯がきちんとかみあっている。
  • 上の歯が全て、下の歯より少し外側に出ている。

矯正のお医者さんのサイトでは、鼻先とあご先を結んだ線(Eライン)も、よくとりあげられています。

悪い歯並びは、こんな歯並び

次に、悪い歯並び(不正咬合)の例を、みてみましょう。

叢生(そうせい)/八重歯/乱杭歯
永久歯がデコボコに並んでいます。犬歯が歯列から外にはみ出す八重歯も叢生の一つです。乱杭歯(らんぐいば)ともいわれます。

叢生の特徴

  • 歯が生えるスペースが足りなくて、歯列からはみ出す他、ねじれたり、重なったすることがあります。
  • 小さな顎に大きな歯が生えてくると、叢生になってしまうことが多く、矯正する場合、スペースを作るため抜歯することもあります。

叢生の原因とされていること

  1. 遺伝的理由(小さい顎、大きな歯など)
  2. あごの成長不良
  3. 指や舌のクセ
  4. 乳歯を虫歯などで早く失うこと、など
反対咬合(はんたいこうごう)/下顎前突(かがくぜんとつ)/受け口
歯は、上の歯が下の歯よりすこし外側にでているのが、正常な状態です。かみ合わせが、上下逆になっている状態を反対咬合といいます。全ての歯が逆になっていることは少ないといわれています。

反対咬合の特徴

  • 歯の生える位置や方向などの歯の問題の場合と、骨格の問題の場合があります。
  • 発音の面で、特に「さ行」と「た行」が発音しずらいです。

反対咬合の原因とされていること

  1. 遺伝的な理由(小さい顎、大きな歯など)
  2. 上あごの成長不良、下あごの成長過剰
  3. 歯並びに悪いクセ(舌で下の歯を押すクセ、指しゃぶり、口呼吸など)がある
  4. 乳歯の前歯の生え変わりがうまくいかない(二重歯列など)など

反対咬合は、不正咬合の中でも、早期に診断を受けることが望ましいとされています。

開咬(かいこう)/オープンバイト
奥歯はかみ合っても前歯がかみ合わず、前歯が閉じられない、前歯で嚙み切ることができないものです。「さ行」や「た行」の発音がうまくできません。

開咬の特徴

  • 生活習慣がひきおこした不正咬合の場合があります。
  • 歯に悪いクセを生活から取りのぞかないとさらに悪化する可能性があり、不正咬合の中でも早期に診断を受けることが望ましいとされています。

開咬の原因とされていること

  1. おしゃぶりの長期使用
  2. 指しゃぶり
  3. 舌を突き出すクセ
  4. 口呼吸
  5. 上下のあごの発育不良など

治療では、舌のトレーニングにあわせて、舌の位置を正しい場所に導く装置(ムーシールドなど)を使用することがあります。

交叉咬合(こうさこうごう)/クロスバイト
広い範囲の反対咬合を交叉咬合といいます。

交叉咬合の特徴

  • 犬歯から奥歯の噛み合わせが左右ずれている場合に言われることが多く、側方(そくほう)交叉咬合、臼歯部交叉咬合などとも言われます。
  • かみ合わせが横にずれているため、あごの関節に負担がかかることがあります。

交叉咬合の原因とされていること

  1. 歯の生える位置の異常
  2. あごの骨のバランスが悪い
  3. 歯並びに悪いクセ(ほおづえ、左右片方だけでかむ)など
空隙歯列(くうげきしれつ)
よくいわれる「すきっ歯」です。

永久歯の前歯が生えたときによくみられる、前歯の間のすきまは、犬歯が生えてくるときに押されて自然に閉じていきます。歯医者さんはこの時期を「みにくいアヒルの子の時期(Ugly Duckling stage)」と呼ぶそうです。

空隙歯列の特徴

  • 歯と歯の間が隙間があるのが、空隙歯列(くうげきしれつ)です。
  • なかで、上の前歯の間があいている症状を、正中離開(せいちゅうりかい)とよびます。

空隙歯列の原因とされていること

  1. 上唇小帯の異常
  2. 過剰歯
  3. 永久歯の先天性欠如
  4. 歯の大きさが小さい、など
正中離開の原因について

空隙歯列の一つである正中離開(せいちゅうりかい)では、前歯のあいだの隙間が自然に閉じません。これには、指しゃぶりや舌のクセの他に、よく二つの原因があげられます。

  1. 前歯の中心の正中という部分に過剰歯が埋まっている。
  2. 上唇小帯に異常がある。

1.の場合、過剰歯が邪魔で、前歯の間の隙間が閉じられなくなります。通常、埋伏過剰歯を取りのぞいて矯正治療をします。

2.上唇小帯(じょうしんしょうたい)は、上唇の内側と前歯の歯茎の中央をつなぐ、筋のようなところをいいます。

通常、上唇小帯は成長とともに前歯の間の歯の付け根から、歯茎の上部へ移動していきます。しかし、移動せずに歯の付け根で太くなってしまうと、前歯の間が閉じられなくなり、隙間が空いてしまいます。

上顎前突(じょうがくぜんとつ)/出っ歯
上の前歯や上顎が前に突出している状態です。

上顎前突の特徴

  • 飛び出した前歯が下唇を噛んでいたり、口が閉じにくかったりします。
  • 飲み込んだり、発音したりする働きに影響する場合があります。

上顎前突の原因とされていること

  1. 遺伝的なもの(顎が小さい、歯が大きい)
  2. 上顎の過剰な成長、下顎の成長不足
  3. 長期のおしゃぶりの使用
  4. 指しゃぶり、舌を突き出す、下唇を噛むなどのクセ
  5. 口呼吸など
永久歯の先天性欠如(せんてんせいけつじょ)/先天性の欠損歯(けっそんし)
大人の歯(永久歯)は親知らずを除くと28本生えます。しかし、先天的に生えてこない永久歯があることを、永久歯の先天性欠如といいます。

永久歯の先天性欠如の特徴と原因

  • 上下とも5番、2番の歯の欠損が多いそうです。
  • 歯胚(しはい)という歯のもとがつくられないことが原因ですが、なぜつくられないのかは、まだよくわかっていません。

日本小児歯科学会の調査(2007年~翌年)によると、7歳以上の子ども15,544人への調査で、1,568人、およそ10%の子どもに永久歯の先天性欠如(親知らずを除く)がみられたそうです。

永久歯が全部そろっているかは、歯医者さんでレントゲンを撮ってもらうとわかります。

過剰歯(かじょうし)
歯が決まった数以上に作られてしまいます。歯列の内外に生えてくるものや生えてこないで埋伏歯となるものがあります。

過剰歯の特徴

  • 生えてくる場合は、上顎前歯や上下の親知らずの後ろに生えてくることが多いといわれています。
  • 特に上の前歯の間に過剰歯が現れると、正中過剰歯(せいちゅうかじょうし)といわれ、正中離開(せいちゅうりかい)の原因になります。

過剰歯の原因とされていること

  1. 歯胚(しはい)が過剰につくられたり、一つの歯胚が分裂してしまうことが原因ですが、何故そうなるのかはよくわかっていません。
  2. 進化の過程で失われた歯が突然現れたとか、遺伝、外傷による歯胚の分裂など諸説あります。
埋伏歯(まいふくし)
歯冠(歯の頭)が歯茎から少ししか出てこない、または歯茎や顎の骨の中にあって出てこない歯を埋伏歯(まいふくし)といいます。

埋伏歯には、つぎの二種類があります。

  • 不完全埋伏歯(半埋伏歯):歯の一部しか出てこないもの。
  • 完全埋伏歯:骨の中に完全に埋まっているもの。

完全埋伏歯の場合、位置や生える方向に異常があることが多いそうです。また、埋伏している歯の種類によって治療は変わります。

永久歯が埋伏状態のとき

乳歯がなかなか生え変わらず、レントゲンで永久歯があることが確認できた場合、まずは自然に生えてくるか経過をみます。生えない場合は、歯を引き上げる矯正治療を行う場合があります。

埋伏歯が過剰歯のとき

埋伏歯が過剰歯(過剰埋伏歯)や、親知らずが横向きに埋伏している水平埋伏知歯(すいへまいふくちし)のときは、他の歯に悪影響がある場合、抜歯することが多いようです。

埋伏歯の原因とされていること

  1. 生えてくるスペースが足りない
  2. 乳歯がなかなか抜けず残っている
  3. 歯の周囲の歯茎や骨が厚い、など

子供の矯正はいつからがベスト?早期矯正が有効か否かは検査次第

3才から開始する場合もある、子供の矯正。早期に矯正を開始したとしても、きれいな歯列にするために、多くは永久歯が生えそろってからの矯正が必要といわれます。では、なぜ早期に、治療を開始するのでしょうか。

早期に治療することで、悪化を防ぎ、結果として子どもへの負担が減る(全体の治療期間が短くなる、抜歯せずに済むなど)可能性があるからです。

その可能性を知るためには、十分な治療経験や技術がある矯正歯科医院で検査を受け、診断してもらう必要があります。

早期に治療を検討したほうが良いと言われる症状2つ

ここで、不正咬合のなかでも、早期治療を検討したほうが良いと言われるケースをみてみましょう。

早期に注意が必要な症状1~反対咬合、開咬、交叉咬合
理由は二つあります
  1. 生活習慣(悪いクセ)による歯の問題の場合は、原因の生活習慣をとり除かないと、さらに悪化していく可能性がある。
  2. 顎の骨格が要因の場合、将来の顎の成長を考慮した治療の検討が必要になる。
早期に注意が必要な症状2~虫歯で乳歯が抜けてしまった
虫歯などで乳歯を早く失うと、残った歯や先に生えた歯が、そこに本来生えるべき歯のスペースを狭くしてしまうことがあります。

こんな時は、永久歯をきれいに並ばせるための準備として、永久歯が生えるスペースを確保する治療をすることがあります。

永久歯が生えそろうのを待って良い、といわれるケース~上顎の出っ歯

ちょっと先の話ですが、早期(ここでは7才~11才)に治療を始める必要はないといわれる症状があります。それは、上顎前突(出っ歯)です。

日本歯科矯正専門医学会(JSO)は、2016年の9月に矯正治療のガイドラインを作成しました。

このガイドラインの中で、上顎前突の子供(7~11才)の場合は、永久歯が生えそろうまで矯正治療を開始しないことが強く推奨されています。

理由は、上顎前突(出っ歯)では、早期に矯正したときとそうでない例を比べても、治療の結果に差がなかったからだそうです。

また、今のところ、他のかみ合わせの早期矯正治療についても、確実に有効であるという確証のある研究、報告はないといいます。

しかしまた、すべての患者に効果がないということではなく、早期の矯正治療が有効な患者もおり、医師が十分な検査をし、確実に有効だと判断した場合には早期矯正を提案するとしています。

なお、ここでいう、「治療」は、出ている前歯を矯正装置で引っ込めることです。歯並びに悪いクセがある場合は、原因となるクセを、まず止めさせましょう。

検査、診断の結果~治療計画を聞こう

となると、矯正する、しない、を決めるには、検査が非常に重要、ということになります。検査では少なくとも、こんなことをします。

  1. 歯、あごのレントゲン写真の撮影
  2. 顔全体と口の中の写真の撮影
  3. 歯列の模型の作成

診断を受けると、治療を開始した場合の計画が説明されます。治療計画では、例えばこんなことが説明されます。

  1. このままだと、どんな歯列になるか
  2. 治療はどんな装置を使うか
  3. 治療期間は、いつからいつまでか(装置をつけるならその期間も)
  4. その治療で永久歯の歯列がどのようになるか
  5. 費用はいくらかかるか

治療の実績は、症状などにより個人差があるでしょうし、装置の効果については、素人にはなかなかわかりづらいものがあります。

わからないことは、質問しましょう。早期に開始することが、あとでする場合に比べて効果がある!という理由に納得してから治療をはじめましょう。

気になる症状があるときは、6才~7才ごろに相談に行きましょう

いつ治療を開始したらよいのか?というママの疑問については歯医者さんの検査、診断の結果次第ですが、気になる症状がある場合は、6才~7才ごろに矯正の治療をしている医院へ相談に行くと良いといいます。

矯正を考えるきっかけは、かかりつけ医の歯医者さんにすすめられてという方が一番多いようですが、自分の方針と合っていない場合は、歯医者さんを変えてみるのも手です。

また、歯医者さんに「お子さんのことを思うなら…」といった言葉を言われたので即矯正!という選択肢しかない訳ではありません。

歯に悪いクセが原因の場合は、指導を受け、そのクセを取りのぞいてあげるだけで改善する場合もあります。

出来る事には限りがあります。費用もかかる問題なので、『親ができる範囲で』『できる時に』やってあげればいいのではないでしょうか。

早期(混合歯列期)の治療は、永久歯の歯列やかみ合わせを整える準備ともいえます。

お家では、虫歯や歯に悪いクセに注意しながら、後悔しない矯正治療を選びましょう。

乾燥肌は身体を潤す食べ物で対策!親子で内側から乾燥ケアする方法

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乾燥と聞いて、冷たい風の吹き付ける冬を連想する方も多いかと思います。確かに冬の乾燥は親子ともに気になるもの。

しかし、実は身体の乾燥は冬だけじゃなく、年中起こり得るものなんです!

また乾燥することで、その時に受けたダメージを次の季節にまで引きずってしまうことも。

この記事では季節ごとに気をつけたい乾燥についてや、日頃からケアするために取り入れたい食事による対策をご紹介します。

なぜ肌は乾燥してしまうの?健康肌と乾燥肌のメカニズム

そもそも肌はなぜ乾燥してカサカサしたり、痒くなったりするのでしょう?

プルプルに潤った赤ちゃんの肌と、小じわやくすみが気になる大人の乾いた肌には、一体どんな差があるのか、まずはそれらの皮膚の状態を詳しく見ていきたいと思います。

プルプルの赤ちゃんの肌、すなわち十分に水分を保持した状態の肌は肌表面である角質層が下の図のように綺麗な形の細胞でに整い、またそれらの間も細胞間脂質という十分な潤いで満たされています。

またこれらの細胞は常に新しいものが作り出され、肌表面までたどり着いた古くなった細胞は自然と剥がれ落ちていきます。

それによって、紫外線や空気中のほこりなど、外部からの刺激や内側の水分を守っているのです。

しかし逆に言うと、角質層は常に紫外線やほこりなどと戦っている状態。加齢や過度な紫外線の影響、そして空気の乾燥が続くと角質層はベストなバランスを維持できなくなってしまいます。

そして下の図のように、細胞が乱れ、細胞間の潤いも歯抜け状態になってしまうのです。

これが乾燥した肌の状態なのです。

表面を見てみるとよくわかるように、キメが粗くなり隙間だらけですよね。こんな状態では肌の水分は更にどんどん蒸発してしまいます。

また、外部刺激から肌をまもるバリアの機能も十分に果たせないため、敏感肌にもなってしまうのです。

つまり、一度乱れを起こしてしまった角質層は、放っておくと更なる乾燥を招き、肌トラブルの起こりやすい弱い肌になってしまうということ。

もう一度、ベストなバランスで機能する肌を取り戻すためのケアが必要ということがお分かりいただけたのではないでしょうか。

乾燥するのは冬だけじゃない!年間通して気をつけたい乾燥

ケアについても気になるところではありますが、まずは注意すべき乾燥とはどういうものかについてみておきたいと思います。

先にも述べたように、乾燥は年間を通して気をつけていたいもの。皆様は季節ごとに現れる感想が原因となる症状をどのくらい思いつくでしょうか。

すぐにぱっと思い浮かばなくても、聞けばきっと、「そういえばそうだな。」と今までに自覚されたこと、または周りにそんな症状をお持ちの方もも多いかと思います。

まずは改めて日本の四季における乾燥、そしてそこから受けるダメージについて見ていきましょう。

【春の乾燥】冬の過ごし方も影響!?気を抜きやすい季節こそ要注意

寒い冬から徐々に暖かくなり、彩り取りどりの春の花が咲き始めると気分もワクワクしてきますね。

ところが逆に、体調が優れず気分が落ち込んでしまうということも。せっかくのお出かけ日和なのに家から出たくないと思ってしまうのはもったいないですよね。

そんな経験をせれたことのある方は、もしかしたら冬の間に無理をしてしまっていたのではありませんか?

冬は本来、動物たちが冬眠など、冬ごもりをするように春に向けてじっと体力を温存しておく季節。

しかし私たちの冬は、クリスマスや年末年始のイベントが盛りだくさん。つい食べ過ぎたり、生活のペースが乱れたりすることが多くあります。

そんな状況では当然、身体は疲れてしまいます。その疲れが、春に持ち越されてしまい、身体の免疫力を下げてしまっているのです。

さらに春には乾燥しやすい条件が揃っています。

  • 湿度は冬に引き続き、低いまま
  • 降り注ぐ紫外線量が増える

冬の乾いた空気はそのままに、肌に大きなダメージを与える紫外線の量は増えていく…

紫外線によってダメージを受けた肌は、自ら湿度を保つことが難しい状態になりますので、乾燥はどんどん悪化する一方です。

しかし春の怖いところは多くの人が冬ほど乾燥対策を重視せず、さらに夏ほど紫外線への対策も行き届いていないという点。

実は春は冬よりも乾燥しやすく、夏よりも紫外線量が多い日だってあるんです!

  • 春になっても子供の肌の乾燥が治らない
  • ママの化粧ノリが悪くなった
  • パパの髭剃りあとのツッパリ感がひどくなった

春にこの様なことが気になった時は、冬の過ごし方を見直し、また春に行う乾燥対策を強化していきましょう。

【夏の乾燥】紫外線はもちろん、冷房による温度変化も

夏の乾燥といえばやはり、紫外線によるものがほとんどでしょう。水着になる海やプールはもちろん、公園での少しの間の水遊びだけでも日焼け後がくっきり…なんてことも。

薄着で太陽の下を歩く夏に日焼けは付き物。しかし、赤みや痛みを伴うような度を越した日焼けは火傷と同じです。

そのような日焼けをしてしまった肌は、バリア機能が低下し、服の摩擦などあらゆるダメージに弱いカサカサの乾燥砂漠のような状態になっているかと思います。

  • 日焼け止めをあまり塗り直さない
  • ベタつくので夏の間、保湿ケアはしない
  • 化粧水だけで保湿している

日焼け止めを嫌がるお子さんもいらっしゃるでしょうし、バタバタのママは保湿ケアにかける時間もなかなか取れないもの。上記のようなことに心当たりのある方も多いのではないでしょうか。

しかし夏は汗もたくさんかくので、日焼け止めはこまめに塗り直さないと紫外線を防ぐことができません。

またカサカサの砂漠状態の肌に化粧水を塗っても、肌に留めておくことができないため保湿になっていないことも。

さらに室内では冷房が効いていて、その空気もまた肌の水分を奪ってしまいます。暖房で乾燥するのは体感としてもわかりやすいのですが、冷房はわかりにくいのに着実に肌を乾燥させています。

確かに蒸し暑い日本の夏、室内を除湿するだけでも過ごしやすくなります。

しかし、紫外線でバリア機能を失った肌には空気中の潤いをもなくしてしまうことになり、その症状はますます進行してしまいますね。

夏でもしっかりとクリームなどを使った保湿を心がけ、紫外線対策もこまめにおこなうようにしましょう。

【秋の乾燥】カラカラの風に注意!夏に弱った肌をいたわって

さて秋になり、湿度も下がってきます。日差しも和らぎ、過ごしやすくなると同時にまたもや乾燥対策に気が緩みがちな季節です。

しかし秋は、中医学において「燥邪」に気をつけるべき季節なのです。燥邪とは、乾燥が人の身体に及ぼす悪影響を言います。

どのような状況が悪影響となるのかというと、春同様、前の季節の過ごし方、つまり夏の過ごし方がどうだったかが大切になります。

紫外線対策はもちろん、夏バテをして十分な栄養が取れなかった場合も、秋になってその影響が出てくるのです。

夏に蓄積したダメージが秋の乾いた空気によって、肌の乾燥、喉の不調、身体のだるさとして現れますので、注意しましょう。

また対策としても中医学の医食同源の考えを取り入れてみてはいかがでしょうか。
  • しょうがや大根など辛味のある食材
  • 梨やぶどうといった季節の食材

これらは燥邪に効くとされるものですが、どれもスーパーで手に入るものなので、ぜひ日々の献立に役立ててみてくださいね。

その過ごしやすさから食欲の秋、スポーツの秋、読書の秋などとありますが、暴飲暴食や睡眠不足とならないよう注意が必要です。

夏に疲れた身体を労わり、冬への準備となるように、しっかりと肌に潤いを蓄えましょう。

【冬の乾燥】子供にもつらいもの…血流の低下と暖房の影響

いよいよ冷たい風が吹く季節。年齢問わず多くの人を悩ませる冬の乾燥についてです。いつもはプルプルのトラブル知らずの子供の肌ですら、冬になるとカサカサと白い粉を吹くこともあります。

冬の乾燥肌には2つの要因があります。

  • 気温が下がり、体温が下がるのを感じた身体が血管を萎縮させてそれを防ぐ。それにより健康な肌を作るための血流が行き届かなくなる。
  • 暖房によって空気中の水分が奪われて乾燥する

上記の2点が悪循環となって、深刻な乾燥肌を招いている場合もありますね。

  • 皮膚の表面に白い粉が吹いている
  • むず痒くて掻きむしってしまい、皮膚を傷をつけてしまう
  • 就寝時に体温が上がる時に痒くなって眠れない
  • 唇を舐めては乾くを繰り返し、ただれてヒリヒリする

大人だけでなく、皮膚の薄い子供にとっても冬の乾燥は辛いもの。何とかしてあげたいと、色々なクリームや入浴剤を試されたママも多いかと思います。

冬の乾燥には部屋の湿度を保ちつつ、皮膚のバリアの役割をしている角質層への潤いを与え、それを逃がさないようにすることが大切です。

クリームなどを選ぶときは以下の2つの成分が含まれるものがおすすめです。
  • セラミド:角質層の細胞間脂質の成分。角質層に行き渡り、潤いを保つ。
  • ワセリン:皮膚表面を覆い、内部の水分の蒸発を防ぐ皮脂の代わりをしてくれる。

これらは赤ちゃんでも使えるので、家族みんなでケアをしていきましょう。

もちろん、根本的に乾燥肌を解決するには血流をよくすることも必要です。

寒いからと家に閉じこもっていないで、親子で外に出てボールを蹴ったり凧揚げを楽しんだり、適度な運動を楽しみながらしっかりと身体を動かしましょう。

毎日の食事が乾燥対策に!身体の中からケアできる食材

以上のようなことから、年間を通して保湿のための化粧水やクリーム、日焼け止めを使って継続的に意識したい乾燥を対策としたスキンケア。

しかし毎日バタバタとすぎていく子供との日々。ついおろそかになってしまったり、面倒になってしまう日だってありますよね。

そこでそのような外的なケアと合わせて、今一度、見直してみたいのが日々の食事です。食事は誰しもが毎日、必ず摂ります。

そんな食事を摂れば身体のバリア機能を高め、乾燥に負けることなく潤うかを意識してみるだけで、肌はベストなコンディションを保てるようになりますよ。

【油分】肌に潤いを与えてくれる!積極的に摂りたい油

最近のオイルブームで、オメガ3系や9系、亜麻仁油やアボカドオイルといった言葉を見たり聞いたりされたことがある方も多いかもしれません。

摂取するオイルを見直すことで、美容液いらずの潤った肌が手に入り、便秘解消など身体の調子も整うのです!

しかし「それらは美意識の高いモデルさんたちが使うもの」とった先入観から、聞き流しているママもいらっしゃるのでは?

もしそう思っていたらぜひこれを期に見直してみましょう!実は成長期の子供たちが口にする油こそ、気をつけたいことがたくさんあります。

飽和脂肪酸
お肉や乳製品に含まれる脂。取りすぎると悪玉コレステロールの増加や肥満につながるため、取りすぎに注意しなければなりません。

ここは、野菜をしっかりと取り入れたバランスの良い献立を意識することでコントロールしていきましょう。

不飽和脂肪酸
体内で合成できないため、食事から摂取する必要があります。

そしてそんな不飽和脂肪酸の中でもオメガ3系・6系・9系に分類され、3系と6系は必須脂肪酸と呼ばれます。

それぞれに特徴と摂取に関する注意点もあるので詳しく見ていきましょう。

オメガ3系オイル:亜麻仁油・えごま油・青魚の油・ナッツの油分
抗酸化作用が働き、肌を紫外線ダメージ、老化などから防いでくれる。全身の代謝を上げ、肌のターンオーバーを正常に保つ。
オメガ6系オイル:紅花油・サラダ油・ごま油・コーン油
オメガ3と比べ、悪者扱いされることの多い油ですが、体内で合成できない「必須脂肪酸」であり、身体の機能を保つのに必要な油です。
オメガ9系オイル:オリーブオイル・アボカドオイル・菜種油
可熱に強く、抗酸化作用が高く、美肌効果が期待できる。体内でも合成できるので、たくさん取る必要はない。

油と言ってもたくさんの種類があるので、いきなり覚えようと思っても難しいかもしれませんね。

しかし基本的には必須脂肪酸であるオメガ3と6の摂取量について気をつけていきたいところです。

大人も子供も、現代人はオメガ6系の油を取りすぎ傾向にあり、逆にオメガ3については不足しているとのこと。

外食などをすると、どうしてもオメガ6が多くなるのが影響しているようですが、オメガ3が不足すると皮膚病のリスクが上がり、さらにオメガ6の過剰摂取でアトピーが悪化することもあるそうです。

バランスの良い油の摂取のポイントは、オメガ3と6が「1:4」になるように摂ること。

感覚としては、家ではオメガ6を控えつつ、オメガ3の油を積極的に摂るようにするといいかと思います。

ぜひ、健康な皮膚と身体のために、毎日口にする油に気をつけてみてくださいね。

【ビタミン】肌を保護してくれるビタミンと健康な肌を作るビタミン

ビタミンもまた、正常な肌を保つために不可欠な栄養素です。ビタミンにもA・B・C・Eとあり、それぞれに役割があります。

ビタミンA:レバー・うなぎ・青魚・緑黄色野菜など
皮膚の潤いを保つために必要な栄養素。好き嫌いの多いお子さんや、過度なダイエットをしているママはビタミンAが不足していないか要チェック。
ビタミンB:豚肉・卵・大豆など
乾燥による炎症を抑える。取りやすい食材に含まれているので、現代人は十分摂取できていると思われるが、激しい運動などでたくさん消費されるので、そのような時は疲労回復のために摂ると良い。
ビタミンC:ブロッコリー・レモン・各種果物など
肌でコラーゲンが生成されるときに必要な栄養素。水に溶けやすいため、野菜などは温野菜や、スープにして飲むのがおすすめ。

日焼けした時などは肌回復の為に意識的に摂るようにしましょう。

ビタミンE:胡麻・ナッツ類・アボカドなど
血行を良くしてくれる働きがある。血流がよくなることで肌に栄養が行き渡り、ターンオーバーも活性化。

タンパク質と一緒に体内に吸収されるため、食べるときはたんぱく質といっしょに摂るのがおすすめ。

苦手な食材や、レパートリーになくつい疎遠になっている食材もあるかもしれませんが、基本的にはどの食材も身近なものばかりですよね。

要はお肉とご飯だけ…ということがないよう、色とりどりの野菜たっぷりに、バランスよく献立を立てることが大切です。

そうすることで、飽和脂肪酸の摂り過ぎを防いで肥満予防にもなりますよ。

またこれらは外食やインスタント食品では不足しがちです。

外食した次の日は特に、どのレシピがたくさんの野菜を摂れるかなどの意識を持つように心がけましょう。

【セラミド】健やかに潤った肌の素!?保湿化粧品にも含まれる成分

皮膚の角質層に存在し、細胞と細胞の間を埋め、肌の潤いを保っている成分がセラミドです。

しかし年齢とともに減っていき、その影響で肌のキメが粗くなり乾燥しやすくなってしまいます。

保湿系の化粧水やベビーオイルにも含まれていることがあるので、なんとなく保湿に良いらしいと認識されているママも多いかもしれませんね。

実はセラミドも、毎日の食事で増やすことができるんです!

セラミドを多く含む食べ物:こんにゃく・米ぬか・大豆・胡麻、ごぼう、わかめなどの黒色の食材
特にこんにゃくにはたくさんのセラミドが含まれているが、消化の際に分解され、排出されてしまうことも。

単発的に食べて即効性を期待するよりも、日常の食事に摂り入れながらバランスよく摂るよう意識することがおすすめ。

セラミドの生成を助ける食べ物:玉ねぎ。じゃがいもなどの白色の食材・色の濃い緑黄色野菜
さらに、セラミドの保湿効果をより皮膚へと行き届かせるため、その手助けをしてくれる効果のある栄養素も一緒に摂ると効率アップ。

白い食材は血流をスムーズにしてくれるため、肌へ栄養が行き届きやすくなり、緑黄色野菜はセラミドの働きを阻害する活性酸素を減らす働きがあります。

ポイントは、やはりここでもバランスです。

「この食材が身体に良い」と聞くと、つい集中的にその食べ物を摂る日が続いたりしがちですが、数日もすると飽きてしまった…なんて失敗も多いもの。

「へ~この食材にはそんな役割があったんだ!」と頭の隅においておき、献立を考えるとき、また迷った時に活かすようにして、継続することを心がけてみてくださいね。

こんにゃくや根菜類を一緒に摂れる筑前煮など、とても肌に良さそうですし、子供たちの大好きなカレーにした日は海藻サラダを添えても、無理なくバランスが取れますよ。

ポイントは偏らないこと!バランスの整った食で丈夫な肌を作りましょう

実は年間通して気をつけなければならない乾燥。

元々肌がカサカサしやすく、乾燥肌を自覚している方はもちろん、冬になったら気になる…という方も、冬以外の日々の食事や過ごし方を見直してみることで変わってくるかもしれません。

皮膚の痒みや喉のイガイガなどの自覚症状が起こる前に、それらを日常的に予防する習慣をつけることが大切です。


季節ごとの生活リズムや、食生活などの生活習慣そのものを整えることで、家族みんなで乾燥や外部刺激に負けない健康な肌を作りましょう!

赤ちゃんや子供に多いとびひの原因や症状!薬治療や早く治す対処法

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いつものあせもや、かすり傷などの肌トラブルで病院を訪れるママは、あまりいないと思います。

でも、いつどのタイミングで受診すればいいのか、判断はちょっと難しいですよね。

あせものよりや、かすり傷のジュクジュクがとびひに発展すると、治らずあちこちに広がってしまうため受診するママも増えてくるでしょう。

しかし初めての経験だと、それがとびひと気付かないこともあるでしょう。とびひの症状について、まずはしっかり知っておきたいですね。

とびひかな?と思ったら、どのように対処すれば良いのでしょうか。とびひの治療法や薬の使い方、家庭でできる安全なケアについてご紹介します。

とびひの症状やとびひの原因・出やすい場所を知っておきましょう

まずはとびひの典型的な症状を知り、素早く対処できるようにしておきましょう。さらに原因や好発する場所も知っておきたいですね。

とびひの症状…ただれと水ぶくれから始まりすぐに広がる

とびひは「伝染性膿痂疹(のうかしん)」というのが正式な病名です。細菌による皮膚感染が原因で起きる病気です。

とびひの症状で特に注意したいのは「自分の体の別の部位や、他人にすぐうつる」という点です。

とびひの周りの症状がすぐに拡大したり、離れた場所や他人にすぐ「飛び火」することから、「とびひ」と呼ばれるようになりました。

とびひの症状をご紹介します。

  • ただれ
  • 水ぶくれ
  • かさかさとした皮膚炎
  • 化膿
  • かさぶた

「ぐじゅぐじゅ」とした皮膚症状が次々と広がりうつっていくようならとびひと思ってほぼ間違いないでしょう。

とびひの原因…皮膚のちょっとした傷に雑菌が繁殖する

とびひは、ちょっとした皮膚の傷に細菌が繁殖することで起きる接触感染する皮膚の病気です。

皮膚側の主な原因はこちらです。

  • 鼻水
  • 中耳炎の耳だれ
  • 虫刺され
  • あせものより
  • 湿疹
  • 虫刺され
  • 擦り傷

そして原因になる細菌は下記のようなものとなります。

  • 黄色ブドウ球菌
  • 化膿レンサ球菌

黄色ブドウ球菌は、鼻の中に常在する細菌です。風邪などで常に鼻水が垂れていたり、耳垂れが出るとその周辺の皮膚がただれ、あっという間にとびひになることがあります。

根本には「痒み」というものが存在していないと、とびひにならないと思っていいでしょう。

痒みがあることで我慢できずに肌をかいてしまう。そして細菌が皮膚に入りこんでしまうのがきっかけです。私たちが肉眼では見えない上記のような細菌が、ぐじゅぐじゅになってしまった皮膚から元気な皮膚にうつるのがとびひなのです。

とびひになった箇所をかいたり触ったりした手から基本的に感染します。掻きむしった本人の体へははもちろん、別の人の体へもその手を介して感染してしまいます。

これはかきむしった周囲だけでなく、それ以外の場所にも広がりますので注意が必要です。いずれの菌も健康な人たちが持っていることが多いもので、普通の生活をしているだけでは問題になりません。

しかし肌トラブルで傷ができると、そこから菌がでてくるので問題になります。

ついつい掻いてしまう…というのが、広がってしまう原因です

既にとびひになってしまった場所はとても痒く、適切な治療をしないと掻きまくってあちこちがとびひになってしまう可能性が高いです。

医師に診察してもらった後も、やはりどうしても痒みは残ります。

一番注意して欲しいのは、寝ている時だと思います。寝ているとどうしても無意識に痒かったらかいてしまうので、お風呂上がりにしっかりと傷口をカバーして掻けないようにしておきましょう。

とびひが出やすい場所…全身のさまざまな場所にできます

とびひは、全身いろいろな場所にできます。

  • 鼻の下
  • 鼻の周り
  • 耳の穴の周辺

こういった場所は、風邪のあとや中耳炎のあとはとくに注意してあげましょう。

鼻水を手でこすって拭いている場合は、手の方も注意点です。

  • 手足
  • 手足の指
  • ひじ・ひざ
  • 背中
  • おしり
  • 陰部

原因が虫刺されやあせものより・ひっかき傷なので、そういった傷ができる場所にはどこにでもできます。

さらに黄色ブドウ球菌などを含んだ膿(水ぶくれの中身の汁)がついた手でさわれば、どこにでもうつります。まぶたなどにできることもあります。

とびひで注意したいのは「かゆみ」です。かゆいからひっかき、その手で全身に触るためにうつってしまいます。

とびひの予防にも、広がりの防止・治療にも「かゆみ」を改善することがとても重要なのです。

受診のタイミングや専門医・とびひの治療方法をチェック!

とびひかなと思ったとき、いつ、どの病院へ行けばいいのでしょうか。またとびひの治療についてもご紹介します。

受診のタイミング…ただれ・膿が気になったら早めに受診

あせものよりが化膿したり、ケガや蚊に刺された場所が膿んで熱をもってきたら要注意です。

膿を含んだ水ぶくれがつぶれて潰瘍になる、という状態を繰り返すのがとびひです。

そこで、膿んでただれる状態が2、3日治らないようならとびひの可能性があると考えて受診しましょう。家庭での治療は困難です。

赤くただれた部分が広がり、体のあちこちに伝染するようならとびひと考えて間違いないでしょう。一刻も早く受診してくださいね。

抵抗力の低い赤ちゃんの場合は、細菌に感染したことで発熱することもあります。とびひは全身に移ることもある病気です。

また、稀ですが難治性のとびひも存在します。たかがとびひと甘く見ず、治りが悪いなら必ず受診してください。

とびひも最初は小児科!皮膚疾患を持つ子はかかりつけ皮膚科へ

とびひは皮膚のトラブルなので、普通は皮膚科の領域です。でも、赤ちゃんや子供の病気は、全般「小児科」が基本になります。

普段からアトピー性皮膚炎や乾燥肌などのトラブルを持っていて、かかりつけの皮膚科があるならそこで診てもらいましょう。専門家なのでスムーズに治りやすいです。

赤ちゃんや子供が発熱していたり、頭痛など別の症状がある場合は小児科がオススメです。いち早く受診してください。

その際、とびひと思われる化膿があることを必ず伝えましょう。まれにSSSSという病気や髄膜炎などが起きることもあるため、全身症状が出た場合は注意しましょう。

SSSSとはブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群という病気です。とびひの菌の毒素で、皮膚がやけどのようにむけてしまう怖い皮膚病です。

とびひの治療は飲み薬と塗り薬!市販薬では完治が難しい

とびひになってしまうと、普通のかゆみ止めでは効きません。抗菌剤というものを処方してもらい、それを使うことになります。

とびひの治療は、飲み薬と塗り薬で行います。

皮膚の病気なので意外ですが、飲み薬も大切なのできちんと飲ませましょう。

  • 抗生物質の飲み薬
  • 抗生物質の塗り薬
  • 抗ヒスタミン剤などのかゆみ止め

小児科や皮膚科などで処方されるのは、抗菌薬が入った強めのお薬です。紫色のお薬を塗ってケアした後、家庭で塗る薬を処方されることも多いでしょう。

さらに早くすっきり治療するため、服用タイプの薬も処方されます。服用タイプの薬は医師による処方箋がないと購入できません。

痒くてかきむしった、というのが原因なので、痒みも同時に抑えなくてはなりません。よって痒み止めの塗り薬や飲み薬も追加して処方される事が多いでしょう。

皮膚トラブルは症状に合った薬を使わないとあっという間に悪化するため、自己判断は危険です。特にステロイドは使ってはいけません。

とびひかなと感じたら自己判断で市販の塗り薬を使うのではなく、しっかりと効く経口抗生物質などを処方してくれる専門医を受診しましょう。

とびひは一度なったからといって、次は大丈夫という病気ではありません。

病院に通っても全く改善しない場合…抗生剤を変えてもらおう

病院に行っても治らない場合は、お薬が合わない可能性があります。耐性菌と呼ばれる薬が効きにくいタイプの病原菌だったり、抗生剤の相性があるからです。

  • 抗菌剤を変えてみる
  • 服用タイプの抗菌剤をプラスしてみる
  • 抗アレルギー剤をプラスしてみる

服用タイプの抗菌剤を併用したり、繁殖している雑菌に合った抗菌剤を処方してもらうなど、対策はいろいろあります。

きちんと処方された薬を飲んだり塗ったりしていれば、基本的には1週間から10日程度で完治できるでしょう。

「とびひはよくある事だから」と甘く見ずに、根気よく治療をしてください。薬を飲みきる、薬を患部に塗る、というシンプルな事を繰り返すだけでほぼ完治できるのがとびひなのです。

しかし稀にとびひが良くならずに、さらにひどい症状から熱が出るなど全身状態が悪化する事があります。

悪化がひどいようなら放置せず、小児科から皮膚科に移ったり、皮膚科で症状を伝えるなど対処しましょう。その際は必ずこれまでに処方された薬を持参しましょう。

とびひの原因別に知りたい予防方法と、悪化させない自宅ケア

とびひを悪化させないように、感染経路や原因別に予防方法を知っておきましょう。また悪化させないための自宅ケアもご紹介します。

虫刺され…虫よけを心がけ、刺されたらすぐに薬を塗って!

子供は虫に刺されるとパンパンに腫れて膿や熱を持つことが多く、かき壊してとびひに発展することも少なくありません。

虫よけをして虫に刺されない

虫よけスプレーや蚊取り線香などを上手に活用して、できるだけ刺されないように工夫しましょう。

虫よけスプレーは、生後半年くらいまでは使用できないものも多いので、月齢・年齢に注意して使用しましょう。

早めに薬を塗る

刺されてしまったら、できるだけ早めに虫刺されの薬を塗ります。

化膿しやすい子は貼るタイプの薬はおすすめしません。蒸れると化膿の原因になるからです。

こまめにかゆみ止めを塗る

化膿が気になる場合は、抗菌力が高いタイプの薬をこまめに使い、保冷剤などで腫れた部分を冷やしてかゆみを止めましょう。

爪を切る

爪が長いとかきこわして菌が入りやすくなります。夏場は特に常に爪を短く切ってケアしましょう。

ケガ・擦り傷…乾燥させないと雑菌繁殖のもとになります

ケガをしたときもとびひになりやすいですね。特に小さな子供はしょっちゅうケガをしてくるので、とびひにも注意しましょう。

消毒と乾燥

ケガはできるだけ早く水と泡立てた石鹸でキレイに洗い流します。洗った後は患部をしっかり乾燥させることが大切です。

ばんそうこう

ばんそうこうは中が蒸れて膿みやすくなるので注意しましょう。患部密閉型のばんそうこうを使う際は、患部をきれいに消毒してからにしましょう。

かさぶたをはがさない

かさぶたができるとかゆくなり、引っ掻いてしまう子もすくなくありません。できるだけ掻かないように注意しましょう。

かさぶたは自然にはがれるのを待たないと、また血が出て膿む原因になります。自然にはがれるまで待ちましょう。

風邪や中耳炎…鼻水や耳垂れには原因菌がたくさんいます

風邪や中耳炎になったときも、とびひに注意すべきポイントがあります。

  • 風邪…鼻の下の鼻水
  • 中耳炎…耳垂れ

ここには原因菌がたっぷりいるので、こまめに拭いてあげるようにしましょう。

あせもやおむつかぶれ…特に夏場や腸炎の時に注意しましょう

あせもを放置して「あせものより」になってしまったときや、おむつかぶれが重くなったときもとびひに注意が必要です。

赤ちゃんは汗腺が未発達で、汗が詰まりやすくあせもになりやすいのです。しかも汗っかきなので、あせもには注意が必要です。

あせも

あせもは、汗が肌についたままの状態にしておくとひどくなります。こまめにガーゼなどで拭き、部屋の設定温度にも注意しましょう。

おむつかぶれ

夏場はもちろん、ロタウイルス感染症など下痢をしたときも注意が必要です。

下痢うんちはちょっとついただけでもかぶれるので、こまめにおむつ替えをし、市販のおしりふきではなく水などできれいに拭きとりましょう。

ストレスや病後は特に注意…原因がなくても発生することも

子供はストレスや病気などで免疫力・抵抗力がさがり、ママが原因に気付かないうちにとびひになってしまうこともあります。

  • 新入園・クラス替えなどの環境の変化
  • 運動会・発表会などの緊張
  • パパとママの夫婦喧嘩
  • 病気をしたあと

こうした場合は下痢や蕁麻疹などの形でストレスがあらわれることもありますが、とびひとして表れることもあると覚えておきたいですね。

鼻には雑菌がいっぱい!とびひ予防のために知っておきたいこと

鼻の中にはとびひの原因になる雑菌がたくさんいるので、鼻をいじった手でケガや虫刺されあとを触らないことが大切です。

普段からアトピー性皮膚炎を持っている子や、かぶれやすい子・化膿しやすい子や中耳炎・蓄膿症などを持っている子は特に注意が必要です。

乾燥肌などで肌のバリア機能が弱かったり、黄色ブドウ球菌に感染するリスクが高い可能性があります。普段からスキンケアをしておきましょう。

肌の弱い子はパッチやばんそうこうといった蒸れる素材は使用しないように心掛け、早めに抗菌薬入りの塗り薬で対処しましょう。

さらに鼻や耳をいじらないように注意し、爪を短く切って清潔を心がけてくださいね。

お風呂はどうすればいいの?…おうちケアをチェックしましょう

まずは病院でもらった内服薬・外用薬といった治療薬をしっかり使うことが大切です。特に飲み薬は忘れないようにしてくださいね。

お風呂

とびひがジュクジュクしている間は、入浴は避けましょう。よく泡立てた石鹸で患部を洗い、シャワーでしっかり流します。

お風呂上り

水分をこすらずふき取り、乾燥させてから薬を塗ります。ガーゼを当てるよう指示された場合は、ガーゼをあてて薬の落ちを防ぎます。ばんそうこうはやめましょう。

タオルの共用

タオルを共用すると、他の子や免疫力が低下している大人など家族にうつってしまいます。トイレや洗面のタオルの共用はやめましょう。

プール

とびひが治るまでは、プールに入ることはできません。温泉などもやめておきましょう。習い事のスイミングも当然NG。

夏場などは暑いから「プールに入りたい」という子供の気持ちを考えますと、これは少しかわいそうですがいたしかたありません。

とびひは学校感染症!重症になると登園禁止になる可能性も

とびひは、学校感染症の第三種(その他の感染症)に指定されています。感染力が強く他の子供にうつす可能性のある感染症ということです。

第三種感染症は、医師と園の双方の判断で登園が可能かどうかが決まります。ひどいとびひの場合には医師の診断で禁止される事もあるので、医師に確認は絶対に必須です。

登園可能になる場合
  • 医療機関で治療してもらった
  • 患部をガーゼなどでしっかり覆ってある
  • 毎日きちんと服薬し、症状も軽い
登園禁止になる可能性がある場合
  • 患部が広範囲
  • 患部があちこちに多発している
  • 患部が露出している

またとびひにはなっていなくても、痒みがあるとか肌のトラブルが少し起きている場所は既にとびひができていると感染しやすくなるので、疑いの部分もガードをする事が前提、と言われて登園を許可される事があります。

抗生剤を飲むのも1日3回となれば、登園時間にかぶってしまいます。2回で対応できるのか、はたまた登園中に園で飲ませてくれるのか、などの確認は登園前にしておきたい問題です。

園・医師とよく相談しましょう。

お友達にうつさないように!

また子供は密着して遊ぶもの。とびひになりそうな肌と別の子の傷がくっついてしまう可能性もゼロではありません。

とびひになってしまったら、腕や足などは夏場でも極力隠すようにしたほうが他人にうつすリスクは減ります。

とびひに限らずタオルは共有すると感染してしまうという病気があるので、普段から別々のものを用意しておくとひと安心です。冬場などの胃腸炎などは同じタオルを使うと感染してしまうリスクがアップするようです。

そのためにも医師と相談の上ですが、とびひになりそうな傷があればとびひのようにガーゼと包帯でカバーしておくほうが安心です。

お友達にうつしてしまうのはやはりマナー違反。とびひになっていてもお友達と一緒に遊ぶことは可能なのですから、しっかりと防御して子供同士遊ばせるようにしておきましょう。

とびひを防ぐために今日からできる簡単な方法!お茶ケア

我が家の子供たち、そしてお友達の子供たちをとびひから守ってくれた予防法「お茶のケア」をご紹介します。

我が家の息子は中耳炎になったとき、耳垂れでかぶれてとびひと診断されました。すぐにお茶ケアをしたところ、1日でキレイに治り再発もしませんでした。

とびひも予防するお茶ケアの手順
  1. 緑茶を冷ますかペットボトルの緑茶を用意する
  2. カット綿を用意する
  3. 緑茶をカット綿に含ませる
  4. 軽くしぼってかぶれている部分をよく拭く
  5. 使ったカット綿はすぐに捨てる

これだけです。あせものよりやおむつかぶれ防止にも非常に役立ちます。とびひの時は、20~30分に1回など、かなり頻繁に拭いていました。

友人は、何週間も治らなかったがんこなとびひが1日で軽くなったそうです。病院へ通っても治りにくい・いつもできるので困っているママ、試してみてくださいね。

とびひは悪化させないことが大切!薬をしっかり使ってケア

とびひは、汚い手でひっかくことであっという間に悪化し広がってしまいます。乳幼児の間で流行しやすいのもうなずけますよね。

そこで、とびひになりそうな時に早めに対処することが大切なのです。鼻風邪や中耳炎・虫刺されの膿みなど、「とびひの芽」は早めに摘んでしまいましょう。

そんな「とびひの芽」に、お茶ケアはとても役立ちます。またひっかかないように爪をきれいに切っておきましょう。

とびひになってしまったら、すぐに小児科へ行って薬をもらいましょう。内服薬と軟膏を組み合わせ、できるだけ早く治すように心がけましょう。

赤ちゃんの乾燥肌対策に馬油!保湿やおむつかぶれの予防におすすめ

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デリケートな赤ちゃんのお肌は、ほんの少しのことで肌トラブルが起きてしまいます。いつの間にかお腹やほっぺなどが、カサカサ肌になっていることがありませんか?

小児科へ行くのが一番良いのはわかってはいるけれど、他の患者さんから子供に風邪などをうつされてしまうリスクを考えると、正直なところ少々迷ってしまいます。

多少のトラブルなら対処できる塗り薬を家に備えておくと、イザという時にとても助かります。何を選んだら良いか迷っているママさん、一度馬油を試してみませんか?

馬油の存在は知っているけれど、ベビーにとって何が良いのか・どう良いのかがイマイチよくわからないという方のために、馬油の便利な使い方を紹介します。

赤ちゃん肌がデリケートな理由!バリア機能の働きが不十分なため

赤ちゃんのお肌は大人よりも水分量も皮下脂肪も多く、紫外線などの外的刺激をまだあまり受けていないため、透明度が高くてキメが細かいデリケートな肌です。

新陳代謝が活発で肌が絶えず生まれ変わっているため、皮脂の分泌が不安定であり、バリア機能も不十分のため乾燥しやすいという特徴があります。

湿疹が気になって病院に行くと、乾燥が原因で起きた肌トラブルと診断されることがよくあります。

その際には、フエナゾールやヒルロイドローションのような非ステロイド薬や、ステロイド薬の中でも下から2番目の強さであるロコイドなどを処方されることが多いようです。

それに対し、やっぱり薬には抵抗があるという意見もあります。自分自身で納得のできる無添加のものを子供に使いたい、というお母さんの声も少なくありません。

人間の皮膚は大きく分けると外側から順に「表皮」「真皮」「皮下組織」から成り立っており、それは大人であって新生児であっても変わりません。

ですが乳児の肌と大人の肌は、同じ構造ながら構成比が異なっています。

乳児の表皮、真皮は層がとても薄く、特に真皮の厚さは大人の半分から3分の1ほどしかありません。

表皮はタンパク質と脂質でできており、外側からの刺激から肌を守るバリアの役割を果たしているのですが、乳児ではこの働きがまだ十分ではありません。

保護機能が不十分なため、洋服の布地やタオルが擦れるなどのちょっとした刺激で傷がついたりかぶれたり、乾燥したりしやすいのです。

また肌は、表皮の外側を「皮脂膜」という皮脂と汗が混ざり合ってできた天然のクリームに覆われており、肌からの水分蒸散や刺激によるトラブルから肌を守っています。

しかし、赤ちゃんや子どもは皮脂分泌が少なく皮脂膜が不充分です。汗をかくと汗が蒸発する時に、肌表面の潤いも一緒に奪ってしまうのです。

乳児は大人の2~3倍もの汗をかくうえ、皮脂膜による保護が完全ではないため、大人よりも肌の乾燥が進みがちになるのです。

さらに、大人の肌の表面は弱酸性に保たれ雑菌の繁殖を防いでいますが、乳児の肌は中性に近いため細菌が繁殖しやすく、肌トラブルを起こしやすいのです。

赤ちゃん肌のホームケアに馬油を使う前に知っておきたいこと!

小児科や皮膚科の医師からは、赤ちゃんのケアにはママが普段スキンケアに使っているクリームでも問題はないという話をされます。

とはいえ、ママが使っているものが子供の肌にも合うとは限りません。やはりベビーローションやワセリン・馬油など、「ベビーに安心」とされているものを選びたいものです。

馬油のメリットは何と言っても安全性

メリットがとても多く感じられる馬油ですが、一番は何と言っても食用にできる天然成分が原料ということです。

  • 赤ちゃんが口に入れても安心
  • 民間治療薬として使用されてきた実力
  • 固形なのでこぼれにくい

馬油ほど「誤って口に入っても大丈夫」ということを宣伝している保湿剤はない、と言ってもいいほど、多くの馬油商品に表示されています。

子育てが初めてのママにとってはその表現がとても頼もしく感じられますし、民間治療薬として使われていることにも安心します。

また、ベビーオイルやローションと違って固形のため、誤って容器を倒してしまってもこぼれません。お世話中のうっかりにも安心です。

またステロイドや薬でないので、一日に何回でも塗れるという点もいいですね。

馬油のデメリットは独特の臭い

一方、馬油にももちろんデメリットがあります。ベビーケア用品を選ぶにあたっては、デメリットもしっかり理解しておくことが必要です。

  • 独特の臭いがある
  • 酸化しやすい
  • 初めはベタベタしている

馬油は原料が動物の脂肪であるため、商品によって様々ですが少なからず油の臭いがあります。臭いの感じ方は人それぞれなので、気になってしまう方もいます。

ソンバーユでお馴染みの馬油の老舗ブランドである薬師堂では、あらかじめバニラやヒノキなどの香りのついた馬油も販売しています。

馬油にエッセンシャルオイルをブレンドして使うこともできます。この方法だと、香りの種類も強さも自分好みのオリジナルアロマ馬油を作ることができます。

ただし、精油によっては肌に刺激を与えるものもあるため、オイルの効能についてしっかりと確認してからブレンドするようにして下さい。

馬油の臭いは酸化することによって生まれる場合もあります。開封して空気に触れることで、油脂はどうしても酸化してしまいます。

油脂の中でも、馬油は酸化しやすいという性質を持っています。

酸化防止のためのビタミンEが配合されている商品もありますが、基本的には冷蔵庫での保管をオススメします。

白色ワセリンとの比較

馬油を買おうか迷っているママさんの中には、白色ワセリンと比べてどちらを買おうかと悩んでいる方もいると思います。

馬油とワセリンの一番大きな差は原材料です。馬油は哺乳類である馬から作られているのに対し、ワセリンの原料は石油です。

石油を肌に塗るということに拒否反応を持つ方もいますが、一方で、石油はもともと天然の資源なのだから嫌悪するのはナンセンスという意見の方もいます。

実際に、皮膚科で治療のためにワセリンを処方されることがありますし、精製度の高いものは眼科の治療にも使われています。

私は馬油もワセリンもどちらも使ったことがあります。どちらにも極端なマイナス点がないので、正直なところどちらを使うかは本人の好みとしか言いようがありません。

ただし肌への浸透力については、ワセリンは馬油に全く敵いませんでした。馬油がすぐにサラサラになるのに対し、ワセリンは落ち着くまでに時間がかかります。

赤ちゃんのお世話において、肌への浸透の速さは意外と大きなポイントです。手早くケアしてあげたいという考えのママには、迷わず馬油をオススメします。

おすすめ!馬油のオーガニック製品

大人のスキンケア用品と同じように、オーガニック成分が含まれた敏感肌にもやさしい馬油製品も販売されています。

天然成分である馬油にオーガニック成分をプラスすることで、よりスキンケアに特化された商品になっています。もちろん、防腐剤などの化学成分は入っていません。

ベビーバーユマドンナ

子供用馬油クリーム 0822-1

生後0ヶ月から使える、天然成分100%のベビークリーム。低温抽出された馬油にオーガニックパルマローザ油をブレンドすることで、ほんのりローズ系ハーブの香りがします。

全国の産婦人科でも使用されている、ママや病院からの信頼が厚い人気ブランドです。

販売元:Amazon
商品価格:¥1,296
https://goo.gl/w7KCgX

ぴたっとサンミルク

子供用馬油クリーム 0822-2

馬油配合のUVクリームとして人気の商品。その秘密は生後0ヶ月から使用できる優しさに加え、配合されている有機ハーブに虫よけの効果があることです!

石けんで簡単に洗い落とせるので、肌の弱いベビーにも安心して使えます。

販売元:Amazon
商品価格:¥2,268
https://goo.gl/p6AUzu

どうやって使う?赤ちゃんの肌ケアに効果の高い馬油の使い方

せっかく使うのなら、その効果をしっかりと感じたいものです。ママが使うスキンケア用品のように、馬油にも効果を強く感じられる使い方があります。

まず大前提として、つけすぎには注意して下さい。多めに塗ったからといって効果が上がるわけではありません。むしろ、つけすぎがかぶれの原因になることがあります。

肌に乗せるとスッと溶けてよく伸びるので、初めは少なめに肌にのせるようにし、足りない時に追加するようにすると加減しやすくなります。

乾燥肌の場合

赤ちゃんの乾燥肌対策は、体を清潔にすることから始まります。体を洗うときは、ベビー用泡ソープなどを使って優しく丁寧に洗って下さい。

基本的にシャワーやお風呂上がりに使います。タオルドライのあと、少量を手にとって手のひらでなじませてから、顔・体・手足・おしりと全身に塗ってあげます。

完全に水分を拭きとった状態で塗るほうが良いという人もいれば、水分が少し残った状態で塗ったほうが良いという人もいます。

すっとなじんだ馬油が、皮脂膜の代わりになって肌を刺激から守ります。夜だけ・朝だけ・シャワーの都度など、その子に合った使い方を見つけてあげて下さい。

おむつかぶれの予防の場合

おしりは汚れを落とすことが大変な部分ですが、ゴシゴシこするのは厳禁です!普段何気なく使っているおしりふきだって、刺激と摩擦がかぶれの原因になるのです。

オムツを替えるタイミングで一日中馬油を塗り続けるお母さんもいれば、朝と夜だけというお母さんもいます。

子供の肌の状態を見ながら、塗る回数を決めて下さい。やはり手のひらでなじませてから薄く伸ばすようにします。

馬油を塗っておくと、うんちが肌に張り付かないというメリットがありますが、これは本当に助かります!

強くこすらなくてもキレイになるので、摩擦で肌を傷つけることもぐっと少なくなり、後片付けの手間も時間も少なくすることができますよ!

肌に合わない場合の便利な使い方

馬油は動物性油脂のため、どうしても肌に合わないという体質の方もいます。でもせっかく買ったのですから、他のことに有効利用しましょう!

  • ママのスキンケア
  • 乳首のトラブル・おっぱいケア
  • ハンドクリーム
  • かかとのヒビ割れ防止
  • 靴・バッグなど革製品の手入れ

子供には合わなくても、ママの肌質には合うことがあります。

化粧水の後にクリームの代わりに使うときは、米粒大くらいの量で十分!付け過ぎはかぶれのもとです。

授乳中のママなら誰もが経験するのが乳首のキレツ。馬油を塗っておくと傷が保護されて痛みが軽減されるほか、保湿されることで赤ちゃんも吸いやすくなります。

ハンドクリームやかかとクリームとして使うときは、多少のベタつきが気になる場合がありますので、夜寝る前のスペシャルケアとして使うのがおすすめです。

また、意外な使い道なのが革製品の手入れです。

バッグや靴はもちろん、ソファーやレザージャケット、野球のグローブまで色々な革製品に使うことができます。

これは酸化してしまった馬油でも使うことができるので便利なのですが、必ず見えないところで色落ちやシミ等のチェックをしてから使うようにして下さい。

そもそも馬油とは何?古来より重用されてきた理由

馬油とはその名の通り、馬の脂肪を原料とする天然素材の保湿剤のことです。高級なものは、馬のたてがみや尻尾が生えている部分の脂肪から作られています。

動物の脂肪から取れる油といえば、牛から取れる牛脂・豚から取れるラード・牛乳から取れるバターのように、固形化した食用の脂が思い浮かびます。

馬油ももちろん食用にもなる動物性の油ですが、人間の皮脂とよく似た成分で構成されているため、以下のような特徴によって食用以外の目的で重用されてきました。

肌への浸透力が抜群

見た目がベタベタの馬油ですが、肌に乗せるとすぐに体温で溶けてとても良く伸びます。そして予想以上に短い時間で肌に浸透し、ベタベタがしっとりに変わります。

皮膚の隙間を満たすように保湿してくれるため、赤ちゃんのデリケートな角質層にもよく浸透し、外部の刺激から守ってくれます。

抗酸化作用と殺菌作用

伸びが良い馬油は素早く肌に広がって油膜を張り、空気を遮断します。さらに肌に浸透することによって、内部に残った空気を追い出して酸化を防ぐ作用が生まれます。

この状態では、細菌は皮膚に入り込めません。さらに肌内部に入った細菌も囲い込んで油の中に閉じ込め、その働きを抑制させてしまうのです。

抗炎鎮静作用と熱の除去

「馬油といえば火傷の薬」というほど、最も広く知られた使い方です。人間の皮膚に深く浸透した馬油は、炎症を沈め・熱を取り去る働きをすると言われています。

血液の循環促進

馬油はとても伸びがよく、小指の爪の半分ほどの量で片腕をじゅうぶんにカバーできるほどです。広い範囲に素早く油の膜を作ることで、保湿・保温効果が得られます。

さらに皮下組織に浸透した馬油によって細胞が刺激されるため、血液循環を促進して新陳代謝を高める効果が得られます。

人体への安全性

馬肉はさくら肉として食用にされており、当然その脂肪から作られる馬油も食用です。天然成分が原料ですので、誤って口に入ってしまっても安全であると言えます。

とはいえ動物が原料ですので、動物性油脂にアレルギーを持っている方には何かしらの影響が出る可能性があります。すべてのものと同じように、万能ではありません。

人間の皮脂と似ている!?馬油の成分について

一般的に脂肪は、植物性であっても動物性であっても、主に飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸から構成されています。

牛脂など哺乳類を原料とする陸生動物脂肪は、約半分が飽和脂肪酸で構成されているのに対し、馬油の約67%が不飽和脂肪酸で構成されています。

これは、人の脂肪の約68%が不飽和脂肪酸で構成されていることを見ると、馬油と人間の皮脂とはよく似た性質であることがわかります。

さらに馬油には、不飽和脂肪酸の中でも質の良い高度不飽和脂肪酸が多く含まれていることが明らかにされています。

高度不飽和脂肪酸とは、リノレン酸・リノール酸・オレイン酸・アラキドン酸などに代表される、人間の体内で作ることができない必須脂肪酸です。

この中でも、リノレン酸は細胞膜の原料になるもので、不足すると肌細胞の機能が低下し、乾燥肌やアトピー性皮膚炎などさまざまな皮膚トラブルを招いてしまいます。

このように、肌にとって必要不可欠な脂肪酸を含んでいるということが、馬油の最大の特徴であり魅力なのです。

飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸

一般的に脂質とは、油脂やコレステロール等を合わせた総称のことを指します。脂肪酸は脂質を構成する成分の一つで、飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸に分けることができます。

飽和脂肪酸

動物性油脂に多く含まれ、常温では固体で存在します。体内で固まりやすく、血液の粘度を高めて流れにくくし、中性脂肪や悪玉コレステロールの合成を促します。

摂りすぎると動脈硬化・心筋梗塞や脳梗塞などの生活習慣病につながりますが、一方で不足すると、血管がもろくなったり脳出血などの原因となります。

不飽和脂肪酸

植物性油脂に多く含まれ、常温では液状で存在します。身体の構成する成分となるほか、血中の中性脂肪やコレステロールの量の調節を助ける働きがあります。

エネルギー源であるため、摂りすぎるとエネルギー過剰による肥満につながりますが、一方で不足すると発育生涯・皮膚炎・動脈硬化などを引き起こします。

不飽和脂肪酸はさらに一価不飽和脂肪酸と多価不飽和脂肪酸に分類されます。

  • 一価不飽和脂肪酸・・・オレイン酸に代表され、コレステロールを下げる働きがある。
  • 多価不飽和脂肪酸・・・リノール酸に代表され、血栓症予防作用などがある反面、老化の原因になる物質を生成する。

脂質を栄養として食べ物から取り入れる(食べる)ときには、飽和脂肪酸:一価不飽和脂肪酸:多価不飽和脂肪酸を3:4:3の割合にすると、バランス良く摂取できます。

正しいケアで綺麗な肌を守ってあげて!

赤ちゃんの時の乾燥肌ケアは、ママが思っている以上に大切です。子供の頃のケアが足りなければ、成長した時に皮脂を過剰に分泌する脂性肌になりやすくなります。

肌が乾燥すると子供は痒くてたまらなくなるので、無意識のうちに強く引っ掻いてしまい、その傷が細菌に感染してとびひになってしまうことだってあります。

新陳代謝が活発な子供の肌ですが、傷の治りは意外と遅いです。

プルプルの綺麗な肌に傷跡を残さないためにも、その子に合ったケア方法を早く見つけてあげて下さいね!

赤ちゃんのおむつかぶれ…薬は?原因・症状とひどくなる前したい対策

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赤ちゃんが産まれてからすぐに始まる毎日の頻繁なおむつ替え。それだけでも結構なお仕事ですよね。それに加えておむつかぶれになってしまうと本当に大変!

赤ちゃんのおしりは思ったよりもデリケート。日々の繰り返しでおむつかぶれを防ぐ方法がある筈です。

おむつかぶれになってしまった場合の一般的な治療方法や、おむつかぶれにならないためのケアの方法をいくつか紹介します。


おむつかぶれの原因となりやすい赤ちゃんの特徴をまず知っておこう!

赤ちゃんのおしりはとてもデリケートです。出産前におむつかぶれにならないためのケアを知って備えておければ一番ですよね。

おむつかぶれになって慌ててしまうのは出産後、実際に頻繁なおむつ替えに追われるようになってからです。

おむつかぶれがひどくなってしまうと、おむつ替えの度に赤ちゃんは痛い思いをしてしまいます。ぐずる回数も増えてしまいます。

おむつかぶれを防ぐためには、こまめなおむつ交換が1番なのですが、最近の紙おむつは、通気性が非常に良くなっているので長時間使用にも耐えられるようになっているので、油断しがちなママもいるのではないでしょうか。

しかし、おむつの中はかなり蒸れやすい状態なので注意が必要!新生児はおしっこの回数がかなり多く、寝返りをうてないのなどが理由です。

おむつかぶれになる原因は様々!

おむつの中は蒸れやすくなっています。「蒸れ」によってふやけた赤ちゃんの皮膚を老廃物や菌が刺激します。

赤ちゃんはまだ消化機能が十分発達しておらず、母乳やミルクのみを口にするので1日のおしっこやうんちの回数も多くなります。

更に、うんちの中には腸内細菌や酵素など肌への刺激が強いものが多く含まれている ので、うんちが長い時間肌に触れた状態になっているとかぶれやすくなります。

また下痢のうんちは腸内細菌の他に、病気の原因となるウイルスなどが含まれていることもあるので、更に刺激が強くなる上に、勢いよく排泄されるので肌が荒れやすくなります。

おしっこによる刺激

一見サラッとしているように見えますが、尿の中には腎臓で分解された体内で不要な成分(老廃物)が含まれています。この老廃物はあかちゃんのデリケートな肌を刺激します。

長時間放置するとおむつかぶれの原因になりますよ。

うんちによる刺激

うんちには大腸菌や腸内細菌、消化酵素などの肌への刺激が強いものが多く含まれています。長い時間肌に触れた状態だとかぶれやすくなります。

特に下痢の時のお手入れには気を使ってあげましょう。

下痢のうんちは腸内細菌に加え、病気の原因となるウイルスなどが含まれている場合も!刺激が強くなる上に、勢いよく排泄されるので肌が荒れやすくなります。

うんちがゆるい状態だと下痢でなくても、「うんちの回数」が増えるので注意しましょう。

おしりふきによる刺激

おしりふきには様々なものがありますが、製品によって水分の含有量や厚さ、柔らかさなどが全く違います。

注意して拭いているつもりでも、「蒸れ」によってふやけてしまった赤ちゃんのおしりをこすると、すぐに傷がついてしまいます。

おむつ交換時には、おしりふきなどでおしりや性器周辺を拭きますが、拭いた後はしっかり乾かしてからおむつをしてあげましょう。

おしりが濡れたままだと、それがかぶれの原因になることもあります。

汗による蒸れ

赤ちゃんは手足をばたばたさせてよく動きますよね。赤ちゃんは新陳代謝が活発なので、意外と汗っかき!体温も37℃前後が平熱と大人よりも高いです。

もちろんお尻にも汗をいっぱいかきます。密閉されたおむつの中は、おしっこやうんちをしていなくてもかなり湿度が高く蒸れやすい状態になっています。

お尻の皮膚も柔らかくふやけてしまい、刺激が加わると余計かぶれやすい状態になります。

夏場にも注意は必要ですが、暖かくした部屋では冬でも実は蒸れています。

おむつの繊維による刺激

おむつの繊維が赤ちゃんのふやけたお尻を刺激して、おしりかぶれの原因になることもあります。おむつ選びも赤ちゃんにあったものにした方が良いですね。

おむつのサイズが合わなくなった時も、太ももやギャザー跡がついてしまうことも…こすれて刺激されたり、強く締め付け過ぎも注意しましょう。

カンジダ皮膚炎(カビ)

おむつかぶれがなかなか治らないなと思ったら、カビが原因による皮膚炎の可能性も!!

この皮膚炎は「乳児寄生菌性紅斑」と呼ばれ、おむつかぶれとは治療法が異なります。

赤ちゃんの肌構造

人の肌は通常、一番外側に表皮があってその下に真皮、更に奥が皮下組織とい構造になっています。

表皮や真皮は、外からの刺激や乾燥から皮下組織を守る働きをしています。

しかし赤ちゃんの肌は、透き通るように真っ白!表皮や真皮がまだ薄く、皮下組織を守るバリア機能がかなり弱くなっています。

そのため、ちょっと擦っただけでも赤くなってしまい、傷ついた部分からばい菌が入りすぐにかぶれなどを引き起こしてしまいます。

成長とともに表皮や真皮が作られて、バリア機能が強化されますが、赤ちゃんのうちは傷つきやすいので注意が必要です。

そのため、赤ちゃんの肌は日頃からしっかりと保湿をして乾燥を防いであげる必要があるのです。

99%天然由来成分+国産オーガニックで安心のベビーグッズ『ALOBABYは』リッチなミルクで赤ちゃんの肌をしっかりと守ってくれます!

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おむつかぶれになりやすい赤ちゃんの特徴

新生児はおしりも柔らかく、個人差もありますが10回~15回うんちをする場合もあるのでおむつかぶれになりやすいです。

うんちも水分をたくさん含んでいる場合が多いですよね。

おむつかぶれは、どんな赤ちゃんでも一度は経験するみたいですね。水っぽいうんちの多い赤ちゃんは特に悪化しやすいので注意しましょう!!

おむつかぶれのサインと症状!見逃さないように知っておいて

おむつかぶれのサインを見逃さずに早めにお手入れをしてあげられれば、赤ちゃんに痛い思いをさせなくて済むかもしれませんね。

布おむつだと頻繁におむつ替えをするのでかぶれにくい!と聞いたことがあるのですが、実際に我が子に使っていた時に、うっすらとおしりが赤くなった時がありました。

かぶれまではいかなかったのですが、危ない所だったかもしれません。なので、「布おむつだから大丈夫!」と安易に考えるのは良くないと思います。紙おむつと同様こまめにおむつ交換を必ずしてあげましょう。

おむつかぶれの症状をチェックしてみましょう。

おむつ替えの度に泣く

一見かぶれを起こしていないように見えても、お尻の中心辺りが赤くただれていることがあります。

入浴時におしりにお湯をかけたら泣く

おしりが傷ついてお湯がしみて痛いのかもしれません!ぬるま湯でさっと洗い流す程度にし、石鹸なども痛がるようなら使用を中止しましょう。

おしりをムズムズさせて痒がる

かぶれを起こしかけているのかも!おしりが赤くなっていないかチェックしてみてください。

おしりのまわりやオムツのゴムがあたる太もも・お腹周りが赤くなっている

おむつかぶれの始まりです。ひどくなる前にケアしてあげましょう。

おしりに赤いぶつぶつができている。皮膚がむけている

ここまでいくと赤ちゃんはかなり痛いはずです。小児科、皮膚科を受診することをお勧めします。

おむつかぶれになった場合の一般的な治療法や対処方法

おむつかぶれになった場合の一般的な治療や対処には、どんな方法がとられているのでしょうか。医療機関を受診した場合と、家庭で実施されている対処方法を紹介しますね。

ステロイド外用薬(軟膏)を使用する方法

おむつかぶれの場合、ステロイド外用薬(エキザルベ軟膏やキンダベート軟膏など)が処方されます。

ステロイド剤に抵抗のあるママもいると思いますが、使用せずにかえって症状を悪化させ強い薬を使用しないと治らなくなってしまう場合もあります。

病院で処方された薬は、用法を守って使用しましょう。薬を塗ると2~3日で良くなりますが、おむつかぶれにならないためのケアを合わせて行うことが必要です。

市販薬のステロイド剤は強さがわからないので、赤ちゃんに使用することはお勧めできません。

非ステロイド外用薬(軟膏)を使用する方法

非ステロイド系の外用薬には亜鉛化軟膏、コンベック軟膏、ベシカム軟膏などがあります。比較的炎症の軽いおむつかぶれの時に処方されます。

非ステロイド外用薬でかぶれを起こす場合もあるので、最近では処方されることが少なくなっているみたいです。

市販薬のポリベリーなどを使用するママたちも多いみたいですね。

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ポリベリーも湿疹やただれがひどい場合は使用しないでください。注意事項に記載されています。

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軽いおむつかぶれの場合のみ使用し、悪化した場合は自己判断で薬を使用せずに、病院を受診した方が良いですね。

保湿剤を使用する方法

病院ではアズノール軟膏などが保湿のために処方されます。市販のベビーローションやベビーワセリンなど、油成分が含まれているものを使用する方も多いようですね。

保湿剤の種類 効果
ベビーローション 水分補給ができる。伸びが良く肌なじみ良い
ベビーオイル 多少べた付き伸びは悪いが、高い保護力がある
ベビーワセリン 肌をコーティングして摩擦などの刺激から守る
馬油 殺菌作用や抗炎症作用があり、多少べた付くがすぐ肌になじむ

ベビーローションで保護した後、ベビーオイルでコーティングすると効果的です。ベビーワセリンや馬油は余計な成分が入っていないので、安心して使用できそうですね。

蒸れが原因で起こるのになんで保湿?って、思ってしまいますよね。

肌を清潔にした後で保湿をしてあげることで、肌にバリアができるので、摩擦によるおむつかぶれが改善されます。

できれば高保湿でオーガニックな成分由来のグッズでケアしてあげたいですよね。そこでおすすめの商品を紹介します。

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毎日のお風呂上りの清潔な肌を、しっかりと保湿して守ってあげましょう。

ベビーパウダーを使用する方法

シッカロールなどのベビーパウダーを使用するママたちも多いみたいですね。

ベビーパウダーは余分な水分を取って蒸れを防いだり、肌を保護し摩擦による刺激を少なくする役割を持っています。

ただし、ベビーパウダーは粒子が細かいため、空気中に飛散したものを赤ちゃんが吸い込むと喘息の原因になることもあるようです。

少量ずつ取り出して赤ちゃんの口に入らないようにして注意しましょう。

厚塗りをしたり肌が濡れている状態で使用すると、汗腺を塞いでしまうのでNGです。

ダマができたりお尻のしわの奥にベビーパウダーの塊ができないように使用しましょう。

ベビーパウダーを使用する時は下記のポイントを守って使用しましょう。

  • お尻をきれいに洗ってから拭き、清潔にする。ママの手も清潔に!
  • 少量を手に取るか、おむつの上に出しておいて!
  • 量は肌に白さが残らないくらいの量で!
  • パタパタせずに軽く抑えるように!

家庭でのケアだけでは良くならない…悪化したおむつかぶれの対処法

赤ちゃんのおしりのケアには気を遣っていたのにそれでも、悪化してしまったおむつかぶれ…ケアの方法を替えれば良くなるのでしょうか?

赤ちゃんも痛くて泣いているし、おしりを洗ったり乾燥させたり、保湿剤や市販薬を塗ったり、おむつかぶれの対処をしてもなかなか良くならない場合が多いです。

アドバイスもらって考えて実施して、それでもだめで…。おむつかぶれの対処だけでママはくたくたになってしまいますよね。

早めに小児科または皮膚科を受診して!

おむつかぶれを日々のケアでなんとか治したいところですが、ひどくなってしまったおむつかぶれはなかなか治りません。

専門家に見てもらい、症状を改善させてから予防のためのケアをした方がよいでしょう。

赤ちゃんの痛みや痒みを長引かせない為に、早めに掛かりつけの小児科か皮膚科を受診してみてくださいね。

処方された薬で正しくケアがまずは大事

処方された薬も使い方を間違うと、だらだらして治らないことがあります。使用方法は症状によって違うので、用法をきちんと理解してから正しくケアをしましょう。

私の息子は新生児の時にうんちの回数が多く、おむつ替えを15回くらいしていたのですが、おむつかぶれがひどくなってしまいました。

子育ての先輩たちにアドバイスを頂き、きちんとおしりをきれいにしてケアをしているつもりでしたが悪化するばかりでした。

病院で処方してもらった薬(弱いステロイド軟こう)を塗ってみると、剥けていた皮膚もきれいになり、4日ほどで症状は改善されました。

自己判断で薬の量を変更したり、中途半端に止めたりすることによって、おむつかぶれがひどくなる場合があります。症状が気になる場合は必ず医療機関を再受診しましょう。

カンジタ性皮膚炎の可能性もあり

処方された薬を塗って正しくケアしても治らない場合は、カンジダというカビによって引き起こされる皮膚炎の可能性もあります。

カンジダ性皮膚炎には抗真菌剤を使用します。ステロイド剤を使用すると悪化する可能性があります。

カンジダは普段健康な人の皮膚や便などにもある真菌です。

抵抗力が弱っている時や、暖かい湿り気のあるオムツの中、背中や脇の下は真菌が繁殖する条件がそろっているため、赤ちゃんは真菌の標的になってしまっています!

  • オムツの当たらない皮膚のしわの奥の方まで炎症を起こしている
  • よく見ると膿を持ったぶつぶつや水ぶくれができている
  • ステロイド剤を使用したら悪化してしまった

カンジダ皮膚炎は真菌(カビ)が原因なのでおしり以外のわきの下、背中、首筋などの場所にも発生します。上記の症状がある場合はすぐに病院を受診しましょう。

カンジダ皮膚炎の場合は赤ちゃん用の石鹸を手に取り、おしりのしわの間もきれいに洗って、柔らかいタオルでやさしく抑えておしりを乾燥させましょう。

その後で、処方された抗真菌薬を用法を守って塗ってあげましょう。

抗真菌剤を塗っておしりの清潔を保っていれば1~2週間で症状が改善されます。

おむつかぶれがひどくなる前におすすめしたい対策

おむつかぶれがひどくなる前にどんなケアを心掛けたら良いのでしょうか?おむつかぶれを防ぐための対策をいくつか紹介したいと思います。

しっかり乾かして、その後ワセリンや馬油などでしっかり保湿!

おむつ交換の際に、おしりふきで拭いた後まだ肌が湿っているような状態のまま新しいおむつを履かせないようにしてください。

せっかくお尻を清潔にしたのに、おむつの中がまた湿ってしまってかぶれやすくなってしまいます。

柔らかい素材のタオルや乾いたガーゼなどで、こすらないで水分を押さえるようにして吸い取りましょう。

夏場なら暑いので小さめのうちわで煽ったり、扇風機を弱にしておしりに当てると早く乾かすことができます。冬場は冷たい風を当てると寒いので、ドライヤーを使いましょう。部屋の中で陽があたる場所があれば、お尻を出して少しの間陽に当てるのもおすすめです。

そして、しっかりと乾燥させたら今度は刺激物から赤ちゃんのお尻を守るために、先述した軟膏やベビーオイル・ベビーワセリンなどを塗って保湿をしましょう。

ワセリンは赤ちゃんのいる家庭には1つは常備しておいた方がいいものです。赤ちゃんの肌荒れに強い見方!皮膚の水分を保つように保湿してくれて、更に蒸れからも肌を守ってくれます。

おむつかぶれの予防的な使用をおすすめします。ひどいお尻かぶれの場合は、必ず医療機関を受診しましょう。

すでにかぶれているお尻に塗ってしまうと症状が悪化してしまうこともあるためです。

赤ちゃんの肌質によってはクリームやオイルが合わずに余計肌荒れを起こしてしまう場合もあるので、最初は少量から塗ってみて、肌に異常がないか確認してから使うようにしましょう。

また、授乳の時に乳首に傷がついた時に治すためにもいいと言われている”馬油”。

赤ちゃんのような敏感肌にも使える無添加の自然素材なので安心です。ただ、少し香りに馴染めない方もいるかもしれません。

かぶれた箇所に塗ると、塗った箇所に油分の膜を作ってくれるので、汚れから皮膚を守ってくれます。お風呂上がりやおむつ替えのあとにお尻を清潔にしてから塗ってあげましょう。

日頃からの乾燥防止としても使えるので、おむつかぶれの予防として使用してあげてもいいですね。

保湿効果がかなり高いので、アトピー体質の子にも効果があると言われています。

おむつかぶれが乾燥に優れものという詳しい内容は、こちらの記事を参考にしてみてくださいね。

▼馬油がおむつかぶれにいいのか?についてはコチラも参考にしてみてください!

おしりふきは赤ちゃんにあったやさしいものを!

おしりふきは、製品により水分の含有量や成分、厚さ、柔らかさなどが全く違います。これらが赤ちゃんと合っていないと、おしりがかぶれてしまう場合もあります。

最初のうちはおしりふきのまとめ買いはやめて、ご自分の赤ちゃんにあったおしりふきを選びましょう。

ノンアルコール、無香料、パラベン無配合、純水99%などの製品、厚手タイプ、薄手タイプなど好みもあると思うので、色々と試してみてくださいね。

毎日、何度も使用するものなので、こすらずに優しく拭ける柔らかいタイプのものを選びたいですね。

おしりかぶれになってしまっている場合は、市販のおしりふきを使用しない低刺激な方法があるので試してみましょう。

  • コットンに水またはぬるま湯を含ませて使用する方法
  • Tシャツなど綿100%の古布に、水またはぬるま湯を含ませて使用する方法
  • 霧吹きにぬるま湯を入れたものを赤ちゃんのお尻に吹きかけ、コットンまたは古布を使用する方法

古布は洗って使用できるので経済的ですよ。コットンは大きめのベビーコットンを使用しましょう。

こすってしまうと痛いのでたっぷりのぬるま湯を含ませて、優しく抑えるようにして拭いてあげてくださいね。

時間が経って固まってしまったウンチには、霧吹きを使用することで柔らくなった状態でこすらずに落すこともできますよ。

下痢のウンチはシャワーや赤ちゃん用手作りウォシュレットで洗い流して清潔に

下痢のウンチの時は毎回、洗い流してあげることが大切です。かといって毎回お風呂で洗うのは大変ですよね。

シャワーで毎回洗い流してあげると気持ちよくて清潔になるので良いと思いますが、そんな面倒な事はちょっと出来ない…面倒臭いと思ってしまうママもいらっしゃると思います。

赤ちゃんのお尻を洗ってあげるお湯の量は、1回にコップ1杯~どんぶり1杯程度で十分です。朝お湯を沸かして保温ポットに入れて準備しておけばOK。それをおむつ替えの度に使ってみてください。

【おむつ替えの度にお湯で赤ちゃんのお尻を洗い流してあげる方法2つ】

  • 座浴…洗面器の中にぬるま湯を入れておしりをきれいに洗った後、柔らかいタオルで優しく抑えて乾燥させる方法
  • 汚れたおむつを下に敷いたまま、作製した赤ちゃん用ウォシュレットを使ってウンチをきれいに洗い流した後、柔らかいタオルで優しく抑えて乾燥させる方法。

※赤ちゃん用ウォシュレット… 100均などで食器用洗剤容器などを購入し、綺麗に洗い熱湯消毒しぬるま湯を入れたもの。押すと少しずつ出てくるので使いやすいですよ。携帯しておけば、外出の時にも使用できるので便利ですよね。

2つ目の方法だと毎回お風呂にあかちゃんを連れて行かなくても、おしりを洗ってあげられますよ。

下痢のウンチに限らず、ウンチの時は洗い流してあげる習慣があれば、おむつかぶれしにくくなるかもしれませんね。

おしりを洗って乾かした後は、ホホバオイルでやさしくマッサージ

乾燥したままのおしりは傷つきやすくなっています。ベビーローションやワセリンなどでも良いので保湿をしっかりしてあげましょう。

一番にお勧めしたいのは”ホホバオイル”を使用して優しくマッサージしてあげることです。

手順を説明します。

  1. お風呂上りなどにタオルで優しく水分をふき取ります。
  2. 温めたママの手の上にホホバオイルとたっぷりと取ります。
  3. 太ももやおしりを、円を描くように優しくマッサージします。

男の子の場合は、おちんちんの裏側もかぶれやすいので塗ってあげましょう。

ホホバオイルは拭き取る必要はありません。少しすると赤ちゃんの皮膚に馴染んできますよ。マッサージしたママの手もしっとり潤ってきます。

ホホバオイルをつけて全身を優しくマッサージしてあげると、赤ちゃんの柔らかい皮膚の保護にもなりますし、ママと赤ちゃんのスキンシップにもなります。

【ホホバオイルって何?選び方は?】
メキシコやアメリカ南部の砂漠に自生する、ホホバの実から採れるオイルです。10℃以下になると固まりますが、温めると元に戻ります。

酸化しにくいので保存にも適しています。保湿力が高く伸びが良いので扱いやすいオイルです。

精製されているものは無色透明ですが、無精製のものだと小麦色をしています。

無精製の方が栄養価は高いのですが不純物が多いため、赤ちゃんに使用する場合はホホバオイル100%の精製されたオイルを使用した方が良いでしょう。

風邪などの病気でお風呂に入れない場合も座浴をさせた後、お尻にホホバオイルを塗ってあげてください。

また、ホホバオイルやその他の植物性オイルでおすすめのものについては、こちらの記事も参考になりますよ。

▼赤ちゃんの安心のオイルについてはコチラも参考にしてみてください!

やってみたら楽しい!?おむつなし育児

赤ちゃんのおむつをあけたらおしっこを飛ばされたという話を良く耳にしますよね。赤ちゃんは最初は「自分の排泄物で自分自身が汚れることを望んでいない」そうです。

排泄物はオムツの中でするものとしつけられて、2歳か3歳くらいになるとトイレトレーニングをイヤイヤ期と悪戦苦闘しながら進めていきますよね。

息子が赤ちゃんの時、母親に「おまるでおしっこさせたら良いんじゃない?」と言われました。

「2歳か3歳になってからトイレトレーニングは始めるもの、身体の状態が整っていないから子供の負担になる」と情報を得ていた私は昔とは違うんだからと抵抗しました。

息子が2歳になってからトイレトレーニングを始めましたがおむつが完全にとれるまでに1年間かかりました。

ところが母は、私の兄弟は1歳になるころにはおむつが取れていたというのです。

赤ちゃんの時から「しーしー」とか「うーんうーん」とか声をかけながらおまるを使っていて、歩くころには排泄物はおまるの中でするものと、しつけられた成果ですよね。

「おむつなし育児」という言葉を聞いた時に今、赤ちゃんがいるのならやってみたいと思いました。

おむつが濡れてから替えるのではなく、排泄物でおむつが汚れる前に洗面器やおまるに赤ちゃんを座らせてみる。というやり方です。

一見、無茶な気もしますが理に適っていますよね。

  • おしりが排泄物で汚れないので赤ちゃんも気持ちよい
  • 蒸れることが少ないのでおむつかぶれのリスクが少なくなる
  • いやいや期にトイレトレーニングをしなくてすむ
  • おむつの使用量が少なくなるので経済的

※「おむつなし育児」はおむつを完全に使わないのではなく、「おむつだけに頼らない育児」だそうです。

おむつの外でおしっこやうんちを毎回させなくては!と思うと負担になってしまいます。

「おむつを替えるついでや、3時間おきにとか、夜の授乳が終わった後と朝起きた時だけでも」と、ママとパパのペースで試してみても楽しいかもしれませんね。

「おむつなし育児」という本も出版されています。赤ちゃんの成長に合わせて書かれているので全部に目を通さなくても、ご自分の赤ちゃんの状態の部分から読むこともできますよ。
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赤ちゃんとママにあった方法でストレスをためずにケアが一番!

おむつかぶれのケアも情報もたくさんありますよね。ポイントを押さえておいて、ママと赤ちゃんに合った方法で実施しましょう。

おむつかぶれにならないためのポイント

  • おしりを清潔にする
  • おしりを優しくふく
  • おしりを乾燥させる
  • おしりを油分で保湿し保護する
  • おむつかぶれになった場合は、ひどくならないうちに医療機関を受診する

おむつかぶれはどんな赤ちゃんでも起こりやすいものです。ケアが悪かったからとご自分を責めないでくださいね。

赤ちゃんの肌はデリケート!どんなに気をつけていてもできる時にはできてしまうのが”おむつかぶれ”。

「2人目のの赤ちゃんのおむつかぶれで困った時に役立つわ!」「お友達のお子さんがおむつかぶれで困っていたらアドバイスしてあげられるわ!」と、前向きな気持ちを持ってケアしてあげてくださいね。

おむつかぶれも”個人差”があるので、完治までに多少長引いてしまう子もいます。しかし、ママが愛情をもってこまめにケアしていれば必ず治るものです!

諦めず、面倒臭がらずに気長に対処していきましょう。 赤ちゃんが産まれてから初めてママになります。育児にトラブルはつきものなので一つずつ解決して笑顔で育児ができると良いですね。


赤ちゃんの熱の正しい測り方とおすすめ体温計!熱の場合に知っておきたい対処法

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赤ちゃんの体調を家庭でチェックするための、簡単かつとても重要な方法が、熱を測ることです。

赤ちゃんの体温の変化は、本人が感じている暑さ・寒さを教えてくれるだけでなく、ウィルスや細菌の感染などの病気のサインでもあります。

体温はこまめに測りたいところですが、まだ体が小さく、手足を動かす赤ちゃんの熱は測りにくいですよね。

耳やおでこで早く測ることができる体温計もありますが、その正確さや、正しい測り方も気になります。

そこで、主な体温計のタイプから、熱の測り方や熱があった時の対処法、また赤ちゃんの体調管理におすすめの体温計についても紹介します。

20秒ほどで測れるタイプが主流!主な体温計のタイプ

体温計は、大きく分けて、10分ほどの時間をかけて実際の体温を測る「実測式」と、数十秒~1分程度の短時間で体温を予測する「予測式」、また人の体から放射されている赤外線を読み取り体温を測る「赤外線式」の3つのタイプに分けられます。

また、わきの間に挟むタイプと、耳やおでこにあてて測るタイプがあります。わきの間に挟んで体温を測るタイプは、実測式と予測式です。また、おでこにかざして熱を測る体温計は、赤外線式です。

ネットショップや薬局でも、たくさんの種類の体温計が売られていて、どれがいいのか迷いますよね。1歳までの赤ちゃんが使いやすい形と、その特徴を紹介します。

赤ちゃんは新生児から大人と同じ体温計を使える

産まれたばかりの赤ちゃんの体温を測る時、専用の体温計を使ったほうがいいの?と思うママもいると思います。

赤ちゃんは産まれてすぐから、大人と同じ体温計を使用できます。産院でも、ママと赤ちゃんは同じ体温計を使います。

赤ちゃんのために専用の体温計を用意しなくても問題ありません。赤ちゃんが家に来てからも、すでに体温計を持っている方は、家族と同じものを使えば大丈夫です。

ただ、予防接種の前や普段の赤ちゃんの体調管理のために体温を測る回数が増えるので、赤ちゃんが産まれたタイミングで、早く測れるタイプの体温計を新たに用意するママが多いです。

【水銀体温計】時間がかかるけど正確

昔ながらの水銀を使った体温計は、精度が高いのが特徴です。水銀に熱を加えると体積が増えるという性質を利用して、体温を測ります。

電池を使う電子体温計と異なり半永久的に使用でき、ガラスなので消毒が簡単にできるというメリットもあります。

ただ、8~10分ほどしっかり子供のわきに挟んでおかなければいけないため、時間と手間がかかります。

また、ガラス製のため割れる危険性があり、気化すると有害な水銀が漏れる危険性もあります。清潔な体温計で正確な体温をしっかり測りたいという方は、1本持っておいてもいいでしょう。

【わき計測電子体温計】予測式も正確に測れる

わきの間で挟んで体温を測る電子体温計は、家庭でも多く使われている、もっとも一般的なタイプです。

15秒~20秒程度で予測して体温を測ることができます。さらに正確な体温を測りたいときは、10分ほど挟んでおけば、実測で検温することができます。

15~20秒ほどの予測検温でも誤差が少なく正確なため、病院や保育園でも利用されています。

【耳式電子体温計】早いのが魅力!でも正しく測るにはコツが必要

耳式体温計は、鼓膜の温度を計測することで体温を測ります。数秒で計測できるので、じっとしていることが難しい赤ちゃんの体温を、すぐに測ることができます。

ただ、体温計を鼓膜にまっすぐに向けないと、耳の皮膚の温度が計測されてしまうため、使い慣れるまでは計測値の誤差が大きいです。

しばらく使ってコツを掴めば、時間がないときや、落ち着いて計測するのが難しい赤ちゃんには便利なアイテムです。

【赤外線体温計】おでこで早く測れて便利!ミルクや湯温も計測できる

赤ちゃんのおでこにかざして熱を測ることができるのが、赤外線式体温計です。数秒で測ることができますが、電子体温計と比べて誤差が生じやすいです。

赤外線式体温計は、赤ちゃんや大人の体温だけでなく、ほ乳瓶の中のミルクの温度や沐浴の湯温を測ることもできます。

価格は、わきに挟むタイプの電子体温計に比べて高めで、3,000円~10,000円前後するものが多いですが、体温の検温以外にも、赤ちゃんのお世話に活躍してくれるのが大きな魅力です。

正確にスムーズに測ろう!赤ちゃんの熱の測り方

それでは、実際に赤ちゃんの熱を測る時の方法や、正確にスムーズに検温するためのポイントを紹介します。

熱を測るタイミングは朝や寝る前などがおすすめ

赤ちゃんの熱は、1日の中でも大きく変化します。そのため、赤ちゃんの平熱を把握するための検温は、一定のタイミングで行いましょう。

時間帯は、朝起きたときや夜寝る前、昼食前、夕方などがおすすめです。

授乳や食事のあとや遊んだ直後、またお風呂上がりや周りの気温が急に上がったときは体温が上がりやすので、おとなしくしている時のほうが、平熱を測りやすいです。

また、赤ちゃんは泣いた後も体温が上がりますので、機嫌の良いときや、泣いた後に寝て、落ち着いた頃に測りましょう。

ただ、赤ちゃんの様子が変わったときや機嫌が悪い時、触って熱い時など、発熱や体調不良が疑われる場合は、時間にかかわらず検温が必要です。

【わき計測体温計】しっかりわきを閉じて押さえる

体内の温度が反映されやすく、また体に負担をかけずに簡単に検温ができる部位がわきです。体温は口の中などでも測ることができますが、赤ちゃんの検温は、安全で測りやすいわきがおすすめです。

わきでの正しい検温方法は次のとおりです。

  1. わきに汗をかいているときは拭く。
  2. わきを開き、くぼみの中央に体温計の先をあてる。
  3. 体温計が、上半身に対して30度くらいの角度になるようにあてる。
  4. 体温計を少し押し上げるようにして、わきをしっかり閉じる。
  5. そのまま動かさないように固定しておく。
  6. 予測式体温計なら電子音が鳴るまで、水銀体温計や実測式体温計は、10分ほど経ったらわきから取り出す。

検温をする前には、わきの汗を拭きましょう。汗をかくと、熱の伝導率が変わり正しく検温できないことがあります。また、洋服などをはさまないように気をつけましょう。

わきの温度は、中心ほど高く周辺は低いので、わきのくぼみの真ん中にあてることが、正確に体温を測るためのポイントです。

また、体温計を首の後ろのシワの中に入れて測る方法だと計測結果が不正確になりますので、わきの間に挟んで計測しましょう。

【耳式体温計】できるだけ深く差し込む

耳で測る体温計を使用するときは、耳の穴をできるだけ開き、耳にできるだけ深く体温計を差し込むのがポイントです。

  1. 耳垢を取り除く。
  2. 耳の上部分を軽く後ろに引っ張り、耳の穴をまっすぐに開く。
  3. 体温計の計測部分を、耳の穴に沿って、鼓膜に向けてまっすぐに入れる。
  4. 計測ボタンを押す。

耳の中が汚れていると正確な計測ができないので、耳垢をきれいに取り除いてから測りましょう。計測部分で耳をぴったりふさぐように、奥に向けて入れるのがポイントです。

人気のある定番アイテムはこれ!おすすめ体温計3つ

では、実際に体温計を用意して、赤ちゃんの体調管理のための準備をしましょう。赤ちゃんの熱を測りやすく、ママに人気のおすすめの体温計を紹介します。

【電子体温計】テルモ電子体温計C231

20秒で予測検温ができる人気の電子体温計です。2,000円前後で販売されているので、値段も手頃。赤ちゃんから大人まで使えるので、家庭にひとつ用意しておきたいアイテムです。

約10分で実測検温もできますが、予測検温でも誤差が少なく、アマゾンなどのユーザーレビューの評価も高いです。

また、ケースや体温計本体を水で洗えるので衛生的です。病院や保育園でも多く置かれているので、安心して使える体温計です。

【耳式電子体温計】オムロン 耳式体温計 MC-510 けんおんくんミミ

耳の中の鼓膜の温度を計測する体温計。最短1秒で測れる、計測の早さが最大の魅力です。

耳の中に、鼓膜に対してまっすぐの方向に計測部分を挿入して計測します。計測部分の方向がずれることで誤差が生じるのを防ぐため、「ぴったりセンシング機能」という、耳の中のもっとも高い温度を記録する機能がついています。

正しく挿入しないと耳の壁の温度を測ってしまうため、計測結果の誤差が多く、慣れるまでは使いづらいという口コミもあります。

赤ちゃんのわきの間に体温計をしばらく挟んでおくことが難しいケースや、手軽に素早く体温を測りたいという方におすすめです。

【赤外線温度計測器】Aimshine 赤外線放射温度計 非接触レーザー温度計

温度を測りたいものに触れずに計測ができる赤外線温度計測器です。体温を測る体温計モードと、気温や食品の温度を測る温度計モードのふたつの機能が付いています。

赤ちゃんの体温を測るときは、おでこから3〜5cmの距離で体温計を垂直に向けて、計測ボタンを押すだけ。耳でも、5cmほどの距離に耳たぶを近づけて体温を測ることもできます。

ほ乳瓶に入ったミルクの温度や沐浴時の水温、また室温を測ることもできます。赤ちゃんとの生活で役立つ機能が多いのが嬉しいアイテムです。

赤ちゃんの平熱は高め! 普段からこまめに測って体調をチェックしよう

1歳までの赤ちゃんはとくに、大人と比べて体温が高めです。抱っこするといつも熱いように感じてしまい、平熱なのか、熱があるのか迷ってしまいますよね。

そこで、赤ちゃんの体温のこと、そして発熱の仕組みについても知っておきましょう。

1歳までは36.5~37.5度が平熱

産まれて1ヶ月以内の新生児の赤ちゃんは、37度前後が平熱であることが多いです。また、1歳までの赤ちゃんの平熱は、一般的に36.5~37.5度といわれています。

1歳までの赤ちゃんは、体温が37度後半~38度を超えたら熱があると判断するケースが多いです。

保育園のルールでも、37.5度を超えると登園を控えることが定められているので、37.5度を超えると体調面で何かの問題があると見なされると言えるでしょう。

ただ、赤ちゃんは体温調節が苦手なため、熱が下がったり上がったりしやすいです。熱が高くても、1、2時間後に測ると下がっていることもあります。

体温が低すぎる時も注意が必要

赤ちゃんの熱を測ると、体温計の表示が36度を下回る場合もあります。ただ、赤ちゃんは脇が小さくて体温計をしっかりと挟めておらず、正しく測れていない可能性もありますので、まずはしっかり測り直してみましょう。

夜間や明け方、汗をかいたあとなどに体温が下がることもありますが、数回測っても体温が低く、顔色がすぐれなかったり、ふだんと様子が違うことがあれば、体を温めて病院を受診しましょう。

生後1ヶ月~2ヶ月の赤ちゃんの体温が低すぎる場合は、髄膜炎などの重篤な病気にかかっている可能性もあります。体温が上がるだけでなく、下がりすぎるなどの異常な変化には、注意が必要です。

平熱は個人差あり!子供の平熱を知っておこう

赤ちゃんの平熱は個人差があります。そのため、産まれてすぐから、赤ちゃんの平熱がどれくらいなのかチェックしておく必要があります。

赤ちゃんの熱は1日の間でも大きく変わるため、朝起きたときや就寝前など、毎日決まった時間に熱を測り、子供の平熱を知っておきましょう。

また、抱っこして「熱い」と感じても、赤ちゃんにとっては平熱ということもあります。「熱があるのかな?」と思ったらすぐに体温を測り、抱っこで感じる熱さで、だいたいの体温がわかるようになっておくと良いですね。

なぜ熱が出るの?生後6ヶ月以降は発熱しやすくなる

産まれて数ヶ月の赤ちゃんや幼児期は、熱が出ることが多いです。なぜ、乳幼児はよく発熱するのでしょうか?

主な原因は、ウィルスや細菌などによる感染症です。体が病原体と戦っている時に、熱が上がります。また、病気と戦うことで、子供は免疫力を上げていきます。

熱が出たあと、病原体に体が勝って病気が治ると、体の中に免疫が作られます。そのため、次に同じ病原体が入ってきても、発症しないか軽症で収まるようになります。

ただ、産まれてすぐの赤ちゃんは、ママの胎盤を通して授けられた免疫のため、発熱することが多くありません。赤ちゃんは、抗体がなくなる生後5~6ヶ月頃から、さまざまなウィルスに感染して発熱するようになります。

ただ、生後5~6ヶ月までの赤ちゃんが熱を出した時には、特に注意が必要です。敗血症や尿路感染症などの重篤な病気にかかっている可能性もあり、ウィルス感染の場合でも、症状が重症化していることがあります。

特に生後1ヶ月以内の新生児期の発熱は、重篤な事態につながることもありますので、すぐに病院へ受診してください。

検温したら熱が高い…そんな時に知っておきたい対処法と考えられる病気は

赤ちゃんの発熱の原因はさまざまです。身体の暖めすぎによる熱や一時的な発熱であったり、風邪や中耳炎、また他の重い病気の可能性もあります。

一般的に、1歳までの赤ちゃんの平熱は36.5~37.5度といわれていて、これを越えると発熱したとみなすことが多いです。

発熱をしたときは、落ち着いて赤ちゃんの様子をしっかり見て、病院へ行くべきかしばらく自宅で安静にするべきか、判断しましょう。

服の着せすぎ、暖めすぎで体温が上がることも

赤ちゃんは、大人よりも熱が高く、体温調節機能が未発達で体温の変動が大きいため、熱があってもしばらくすると下がったり、病院に行く必要がないケースもあります。

赤ちゃんは、眠いときにも体温が上がることもあります。また、服の着せ過ぎや部屋の暖めすぎによって身体が熱くなっているということも考えられます。

体温が高くても、元気があって食欲もあり、熱以外は普段の様子と変わらないようなら、服や部屋の温度を見直して、しばらく様子を見ましょう。翌日も熱が続くようなら、病院を受診してください。

熱が出た時に考えられる病気は?

赤ちゃんが発熱したとき、どんな病気にかかっている可能性があるのでしょうか? 1歳までにかかりやすい病気の一部と、その症状を見ていきましょう。

中耳炎
症状:急に高い熱が出て頭を振ったりする、耳を触ると嫌がる・激しく泣く、耳だれが出る
風邪、気管支炎
症状:せき、くしゃみ、鼻水
風疹
症状:リンパ腺が腫れる、発熱と同時に顔、胸、おなかに発疹が出て、そのあと手足に発疹が出る
突発性発疹
症状:高熱があってもいつもと変わらず元気だが、2〜3日高熱が続き、急に熱が下がった後に発疹が出る
急性扁桃炎
症状:扁桃腺が炎症する、のどが痛む、リンパ節が腫れる
インフルエンザ
症状:せき、くしゃみ、鼻水、のどが赤く炎症
はしか
症状:風邪の状態から、口の中に白い斑点ができ、高熱が出て顔と全身に発疹

なお、発熱の原因は上記だけではありません。赤ちゃんの様子がいつもと違う時は、自分で判断せずに、必ず医師の診察を受けてください。

発熱時は赤ちゃんを保温し、熱が上がりきったら薄着に

赤ちゃんが発熱した時は、大人と同じように寒気を感じています。赤ちゃんの手足を触って冷たいようなら、靴下を履かせたり、1枚多く服を着せてあげたりして保温してあげましょう。

熱がさらに上がり、赤い顔をして暑がっているようなら、衣服は薄着にしてあげてください。熱が発散されるように、布団も薄手のものにしてあげると良いです。

「発熱時は汗をかいて熱を下げたほうがいい」と言われることもありますが、病気で熱が出ているときは、汗をかいても熱は下がりません。

赤ちゃんが汗をかき始めたら、体を拭いて着替えさせてあげましょう。汗を吸ったシーツも、取り替えたり、シーツの上にバスタオルを敷くなどして、赤ちゃんが少しでも気持ちよく休めるようにしてあげることがポイントです。

発熱時は水分が失われやすい!こまめな水分補給をしよう

赤ちゃんはもともと体の水分量が多く、また、おしっこをうまく濃縮することができないため、出て行く水分量が多いです。

さらに、発熱時は、皮膚や吐く息からもふだん以上に多くの水分が失われます。そのため、赤ちゃんが発熱した際には、こまめな水分補給が必要です。

湯ざましや麦茶、果汁、野菜スープ、乳児用イオン飲料など、赤ちゃんが飲めるものを頻繁に、ほしがるだけ飲ませましょう。

自分から「喉が渇いた」と言えない赤ちゃんには、ママが気付いたときにこまめに水分を与えてあげることが必要です。

乳児用イオン飲料には電解質がバランス良く含まれていて、赤ちゃんの体液と同じ浸透圧のため体に吸収されやすいので、おすすめです。

ただ、乳児用イオン飲料は必ず飲ませなければいけないものではないので、赤ちゃんが飲みやすいもので水分を補給しましょう。母乳しか飲めない場合は、いつもよりも授乳の回数を増やすと安心です。

大人用のスポーツドリンクにも電解質が含まれていますが、電解質の濃度がベビー用よりも濃く、糖分が多いので、避けましょう。

こんな症状なら時間外でもすぐ病院へ!

発熱してもしばらく自宅で安静にしたり、様子を見て翌日病院にかかれば良いこともありますが、すぐに病院へ行ったほうがいいケースもあります。

次のようは症状が表れている場合は、夜間や休日でも、すぐに病院にかかってください。

  • ぐったりとしている、意識がない
  • 痙攣が5分以上続いている
  • 呼吸が苦しそうな時
  • 下痢や嘔吐を繰り返している
  • 顔色が悪く青白い
  • 反応がいつもと違い、様子がおかしい
また、生後3ヶ月未満で38度以上の発熱をしている場合や、41度以上の高熱が出ている場合も、すぐに受診が必要です。

赤ちゃんの様子をしっかりチェック!病院へ受診する目安

熱があってもふだんと変わらず元気ならしばらく様子を見ても問題ありませんが、せきや鼻水がひどい場合、嘔吐や下痢、発疹がある場合や、眠っていばかりいるなど、熱以外の症状があれば病院を受診しましょう。

赤ちゃんが発熱している時は、他の症状が現れているかどうかをしっかり見てあげることがポイントです。

また、生後3ヶ月頃までは特に、熱が出なくても重篤な病気にかかることがあります。

月齢にかかわらず、発熱していなくても、ふだんと様子が違ったり、上記のような症状がある場合は病院へ行きましょう。

こちらの記事に熱が出た際の受診目安について詳しく書かれていますので、参考にしてみてくださいね。

▼子供が熱が出た時の受診の目安はコチラも参考にしてみて!

体温を正しく測って赤ちゃんの体調を知ろう!

赤ちゃんの体温は、健康状態を知ることができるバロメーターです。だからこそ、正確にこまめに体温を測ってあげたいですよね。

赤ちゃんの性格や家族のライフスタイルに合った使いやすい体温計を選んで、正しい方法で計測しましょう。

子供の平熱を知り、体温の変動を経験していくことで、だんだんと病気の兆候もわかっていきます。

体温をしっかりチェックすることで、赤ちゃんが体調を崩した時や病気になった時に、冷静に判断してケアしてあげましょう。

子供が風邪をひきやすい…風邪をひきにくくする免疫力を高める生活スタイル

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よく風邪をひいてしまう子もいれば、あまり風邪をひかない子もいますよね。

その違いは、主に病気の元になる細菌やウイルスと戦うための免疫細胞が活発に働いてくれるかどうかで異なります。

風邪をひいて体に症状が出るのは、病気に蝕まれているのではなく免疫細胞を活性化させているから。実は、あまり薬に頼らずに風邪と戦う事も重要なのです。

保育園や幼稚園などの集団生活が始まると、子供が病気に感染する機会が増えます。次から次へとうつされる風邪を予防できずに、不安に思っているママも多いかと思います。

しかし、風邪を引かないと免疫力が高まらず抗体もできません。

普段の生活で、子供のために使っていた除菌グッズや、寒さをしのぐための厚着も免疫力アップの妨げになっているかもしれません。

では、どのような環境作りが子供の免疫アップに繋がるのでしょうか。免疫力を高めるおすすめの生活スタイルについてご紹介します。

免疫アップのチャンス!風邪をひいたら抗体をつくろう

子供が熱を出したりすると不安でたまりませんよね。

しかし、咳や鼻水・発熱といった症状こそ免疫力を高める行為なのです。風邪をひいたら薬で進行を抑えるよりも病原体と戦う事が大切な場合もあります。

風邪の症状は免疫力を高めている証拠

体の中に侵入した病原体に対して、免疫細胞が攻撃をし抗体が作られると自ずと免疫力を高める事になります。

風邪にならないように抗菌・除菌を徹底したりすぐに風邪薬を飲ませたりせずに体調が悪化していなければ、頑張って病原体と戦った方が免疫アップに繋がります。

発熱するのは免疫細胞が活発化しているから

風邪の病原体が体内に侵入すると体は熱を発します。病原体は低温の方が繁殖しやすい性質を持っているので、その活動を抑えるために熱産生を促すのです。

体温が高いと免疫細胞の働きが活発になり病原体と戦いやすくなります。

そして免疫細胞が抗体を作る事で、またひとつ免疫力を高める事ができるのです。

鼻水は免疫細胞が戦った証!どんどん出そう

鼻水には病原体から体を守る役割があり、鼻から外部へ追い出す働きがあります。鼻水が出る症状は体の免疫細胞が働いている証拠なのです。

黄色っぽい鼻水には、病原体と戦った免疫細胞の死骸と死滅した病原体が混じっています。つまり体の中で病原体と激しい戦いをしている真っ最中なのです。

免疫細胞のためにも鼻水は止めたりせずに、どんどん出してあげたほうが良いのです。鼻水は病原体を追い出していて、鼻づまりは病原体が入ってこないようにブロックしている働きなのです。

しかし、鼻が詰まって息苦しそうにしており睡眠が上手く取れないような状態であれば、耳鼻科に相談しましょう。しっかり睡眠を取って疲労が回復しないと、体の中の免疫細胞の働きが低下してしまいます。

抗生物質や解熱剤が免疫を低下させるかも…

抗生物質は「細菌」を攻撃する薬です。そのために、免疫細胞を活発化させる働きのある善玉菌も死滅させる事ができてしまいます。

有害な細菌を抑制・排除するので特有の病気には効果を発揮しますが、体に必要な細菌までも死滅させてしまうのでそれが原因で体の不調が起きる事もあります。

また、一般的な風邪はほとんどがウイルスによるものなので抗生物質は効きません。処方してもらう病院の先生や薬剤師と相談の上、服用を決めましょう。

そしてウイルスを撃退する薬はほとんど存在しません。そのために自分の力で病気をやっつける事ができるよう免疫力をアップする事が重要なのです。

解熱剤は発熱を抑える薬ですが、熱が下がるとウイルスの増殖が再度活発化されたり、せっかくの活性化していた免疫細胞が大人しくなってしまいます。

抗体が作りにくくなるだけではなく、病気が長引く事にもなりかねません。

子供の呼吸が落ち着いていて体力的にも大丈夫なのであれば、熱をたくさん出して病気と戦ったほうがいい時もあります。水分補給には気を付けて経過観察を欠かさないでください。

ただし、子供の様子が異常だったりあまりにも辛そうであれば、医師の指示を受けた方がいい場合もあります。風邪ではない病気が隠れている事もあるからです。

たくさん食べて免疫UP!発酵食品が効果的

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免疫細胞を元気にするには、栄養バランスの良い食事が大切です。お菓子ばかりだったり、好きな物だけを食べていると免疫アップに繋がりにくくなってしまいます。

野菜やたんぱく質、乳製品や発酵食品をバランス良く摂取する事で、病気に強い体が作られます。

腸内環境を整える発酵食品がおすすめ

免疫細胞の60%~70%は腸内で活動して、腸に生息している「善玉菌」は免疫細胞を活性化させる働きがあります。

善玉菌を増やしてくれるのは、納豆や糠漬け、味噌や醤油などの発酵食品が効果的です。また、食物繊維が含まれる根菜類や、乳製品も効果を発揮します。

冷たい物は避けて温かい食事にしよう
冷たい食事は体を冷やし腸内の免疫細胞の働きを鈍くさせます。食事は夏場でも温かいメニューを中心に、飲み物も冷たくし過ぎない方が良いでしょう
和食は免疫アップに優れた食事
カロリーや栄養バランスも良く、発酵食品が多い『和食』は免疫細胞を高めるのにとても効果的です。心もホッと暖まる温かいメニューも多いので頻繁に取り入れたいですね。

免疫アップに特に効果的な栄養素は主に3つ

免疫アップに効果的な栄養素は、主にビタミンA・ビタミンC・タンパク質です。

  • ビタミンA
  • ビタミンC
  • たんぱく質
ビタミンA

ビタミンAは、咽喉や鼻腔など気管支の粘膜を強化し免疫細胞を活発化させる働きがあります。

【ビタミンAが多く含まれる食材】
レバー ウナギ 緑黄色野菜 卵 チーズ 牛乳 海苔 など
ビタミンC

病原体の増殖を阻止する働きのあるインターフェロンという物質の分泌を促進させる働きがあります。またコラーゲンを生成を促す働きがあり、皮膚や粘膜を強くし免疫力を向上させます。

【ビタミンCが多く含まれる食材】
野菜・果物・芋類 など
たんぱく質
免疫細胞を作る為の重要な物質です。抗体は免疫ブログリンというたんぱく質なので、免疫力アップには欠かせないものです。
【タンパク質が多く含まれる食材】
肉類・魚類・豆類・卵 など

たくさん遊ぼう!体を温めれば免疫アップに

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子供は運動して熱を生み出し、血行を良くする事で体中に栄養を巡らせます。血行が良くなったり、体温が上がる事で免疫細胞も元気になります。

こちらの記事により詳細な遊び方について載っていますので、参考にしてみくださいね。

▼免疫力が高くなる遊び方についてはコチラも参考にしてみて!

適度に薄着をさせよう!

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寒い時には自分で熱を発生させて体を温め、熱い時には汗をかいて体温を下げます。

しかし、エアコンが効きすぎていたり厚着をさせていると、自分で体温をコントロールする力が衰えていきます。

すると、自律神経の動きが低下し、血行が悪くなったり低体温になって免疫力低下にも繋がってしまいます。

免疫力を高めるためには、暑さや寒さをしっかり感じる事も大切なのです。

ただ、闇雲に薄着をさせるのは良くありません。とても寒がっている時や体調が思わしくない時は、体をしっかり温めてあげてください。

外遊びで病原体に出会う事も大切

泥んこ遊びや川遊びは積極的に取り入れましょう。子供は外に存在する様々な菌に触れる事で免疫力を強めていきます。

子供が口に手を入れたり物を舐めるのは、適度に病原体を体に入れる事で免疫力を高めている行為です。

自然の中に含まれる少量の病原体にちょっとずつ接触する事で、発熱などの症状を出さずに抗体を作る事ができます。

汚いから触らせなかったり、除菌シートをこまめに使ったりせずに、少し寛容な態度で接し子供を自由に外で遊ばせるのも免疫アップに繋がるかもしれません。

帰ってからのうがいは、温かいお茶がいい!

自宅に帰ったらしっかりうがい手洗いをしましょう。うがいする時は温かいお茶がおすすめ。

抗菌・殺菌作用がある他に、お茶に含まれているカテキンの主成分エピガロカテキンは免疫細胞を活性化させる働きがあると言われています。

たくさん寝て免疫をUPしよう!パジャマの着かたもポイント

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免疫細胞である白血球の生成を促進させるには、夜10時以降には快適な睡眠をしている事が大切です。免疫細胞は特に寝ている間に強化されます。

また、十分な睡眠を取り自律神経がリラックスしていると、疲労の回復だけでなく免疫力アップにも繋がります。

質の高い睡眠をするには、早寝早起きの習慣づけは基本です。寝る前には、テレビやスマホなど刺激の強い光は避け、電気を暗めにして早めに布団に横になりましょう。

絵本の読み聞かせをするなどしてリラックスさせると良いです。手足が冷えていると眠りにつきにくいので、就寝の1時間前くらいにお風呂にゆっくり浸かり体を温めておくのも効果的です。

パジャマを工夫して質の高い睡眠をしよう

寒いからと言って厚地のパジャマを着させるのもあまり良くありません。

寝ている時に暑苦しくなると快適な睡眠を邪魔する事になったり、汗をかいた状態でそのままにしておくと逆に体が冷えてしまいます。

パジャマは比較的薄いものにして暖かい布団をかけてあげる方が快適に寝る事ができます。また子供が布団を蹴ってしまうようであれば、スリーパーを着せるのが良いでしょう。

スリーパーは適度に体を保温してくれて、暑くなれば熱を溜め込まないようになっています。布団を蹴飛ばしてしまってもスリーパーを着ているので体が極端に冷えてしまうのも防いでくれます。

免疫力を高めるには体温UPが重要。生活習慣を改善しよう

最近では、子供でも冷えや肩こりといった体の不調を訴える子が増えています。ゲームやテレビ、エアコンの使いすぎ、運動不足が原因ではないかと言われています。

体が冷えて、平熱が低くなってしまうと免疫力の低下に繋がります。体温を高めるためには、生活習慣を改善する事が大切です。

体温上昇が免疫アップになる体のしくみ

体の温度が上昇し血行が良くなると、栄養や酸素が体中に行き渡り不要な老廃物も運び出せます。体の調子を整えると自律神経の動きも活発になります。

自律神経が整うと、常に体の循環が良いので平熱が高い状態を維持できます。

平熱が高くなると、免疫細胞が活発に働き免疫力が向上します。

体温が低いのは不規則な生活が原因である事も

体温を調整する力が足りないのは自律神経の働きが上手く機能していない事があげられます。

生活習慣の乱れや運動不足が生じると自律神経が乱れがちになります。

  • 外であまり遊ばない
  • 睡眠不足や夜更かし
  • 朝食を食べない
  • エアコンの使いすぎ
  • テレビ、ゲームのやりすぎ など

規則正しい生活をするための3つのポイント

規則正しい生活をし自律神経を整える事は、疲労感の減退・ストレスの軽減にも効果的です。

1日3食、早寝早起き、運動をたっぷりして、快便を心がけましょう。規則正しい生活のために重要なポイントを3つにまとめました。
朝食を食べよう
体温を生み出すには食事が大事です。

特に朝食は体を温めるためにとても重要な生活習慣です。菓子パンなどではなく、温かい汁物とごはん、体の血や筋肉を作るたんぱく質を多く摂りましょう。

朝7時頃には起きて、夜9時頃に寝ましょう
寝る時間が遅かったり朝は寝坊が多くなったりすると体温調整が出来なくなり、朝になっても体温が低いままで夜は逆に体温が高くなり寝つきにくくなります。

生活リズムが一度崩れると悪循環にはまってしまい、体調がますます悪化していく原因にもなります。

体温調節を正すには早寝早起きをしましょう。朝日を浴びると同時に目を覚まし、夜はテレビやゲームで刺激を与えないようにして早めに寝室に入りましょう。

運動にお風呂。積極的に体を温めよう
運動は体を動かし熱を生み出します。お風呂は体をしっかりと温め、疲労回復と共にリラックスする事で自律神経も整います。

お風呂を面倒くさがってシャワーだけで済ましたりせずに、ゆっくりお湯に使って体の芯まで温めましょう。

免疫って何?体の免疫について知ろう

「免疫力を高めたい!」と言ってきましたが、免疫ってそもそも何でしょうか?『免疫』について知るところも大切です。

免疫とは病気に対抗する細胞の働きの事

免疫とは、体の中に侵入してきた細菌やウイルスと戦って退治する事で体を正常に保つ働きの事を言います。

一度経験した「はしか」などの伝染病にかかると、ほとんどの人は二度とその病気にはかからなくなります。これを「免疫ができた」と表現します。

免疫システムの主役は白血球という免疫細胞です。

体の中に病原体が侵入してくるとその白血球が抗体を作り出し病原体を攻撃する事で、体に症状が出る前に死滅させたり、もしくは症状が出ても戦う事で体から排除してくれます。

免疫細胞が病原体と戦うと抗体ができる

免疫細胞は病原体が体に侵入すると「抗体」という物質を作る事で、その病原体を攻撃できるようになり体を守ってくれます。

抗体は、免疫ブログリンというたんぱく質でできています。一度体の中で作られると次に同じ病原体が入ってきても感染しにくかったり軽症で済んだりします。

免疫力が高い子供は、免疫細胞が元気で抗体が多い

病気にかかりにくかったり発症してもすぐ治る子供は、免疫細胞が元気で病原体に対する抵抗力が高いためです。

免疫システムが活性化していて抗体を上手に作る事ができます。また、病原体に対応できる抗体を多く持っている事も理由のひとつです。

免疫力を引き出し体の強い子に育てよう

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免疫力を高めるためのおすすめの生活スタイルを紹介しました。免疫細胞を元気にさせるのは、規則正しい生活が基本です。今の生活習慣を見直すところから始めてみてもいいかもしれませんね。

体の強い子に育てるために、母親の愛情をたっぷり注ぐことも免疫アップに繋がります。リラックスすると自律神経が整うためです。

規則正しい生活習慣とお母さんの愛情で、元気いっぱいの子供に育てましょう。

赤ちゃんが生後6ヵ月で38度以上の熱…初の発熱に焦らず対処しよう!

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ママが初めて経験する赤ちゃんの高熱。その時あなたはどう対処しますか?

大人であれば安静にする、水を飲む、薬を飲むなど自分で対処できますが、赤ちゃんはそうもいきませんね。症状を訴える事もできません。

「頭を冷やしたほうがいい?」「汗をかかせたほうがいい?」と赤ちゃんと大人は同じ対処方法でよいのかと悩んでしまう事も多いです。

もちろん、大人と赤ちゃんの対処方法は異なります。無理に汗をかいたり厚着をしたりと常識だと思っていた行為が、赤ちゃんには逆効果になることも!

適切な対処方法を知って、初めての発熱にも焦らず対応できるようにしていきましょう。

2017.4.15加筆修正

生後6ヶ月を過ぎていきなり熱が出る理由

生まれた時から一度も病気にならなかった子も生後6ヶ月前後でガラっと変化し、いきなり熱が出る事があります。

まずは、生後6ヶ月から発症する理由と発熱のメカニズムを知る事から始めましょう。

母親由来の抗体がなくなるから病気になる

生まれて間もない頃に病気にならないのは、お腹の中で胎盤を通して母親から抗体を移行してもらっていたからです。

そのために、生まれてから約半年は病気にかかりずらく比較的安全に過ごす事ができます。

しかし、生後6ヶ月を過ぎる頃には母親由来の抗体は徐々になくなっていきます。すると、次は自分で抗体を作っていく作業を始めていくため病気にかかる事が多くなるのです。

病気と戦う抗体を作るために発熱する

子供が発熱をすると病魔に蝕まれている…というイメージを持ちやすいですが、発熱が起きるのは体の免疫が正常に働いている証拠。

菌やウイルスが体に入ると、免疫細胞が働きだし、熱を発生させて体から追い出そうとします。

そして、その細胞の働きから抗体が作られるので、体はまた一段と強くなります。発熱している時は、体が病気と戦っている最中なのです。

ですので、ママが子供の発熱と向き合う時は「熱を下げてあげる」というよりも「熱に耐えられるようにフォローしてあげる」という目線が大切になってきます。

38度以上の熱が出た時の母親が取るべき行動

子供が発熱した場合、病院に行くか自宅で様子を見るか迷うママも多いですよね。初めての発熱で38度以上あれば、積極的に病院に連れて行っていいでしょう。

しかし、ママ自身でも赤ちゃんの様子を観察できる知識は必要。焦らず適切な対応ができるように、病気の重症度を測る判断基準を知っておきましょう。

熱があっても遊んでいたり機嫌が良ければ焦る必要はない

熱が38度以上あっても、遊んでいるまたは遊ぼうとする意欲がある場合は焦る必要はありません。

また、嘔吐・下痢・咳などの症状もなく、元気があるのであれば、症状は重症化していないと思われます。

しかし初めての発熱、または2、3日熱が下がらない状況や、熱の他にも症状がある場合は時間をつくって病院に出向きましょう。

泣き止まないのであれば他の理由があるかも

食欲がない、泣き止まないなどの症状がある場合は、発熱以外に症状がなくても痛みや不快感を感じている可能性があります。

その場合は自宅で対処しきれない病気が隠れている事もあるため、早めに病院で受診しましょう。

ぐったりしていればすぐに病院に

顔色が悪い・呼吸が早い・反応が鈍い・泣かないなどの症状があれば、すぐに病院に行きましょう。

状況によっては、重い病気である事もあり緊急を要する場合もあります。夜間であれば、救急車をお願いして処置をしてもらった方がいい時もあります。

正しく対応するために発熱から回復の経過を知ろう

赤ちゃんが発熱をしてから回復まで、どのような経過を辿るのかを知る事も大切。病原体が侵入してから治るまでにはどのような体の変化があるのでしょうか。

一般的な菌やウイルスに感染して発熱した時の経過を説明します。

  1. 菌やウイルスが鼻や口を通して体に侵入する
  2. 体の中でウイルスが増えだす(この時はまだ元気な状態)
  3. 免疫細胞が動き出し、脳が熱を上げる指令を出す
  4. ブルブルと震えて熱を出す(この時に寒さを感じる)
  5. 熱が上がりピークに達し、だるさ、暑さ、その他症状(頭痛、鼻水、せきなど)が出る
  6. 熱が少しずつ下がる
  7. 治る
このように、発熱時の大きな特徴は「熱の上がり始めは寒く、ピークに達すると暑い」という事。

一般的な対処法として「体(脇の下や足の付け根部分など)を冷やしながら汗をかかせる」という処理が広く知られていますが、正しくは『タイミング』によって方法が異なります。

発熱し始めは、体を冷やす必要はなく逆に温かくしてあげます。

そして熱の上昇のピークに達し暑そうにしていれば、今度は熱を逃がしてあげます。無理に暖かい格好をさせて汗をかかせるのではなく、熱を発散させてあげましょう。

自宅での対応、発熱した時の自宅での過ごし方

発熱した赤ちゃんが自宅で過ごす場合は、大人が熱を出した時とは異なる対処が必要になります。熱がある赤ちゃんの看病の仕方について紹介します。

悪寒時は体を冷やさない

発熱する前またはしている最中で、汗をかかずに手足が冷たい状態であれば、体を冷やさないようにします。むしろ暖かい環境にしてあげましょう。

大人もそうですが熱が出る前は悪寒がありますよね。寒さを感じている時は十分に暖めてあげる事が必要です。

暑そうなら熱を逃がす

発熱がピークに達し赤ちゃんが暑そうであれば、今度は熱を逃がすように手助けをします。発熱は血液が熱くなっているため、太い血管が通っている箇所を冷やしてあげるといいと言われています。

脇の下や首の付け根・足の付け根のリンパ節を冷やしてあげると楽になります。ただ、嫌がるようであれば無理にする必要はありません。また冷やし過ぎにも注意しましょう。
体の冷やし方
冷えピタや氷枕でも良いですが嫌がる赤ちゃんも多いです。その際は、濡らしたタオルを軽く当てるか、保冷剤をタオルに巻いて冷やしてあげましょう。

保冷剤はかなり冷たくなるので、厚めのタオルで包んであげます。脇の下に挟んでから、軽くタオルを結ぶと取れにくくなります。

汗をかいていたらこまめに着替えをさせましょう。その際は綿100%で吸湿性が高く、風通しの良いものを着せます。38度以上で体温が上昇し切っている時は、熱を逃がしやすい格好にします。

赤ちゃんは体温調節機能が未熟で、自分で上手く熱を発散させる事ができません。厚着をさせたり布団をたっぷり掛けたままの状態でいると、熱が体にこもり余計に体温を上昇させてしまいます。

薬は医師の指示に従って適切に使用する

病院で受診すれば薬を処方されます。解熱剤・抗生物質・座薬などを処方される事が多いでしょう。その場合は医師の指示に従って適切に服用します。

そしてよく処方される一般的な解熱剤は服用が難しい薬のひとつ。38.5度以上で元気がない場合に服用させる薬なので、パパやママの判断で使用するかしないかを決める薬です。

赤ちゃんの体力の消耗が激しい時、夜寝つけなくて苦しそうな時は、解熱剤で一時的に熱を下げてあげる方が良い時もあります。しかし、機嫌が良ければ飲ませずに発熱させて病原体と戦った方がいいと考えられています。

発熱するのは病原体と戦って免疫細胞を活発化させているからです。無理に薬で熱を下げると免疫細胞の働きも弱くなります。

元気があれば自然治癒するまで見守る方が早く治る場合もあります。

水分補給に気を付ける

発熱時に奪われた水分を補給するためにも、水分はしっかりと補給しましょう。

水分を多く摂る事で血液の循環が良くなり免疫細胞が働きやすくなります。さらに、その免疫細胞が発熱を促し病原体と戦いやすくなります。水分補給は熱を下げるためにも有効な手段です。

生後6ヶ月であれば、母乳やミルクをたっぷりあげましょう。その際、赤ちゃんは体力を消耗し体温を上昇させるので、不快そうであれば暑さを和らげてあげると飲みやすくなります。

母乳やミルクではない場合は、白湯や赤ちゃん用のイオン飲料水・経口補水液を活用しましょう。

嫌がって水分を取ってくれない時は、スプーンに取って少しずつ口に含ませてあげます。脱脂綿に水を含ませて口の辺りを触ってあげる方法もあります。

水分を受け付けない時は、脱水症状の危険性があります。おしっこの回数が少ない時やぐったりとしているのに水分を取らない時は、すぐに病院へ連れて行きましょう。

食事は消化の良いものをあげる

熱がある時の離乳食は、消化の良いおかゆ・柔らかいうどんを主食にし、柔らかく茹でたにんじん、ほうれん草などの緑黄色野菜、たんぱく質は豆腐などが良いでしょう。

食欲がなければゼリー・すりりんごなど子供が食べやすいものをあげます。また脂肪分・油分や乳製品は消化が悪いとされているので控えた方が無難です。

お風呂は38度以下で元気があればOK

お風呂に入った方がいいのかどうかは病院の先生によっても意見が分かれるところです。

一般的にはお風呂は体力を消耗するので、発熱のせいで元気がないのであれば避けた方が良いです。

しかし、お風呂で体を温めリラックスできたり、湯気で鼻やのどが楽になる事もあります。機嫌が良く38度以下であればお風呂に入っても良いと言う先生もいます。詳しくは、担当医に相談しましょう。

空気の入れ替えをする。温度・湿度に気を付ける

子供が病気だからと言って1日中窓を開けずにこもりっぱなしなのは良くありません。適度に綺麗な空気に入れ替えて、快適に過ごせるようにしましょう。

また、むやみに暖房をかけて温かくする必要はありません。子供は体温調整機能がまだ未熟なため、室温が高過ぎると不快に感じる場合もあります。適切な室温は22度だと言われています。

また加湿も意識します。乾燥していると菌やウィルスがどんどん増えてしまう傾向にあります。湿度は50~60%を目標にしましょう。

子供の様子をメモにとっておく

発熱時は子供の様子をメモにとっておく事をおすすめします。万が一、違う病気が隠れていたり病気が長引いた際には、病院で自宅の様子や経過について聞かれる事があります。

その際にはしっかり報告する事が重要です。普段とは異なる様子があるのであれば、細かく記録をしておくと医師から正確な診断を受ける事ができます。

  • 発熱開始の時間帯~継続時間
  • 体温の変化
  • 便の形状や色
  • おしっこの色や回数
  • 咳の仕方
  • 鼻水の量や色
  • 食欲の有無
  • 泣き方の違い など

生後6ヶ月で38度以上の発熱の可能性のある主な病気

生後6ヶ月を過ぎるといきなり病気にかかりやすくなる赤ちゃんもいます。特に保育園に通い出すと、次から次へと病気になってしまう子も。

その時に焦らず対処するために、どんな病気の可能性があるか知識として知っておくだけでも安心です。生後6ヶ月以上の乳幼児がかかりやすい発熱を伴う主な病気を紹介します。

病名 症状
一般的な風邪症候群 発熱の他、鼻水・鼻づまり・のどの痛みなどの症状がある。
突発性発疹 39~40度近く発熱が起きる場合もあり、同時に全身に発疹がでる。
急性中耳炎 風邪による鼻水をきっかけに、鼓膜に菌が入り発熱する。
アデノウイルス プール熱とも言われるウイルス感染。発熱・のどの痛み・結膜炎・吐き気・下痢の症状も。
ヘルパンギーナ 夏風邪の一種でウイルス感染。発熱の他、のどに水疱ができる
溶連菌感染症 細菌感染で扁桃炎を引き起こす。発熱・のどの痛み・稀に発疹がでる
RSウイルス 呼吸器系に感染するウイルスで発熱・鼻水・咳の症状がでる。
インフルエンザ 高熱・咳・鼻水・のどの痛み・胃腸炎。重症化しやすい
ロタウイルス 発熱の他、激しい下痢・嘔吐の症状がでる。

かかりやすい主な病気を挙げましたが、もちろんその他の病気の可能性もあります。また、予防接種の副作用や先天性の病気である事も視野に置きましょう。

熱性けいれんの可能性について

熱性けいれんは稀に起こる症状で、急激に熱が上がるとけいれん・ひきつけを起こす事があります。脳が未発達のために起こるのではないかと言われていますが、詳しい事ははっきりと分かっていないようです。

赤ちゃんがガクガク震えだしたり、手足がピーンと突っ張っているといった症状がでたら熱性けいれんの可能性が高いです。
熱性けいれんの応急処置
  • 慌てずに様子を観察しけいれんの持続時間を確認する
  • 衣服をゆるめる
  • 嘔吐がある場合は体を横にする
  • 大声で呼びかけたりゆすったりしない

大抵は2~3分でおさまる事が多いようですが、下記のように緊急性がある場合は救急車を呼んで対応します。

  • 5分以上けいれんが続いた
  • 初めてけいれんした
  • けいれんがおさまっても顔色が悪い
  • 意識がはっきりしていない

しかし、熱性けいれんで命にかかわることはないと言われているので落ち着いて対処しましょう。

信頼できるかかりつけ医を見つけよう

母親は医者でない限りプロではないので、子供の病気に対して正確な判断はできません。赤ちゃんを病気から守るためには信頼できるかかりつけ医を見つける事が大切です。

赤ちゃんの性格や病気になった時の特徴や癖を熟知してくれる、かかりつけ医の存在は大きいもの。

私の息子が初めて高熱を出した時は3件の病院を廻りました。それぞれの診断は、突発性発疹、風邪、中耳炎と違うものでした。結局中耳炎だったため自宅で安静にし熱は下がりましたが、このようにすべての病院が適切な対処をしてくれるというわけではありません。

お母さんが自分の目で確かめて信頼できる病院を探す事も、子供を守るために重要です。また小児内科だけでなく耳鼻科・皮膚科など専門医が在籍している病院もチェックしておくと良いでしょう。

信頼できるかかりつけ医を見極めるには、以下のポイントをチェックしましょう。

  • 子供の性格に応じで丁寧に接してくれる
  • 病気の経過のチェック方法や管理方法を教えてくれる
  • 日頃の健康管理やライフスタイルまで指導してくれる
  • 病気が治った後も継続的に受診するように指導してくれる
  • 病状に応じて、専門医・設備の整った総合病院を紹介してくれる

このようにかかりつけ医は、病状の結果報告や薬の処方のみの病院ではなく、母親にしっかりアドバイスをしてくれる先生が良いでしょう。

チェックしておくべき夜間救急と電話相談窓口

赤ちゃんが夜中に泣き止まなかったり熱が急に上昇した場合は、夜でも病院へ行った方がいい時もあります。いざという時に慌てないためにも、近くの夜間救急病院を事前にチェックしておきましょう。

また、自宅安静か病院へ行くのか迷った時は電話相談がおすすめです。

厚生労働省が運営している小児救急電話相談は「#8000」番で住まい近くの相談窓口へ自動転送されるようになっています。

都道府県で実施時間は異なりますが、主に19:00~翌朝8:00の間に受け付けています。休日や夜間で急な発熱、嘔吐、けいれんなど緊急性のある症状に困った時は迷わず活用してください。

詳しくは厚生労働省の「小児救急電話相談事業」の公式サイトをご確認ください。

赤ちゃんの様子を観察できる力を身につけよう

病院の存在は重要ですが、やはり一番赤ちゃんの側にいるお母さんの観察眼も必要不可欠です。ちょっとした赤ちゃんの変化を早期に発見する事ができるのは、近くにいる親しかいません。

いざという時に焦らず対応するためにも、いつもこまめに赤ちゃんの様子を観察する事も意識するように心がけましょう。

そして病気が発症した時も、対処法を知っていれば焦らずに適切に対応する事ができますね。日ごろから小さな事でも、知識を少しずつ身につけていく事が大切です。

赤ちゃんの乳歯が虫歯になる仕組みと永久歯への影響

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歯は一生使う大事なもの。歯が生え始めてきた頃から、子供のためにといろいろ工夫して歯磨きをさせますよね。

歯が生え揃う年頃になると歯磨きを嫌がる子供に、試行錯誤をして一生懸命に歯磨きをさせていたりと悩みながら神経質に頑張っているママも少なくありません。

2~3歳頃になるとお菓子の味も覚え甘いものを食べる機会が増えたり、保育園・幼稚園に通いだすと、人と触れ合う機会も多くなり虫歯になる要因が増えてきます。

そうなるとママが頑張って歯磨きをさせているにも関わらず、恐れていた自体も起こりえます。子供の虫歯発見という悲しい現実・・・。

ママもがっかりですよね。でも子供のためにママがいくら頑張っていても虫歯になってしまう子ももちろんいます。

なぜ子供は簡単に虫歯になってしまうのでしょうか。子供が虫歯になってしまったら諦めるしかないのでしょうか。

乳歯は虫歯になりやすい。乳歯の虫歯の主な原因

生まれたばかりの子供の歯には、虫歯の原因となるミュータンス菌は存在しないので虫歯にはなりません。

しかし成長するにつれて人との接触が増え、家族や周囲の人の唾液に含まれるミュータンス菌に感染してしまうと、小さい子供でも虫歯になりやすい口内環境になってしまいます。

歯の表面は硬いエナメル質という物質に覆われ外部から守られていますが、乳歯はこのエナメル質がもともと薄いため虫歯になりやすいと言われています。

エナメル質内部の虫歯であれば「再石灰化=溶けたエナメル質を元に戻す事」が可能なので虫歯の進行を防ぐことができますが、そのエナメル質に穴が開いてしまうと虫歯が一気に広がってしまい神経まで届いてしまう事もあります。

虫歯ができる原因は、歯についた汚れや主に「糖分」です。

虫歯の主な原因である糖分は、母乳や粉ミルク、ジュース、スナックお菓子など、子供が大好きなほとんどの食べ物の中に含まれています。

その糖分が原因で口の中に酸が発生し、その酸が歯を溶かして虫歯を作っていきます。唾液の洗浄効果を持ってしても糖分は口の中に残りやすいからです。

糖分は粘着力が強く、食事やおやつの時間が終わった後も、長時間口の中に糖分が残ってしまいます。

そのため、糖分によって進行している虫歯を治す時間が足りないまま次の食事の時間になってしまうので、虫歯が悪化しやすいのです。

子どもの歯は特に弱いので、口の中に残っている糖分が与えるダメージは大きく、あっという間に歯に穴があいてしまいます。

糖分は体にとって必要な栄養素ですが、摂りすぎには十分注意してあげましょう。

乳歯の虫歯は痛くない?できやすい場所は?などの疑問に答えます!

歯医者さんによると、乳歯の虫歯は痛みを感じにくいのが特徴とのこと。

小さい子供は痛みを感じる感覚がまだ未発達なので、虫歯の痛みに気づきにくいことがあります。それが理由で虫歯の発見が遅くなったり、治療が手遅れになってしまケースも少なくありません。

虫歯になったらなるべく早い段階で、親のほうから気づいてあげることが大切。初期の虫歯であれば再石灰化することで、健康な状態の歯に近づけることも可能だからです。

しかしある程度時間が経過して虫歯の状況が進行してしまっていると、歯を削り取る治療をしなければならない状態になっている事も考えられます。

進行した虫歯は再石灰化で回復することが難しくなっている場合もあるので、それ以上虫歯が進行しないようにケアを続けるか、虫歯の部分を削って除去しなければなりません。

乳児の虫歯の色は白く濁っている!

虫歯になった歯は黒くなったり茶色くなったりしているのをイメージしますが、子供の虫歯は白くなっている事があります。

特に初期段階の虫歯は白く濁っている状態で存在するのでとても気づきにくいのが特徴。
素人目ではなかなか発見しずらいので、早期に虫歯を発見するには定期的に歯科検診を受けることが大切です。

乳歯の虫歯ができやすい4つの箇所

乳歯はただでさえ虫歯になりやすいのに、子供は口はまだ小さく歯磨きしずらいので汚れを落としにくいです。ですので特に注意が必要な箇所は、念入りにホームケアする事が重要です。

上の前歯の間

前歯の虫歯は、糖分を多く含む飲み物が原因で虫歯になることが多いようです。特に、前歯の裏側の歯と歯の間は見えにくく歯磨きもしずらいため、知らず知らずのうちに虫歯になってしまっているケースも少なくありません。

歯と歯茎の間

歯茎に歯ブラシがあたると痛いのは大人も子供も同じですが、特に子供の歯茎はとても柔らかいので、意識的に歯茎周辺の歯磨きを避ける子供が多いようです。歯茎との歯の境目にも溝があるのでしっかり磨けていないと虫歯の原因になりやすい箇所です。

歯と歯の間

歯と歯の間はしっかり歯磨きをしているつもりでも、食べ物のカスが引っかかって残ってしまっていたり、歯垢が蓄積してしまいがちです。見えにくいところでもあり、虫歯の発見が遅くなることもあるので注意が必要です。

奥歯の表面の溝

乳歯の奥歯の表面は複雑な形状をしていることが多く、汚れが取れにくくなっています。その上、奥歯は歯ブラシが届きにくいため、歯磨きしても磨き残しをしやすい箇所です。しっかりと丁寧に歯磨きをする工夫が必要な箇所です。

進行した虫歯は元には戻せない…治るのではなく削るだけ

虫歯が進行してしまった歯は、元の健康な歯に戻る事はありません。

虫歯になった箇所を削り取って詰め物をしたり被せたりして治療を行います。虫歯が深くなってしまった乳歯は決して元通りにはならないのです。

皮膚が切れたり骨が折れたりすると、私たちの体は自然治癒力によって元の形に戻す事が可能ですが、歯は元の形に治す事ができません。

なので歯は毎日の丁寧なホームケアや定期的な歯科検診が必ず必要になってくるのです。

乳歯は抜けるから虫歯になっても大丈夫?乳歯の虫歯と、永久歯に対する影響

「乳歯の虫歯は、どうせ永久歯に生え変わるから大丈夫」と思っていませんか?

乳歯に虫歯があるとその後に生えてくる永久歯にも大きな影響があります。また、乳歯の虫歯によって痛みが伴うと、歯だけでなく体の発育にも悪影響を及ぼす事も考えられます。

しっかりと歯磨きをして永久歯を虫歯にしないようにしよう

  • 永久歯が生えている途中で虫歯になったり歯列不正に…
  • 顎や顎の関節の成長が不十分になる
  • 身体の不調

とても心配な影響ばかりですよね。

1.永久歯も虫歯になる確率が高くなる

乳歯に虫歯があると口の中には虫歯菌が繁殖している状況です。その後に生えてくる永久歯も、生えてきたその時から虫歯菌と戦っていく事になります。

また乳歯の虫歯が神経まで広がってしまっていると、永久歯が生えてくる前から神経を通じて虫歯菌に感染している状態になり、永久歯も虫歯になる確率が高くなります。

2.嚙む力や顎の発育にも影響あり!

将来、健康な永久歯列を完成させるには、乳歯でしっかりと噛んで食事をすることがとても大切です。

しかし虫歯に痛みや違和感がある場合、無意識に左右の噛む力がアンバランスになってきます。

ところが、この乳歯が虫歯になってしまうと、痛みを避けようとして左右偏った噛み癖ができてしまったり、噛む回数が減ったりします。すると顎の発育に影響を及ぼします。

消化不良で胃腸に負担がかかり、身体の不調を生じやすくなってしまう可能性も。

子供が将来健康に生活するためにも、今からしっかりと歯磨きをして、それを習慣化させることがとても大切なのです。

子供の顎の骨は噛むことで正常に発達していくので、虫歯があると顎の成長にも影響してしまうのです。

3.歯並びが悪くなったり曲がって生えたりする…

永久歯と生え変わる時期と比べて早い段階で乳歯の形が崩れてしまったり、歯が抜けてしまったりするとその後に生えてくる永久歯の歯並びにも影響してきます。

虫歯によって空いたスペースの両隣の歯が倒れ込んできてしまって永久歯が正常に生えるスペースが確保できなくなり、永久歯が曲がって生えてきてしまったりします。

上記の内容の以外にも、乳歯の虫歯が永久歯に与える影響やそのほか体へ及ぼす影響について様々な可能性が考えられています。

  • 歯垢の付着が著しい
  • 体調不良(肩こり・偏頭痛など)
  • 軟らかい食べ物を好んで栄養が偏ったりする
  • 肥満や若年型糖尿病

虫歯が体の不調や成長にも影響するとなると、早急な治療や対策・予防が必要になりますね。

▼子供の虫歯予防対策や虫歯進行止めについてはコチラも参考にしてみて!

虫歯になったのはママのせいと責めないで!虫歯菌感染に神経質すぎるとストレスに…

子供の虫歯は他人が持っているミュータンス菌に感染することが最初の原因です。

大人と食事の共有でスプーンや箸などからミュータンス菌が移り、虫歯発生につながってしまうことを神経質に意識しているママは多いです。

しかし、これがいざとなるととても難しいですよね。子供は親が食べてるものを食べたいと言ってきたり、外食すれば親と子供が同じ食べ物を食べる場面は必ずと言っていいほどあります。

日常のスキンシップでも子供がママの口の中に手を入れてきたりキスをしてきたり、子供は可愛いけどそのような行為は泣く泣く避けているママもいるのではないでしょうか。

あまり意識しすぎて子供とのスキンシップを避けてしまうと、愛情表現が乏しくなってしまったり子育てがやりにくくなったりして、ママのストレスになってしまうことも少なくありません。

親と子のスキンシップは、子供の心の発育にもとても大切なことです。しかもママがストレスを抱えてしまっていては、子供にも良い影響はありません。

子供のためにとやっているのに本末転倒な話になってしまいますよね。虫歯菌の感染予防に対しては、あまり神経質にならない程度に抑える事も重要です。

子供の健康管理はとても大切な事。ママがしてあげられる「子供の歯磨きトレーニング」や「仕上げ磨き」などを徹底してあげましょう。

▼子供が嫌がらない仕上げ磨きのコツについてはコチラも参考にしてみて!

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しかしあまり神経質にならずに、必要があれば専門の医療機関に相談しながら少しずつ改善していく事ができればベストですね。

子供の健康な歯の虫歯予防対策と、虫歯になった場合の進行止めの方法

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虫歯が初期段階であれば削る事はせず進行を防ぎながら、歯科医の指示で経過を観察する事があります。

歯を削るとその失った歯は元に戻らない上に子供に過剰なストレスが掛かるため、できるだけ治療をせずに進行を防ぐ処置をする場合がほとんどです。

子供の虫歯は初期の段階で発見し、進行させないように対応することが重要なのです。

子供の虫歯との向き合い方や、虫歯になってからでも遅くない「ママがしてあげられる進行止めの方法」などをご紹介します。

【健康な歯】虫歯予防が大事!治療法や予防法について

子供の歯はどんな健康な子でも虫歯になる可能性は十分にあります。また、虫歯ができてしまった子供でもこれから何も対応しないという訳にもいきません。

口の中にはミュータンス菌が存在している訳ですから、他の健康な歯もこれから虫歯になる危険性も十分に考えられます。

少しでも多くの歯を健康に保つためにママが行うべき予防法をご紹介します。

フッ素を上手に取り入れると効果的!

虫歯菌が歯を溶かし始めていても、口の中では常に唾液による修復作業が行われています。その唾液の働きを助けてくれる物質が「フッ素」です。

  • 虫歯菌の活動を抑える
  • 溶けたエナメル質の修復を手伝ってくれる

こういった働きがあるので、唾液とフッ素の力で歯の強度を高めていく事が重要になってきます。

馴染みの歯科医で通院習慣をつけよう!フッ素を塗って歯を強くしてあげて

歯医者さんが嫌いな子供は多いですが、工夫を凝らして無理なく通院できる歯医者さんを見つけましょう。

病院の雰囲気に慣れさせたり、担当の先生に優しく声掛けをしてもらったりして、少しずつ慣れさせる事が大切です。始めての来院は挨拶するだけでもいいのです。

怖いイメージを植え付けないようにしながらストレスなく通院できる環境づくりが重要です。

定期的に歯医者さんへ通い「フッ素塗布」を受けさせましょう。フッ素塗布は3カ月に1度程度行うように指導する歯科医が多いようです。

継続してフッ素塗布をすれば、歯はどんどん強くなります。 相談すればブラッシング指導や、歯磨きでは落とせない蓄積してしまった歯石をとってもらう事もできます。

専門的な指導をしてもらうことで、子供の口内環境を少しずつ改善できます。

歯医者さんで「シーラント」をしてもらって予防!

シーラントとは主に奥歯の表面の溝が複雑で虫歯になりやすい箇所に、白いプラスチック状のものを上からカバーするように埋め込んで、虫歯を予防する方法です。

溝を埋めることで歯に汚れやカスが蓄積するのを防ぐことができます。乳歯にも処置をすることは可能ですが、虫歯になった歯にシーラントはできません。

その場合は永久歯が生えてきたら、早めに対応してあげると効果的です。

【既に虫歯あり】虫歯になってしまったら?自宅でできる虫歯の進行予防

虫歯ができてしまってからでも、諦めずに自宅でママができる対処法は沢山あります。

虫歯になった歯はそれ以上に悪化しないように進行を止めることも重要ですが、他の健康な歯が虫歯にならないように引き続き虫歯予防を行うことも忘れてはいけません。

自宅でできる進行予防法について食事の仕方と歯磨きで改善すべき点を説明します。

虫歯になりやすいお菓子となりにくいお菓子について

お菓子を食間にちょこちょこ食べたり、ダラダラと少しずつ食べたりすると虫歯ができやすくなります。

お菓子や食事の際の食べ物のカスや糖分が口の中にある時間が長ければ長いほど、口の中が虫歯になりやすい状況になります。

口内環境は歯磨きで清潔に保つ方法の他、唾液の分泌で口の中を健康な状態に保つことができます。この唾液が正常に働かないと虫歯になりやすい口内環境になってしまうのです。
食事の仕方と虫歯の関係

口の中はアルカリ性を保つことで健康な状態でいる事ができますが、食べ物が入ると口の中が酸性に変化します。

この酸性である状態が虫歯ができやすい口内環境です。

食べ終わった後に唾液が分泌し続けるとまたアルカリ性に戻ってくれるのですが、アルカリ性に戻る前にまた食べ物を口にしたり休憩なくちょこちょこと食べ続けていると、口の中が酸性のままの状態が続きます。

また、食べ物に含まれる糖分は口内を酸性にしている時間が長くなります。いちばん虫歯になりやすいのは、糖分が含まれているお菓子をちょこちょこ食べ続ける行為なのです。

虫歯を予防するには時間を決めて食事をすませ、1日3食の食事の他、おやつの機会を1~2度に抑え長い時間食べをさせない事です。

また、よく噛む子どもは噛まない子どもに比べて虫歯になりにくいと言われています。よく噛むことで唾液の分泌が増えるからです。

唾液は口内環境を正常に保ち、健康な状態に回復する作用があるので、できるだけ唾液の分泌を促す事でも虫歯の予防に繋がります。

虫歯になりやすいお菓子は?

市販のお菓子のほとんどは虫歯の原因になる糖分が入っているので、虫歯になりにくいお菓子というのはないですが、歯の表面にくっつきやすかったり、長い時間口の中でモグモグするお菓子はさらに虫歯になりやすいと言えます。

『グミ・チューインガム・あめ』などは歯の表面の溝や隙間に残りやすく、口の中に長い時間残留するお菓子です。

歯にこびりつきやすく、ダラダラ食べてしまうお菓子は極力避けましょう。

食事の摂り方についての見直しを!

食べる時間と食べない時間をしっかりとるという事も大事です。

だらだらと1日中食べ続けるような生活が、最も虫歯を悪化させる原因です。

物を食べない時間を作ることで、食事中に進行した虫歯を治療する時間が確保され、私達は虫歯にならずに済むのです。

子どもにおやつを食べさせる時は、「おやつの時間」というものをきちんととり、決しておやつを与えて遊びながら食べさせるような事はしないようにしましょう。

特に注意しなければならないのが、飴やチョコなど口に入れて遊びやすいお菓子です。

飴なら大丈夫だろうと思う人は多く、外出先や移動の車や電車の中で頻繁に飴を与えてしまうことがあると思います。

確かに、ケーキを食べさせるよりは、飴を4つでも5つでも与えた方がカロリーは少なく体には健康的ですし、おやつを食べておとなしくしている時間も長くなるので、飴はとても効果的です。

しかし、虫歯の面から考えると、長時間舐めている飴は、それだけ長時間口の中で虫歯が進行している状態になってしまうため、痛みや歯に穴があくなど虫歯が悪化しやすいのです。

おとなしくさせる為に、あるいはカロリー面で心配がないからと、飴やチョコなど簡単に口に入れられるおやつを頻繁に与えないよう注意しておきましょう。

虫歯の進行止め!家での歯磨きにはデンタルフロスがおすすめ

大人用のデンタルフロスは薬局などで簡単に購入することができますが、子供用のデンタルフロスはなかなか見かけない場合が多いかと思います。

今は子供用品の専門ショップでも扱うようにもなってきましたが、近場に売っているお店がない場合は、通院している歯医者さんで相談してみてください。

小児歯科のある歯医者さんであれば、子供用のデンタルフロスを購入できると思います。

歯磨きでは届きずらい歯と歯の間は、虫歯ができやすい所です。フロスを使って汚れやカスをしっかり取り除きましょう。

きちんと歯磨きしているのに虫歯ができてしまったら、歯磨きでは届かない箇所で虫歯が発生している可能性もあります。

特に、一番奥の歯の隙間を重点的に意識してフロスをしてあげると良いでしょう。

3.歯磨き粉は歯科医のおすすめを使う

子供用の歯磨き粉は提供しているメーカーも種類も多くて迷うところですが、一番良いのは通院している歯医者さんでお薦めしている歯磨き粉を使う事です。

専門家の目線から選別して効果の高い歯磨きを推奨しているので、近くの薬局に行ってどれにしようか迷ってしまうなら、少し値段が高くてもお薦めされた歯磨き粉を使ったほうが効果を期待できます。

むろん、すでに虫歯になってしまった子供に使うなら尚更ですね。毎日の歯磨きをより効果的にするためにも、品質が良いものを使いましょう。

仕上げ磨きは、フッ素コート用歯磨き粉を使う

子供の仕上げ磨き用に、スプレー式やジェルタイプのフッ素コート用の歯磨き粉が市販でも多く販売されています。

その多くは研磨剤や発泡剤が無配合のものがほとんどで、口をすすぐのも少量で済むので手間も掛かりません。

一度歯磨きしたのにまた磨くの?と子供に嫌がられることも多いですが、親がしっかり磨き残しなどをチェックし、最後にフッ素入りの専用歯磨き粉を使ってフッ素ケアをしてあげます。

そうすることで虫歯の進行を防いだり、健康な歯の虫歯を予防できる口内環境へ改善することができます。

また、4歳頃を過ぎて「フッ素洗口液」を使うことができるようになればより効果的です。

洗口液を口に含みブクブクぺーをするだけなので、フッ素がより口の中にとどまりやすくなります。口をゆすぐことができるお年頃なら、ぜひ活用してみてください。

面倒くらがりな子どもは慣れるまで大変かもしれませんが、もうひとふんばりして子どもの歯を守ってあげましょう。

▼仕上げ磨きを怖がる理由についてはコチラも参考にしてみて!

▼仕上げ磨きのコツについてはコチラも参考にしてみて!

神経まで広がると、治療が必要…小さい子の虫歯の治療方法

まだ子供が小さいうちはどうしても治療を嫌がり、上手くできない事がほとんどです。

歯科医の独特の音や、口の中に機械を入れたりするのは大人でもちょっと恐怖心がありますよね。子供ならなおさらです。

子供が治療を嫌がる場合は、定期的に濃いフッ素を塗布することで進行を抑えていきます。

フッ素を塗布し続けると歯の再石灰化が進み治療をせずに済む場合もありますが、虫歯がそのまま広がってしまうようであれば治療を行う必要も出てきます。

進行して悪化した虫歯は治療が必要!

乳歯の虫歯は放っておくと進行が早く、神経まですぐに広がってしまいます。

虫歯はその進行度合いによりC1~C4まで区分分けされており、それぞれによって虫歯の治療方法も変わってきます。

歯の根や神経の方まで虫歯が進行してしまっている症状であれば、本格的な治療が必要です。根の先に膿を溜めてしまったり歯並びを悪くしてしまったりする前に、神経を抜いたり抜歯をする事もあります。

  • C1・C2:進行性の虫歯→詰め物や被せ物での虫歯治療
  • C3:高度進行性の虫歯→神経の処理が必要。
  • C4:重度の虫歯→ほとんどが抜歯をしなければならない

親や祖父母みんなでできる子供のための虫歯予防

子供の虫歯予防のためには、自分の口内環境もきちんと管理するのも大切です。

親も定期的に歯科検診を受け、虫歯のない口内環境を保つことでも子供の虫歯を予防することに繋がります。

それからママだけではなくパパはもちろん、子供がよく接する機会ある方、例えばおじいちゃんやおばあちゃんにも理解を深めてもらい、周囲の大人は徹底して虫歯予防に努めたいものです。

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